和歌山カレー事件 死刑判決した裁判官の弟子より苦言(先入観で判断する所がある)

● 和歌山カレー事件 死刑判決した裁判官の弟子より苦言
先入観で判断する所がある
1998年7月25日(土)午後6時頃
和歌山県和歌山市園部(そのべ)で、夏祭りに参加した
67人が急性ヒ素中毒になった毒物カレー事件になります(4人死亡/63人が重軽傷)
2009年に死刑が確定している林真須美死刑囚(63歳)の冤罪が疑われている事件となります。
和歌山毒物カレー事件で死刑判決を下した裁判官について
お弟子さんより師匠に対しての悪口ではないですが、ラジオでこっそり苦言が入っていた事が分かりました。
ATLASラジオアーカイブ: 和歌山ヒ素カレー事件 山口敏太郎×林眞須美長男【前編】より
山口敏太郎(びんたろう)さんが林真須美さんの長男と語り合います。
まずは山口さんよりお弟子さんが苦言するまでの経緯についての説明が入ります。
ラジオで和歌山カレー事件の林真須美冤罪説を取り上げて始めたのがきっかけなんですね。
最初、超能力者にフィーリングさせたら「真犯人が別にいるんじゃないか?」と言い出しまして、一番最初にそれを流したら4万8,000人もいるとですね。
事件関係者から連絡が来たんですね(名前は言えませんが、見せますけど)
林真須美さんに死刑判決をした裁判官のお弟子さんです。
お弟子さんは今、弁護士をなさってますけど
この人が(和歌山カレー事件の裁判官:遠藤先生の事を)過去に間違えた判決をしていると言ってる。
遠藤さんっていう裁判官が判決を下したんですけど、(過去に)大阪地裁所長襲撃事件という事件がありました。
大阪地裁の鳥越所長が襲撃された事件なんですけど、容疑者を勾留決定したのが「遠藤裁判官」
しかしながら、勾留決定された方は「無罪」で別に犯人がいたんですよ。
この、お弟子さんが言ってる事で、一番凄かったのは
「(師匠の)遠藤先生は先入観をもって判断を重ねる裁判官である。非常に優秀な裁判官であるけれども」という事をおっしゃっています。
これがちょっと僕が衝撃だったのですが、これちょっと人事がおかしいんです。
カレー事件の判決を下すために大阪から
わざわざ遠藤裁判がエースとして送り込まれているんです。
専門家の人は、もっと激しい事を言っていて
「死刑判決」をしたご褒美として、京大の先生になってるんですね。
これはちょっと、あまりにもおかしいのではないのかなと。
長男さんより
よく聞く話と言いますと
(裁判の死刑)刑を執行して昇格する人がいたり
任期が終わるタイミングで(死刑)刑を執行してやめるっていう、そういうパターンが多かったりっていう何かをした代わりにご褒美みたいものが与えられりするみたいですね。
山口さんより
重大事件に死刑判決を下す
ご褒美として「出世」
まぁ、遠藤裁判官は京大の先生になったんですけど。
しかもですね。もう少し致命的というか…おかしい点がいくつかありまして、判決文ですね。
判決文は3人の裁判官が相談して書くんですけど、一番の若手裁判官が書くのが普通なんです。
なのに、No2であった遠藤裁判官が自ら書いたと。で、この人は教え子だから、判決文も読んでる訳ですね。
これは僕は、かなりおかしな感じがしますねぇ~。
まぁ、最初お会いした時に僕は言った通り
絶対的な無罪という事も言えないと思うんです。
絶対的な有罪という事も言えないです。
今回の事件で言える事は法治国家日本が問われていると思うんですね。
僕の所にも「犯罪者の味方をするのか!」と脅迫が来てるんですけど、確かに(林真須美さん)お母さんは保険金詐欺という犯罪を行いました。
でも、その罪の償いは終わってると思うんです(懲役15年)
ちゃんと服役もしてますし、社会的制裁も終わってると思うんですけど。
確定した保険金詐欺で罪の償いが終わっているのであれば、それで何も死刑執行されるつもりはないなと思ってるんです。
長男さんより
種類としては「無差別殺人」と「保険金詐欺」と
まったく質の違う犯罪をまるで詐欺をしたから
無差別殺人をしたみたいなイメージがついてしまってて…
山口さんより
それで用意周到に詐欺をしてお金を詐取したクレーバーな人間が”1円も得にならないのに一番に自分が疑われる可能性があるような大量殺人をやらない”と思うんです。
やるとするならば、もっと巧妙にやるはずなんです。
だから、その辺がおかしいと思っていたのと。
もし、やっていたとしても今の状況証拠で、死刑を執行した場合、「疑わしきは罰せず」という法の原則が壊れてしまうので…
我々国民にとっても、自分が将来、何か身に覚えない罪で重い罪の刑を執行される可能性も出てくる訳じゃないですか?
これはとんでもない法によるファシズムだと思っていて、どうにかすべきじゃないのかなと思っています。
お弟子さんからのお手紙の会の内容については
ATLASラジオアーカイブ:和歌山ヒ素カレー事件。裁判関係者からのお手紙 ATLASラジオ 2nd 17より
(山口:林真須美死刑囚に死刑判決を下した裁判官の教え子からメールが来ております。非常に決定的なものです。皆さん、よく聞いて下さい。この世界が社会が、この国がいかに嘘に満ちているか。これ決定的ですね)
山口敏太郎先生、はじめてメール差し上げます。ATLASラジオ楽しく聴かせて頂いております。
私の思考にピッタリで、毎回興味深いテーマです。ファンレターと共に私の経験などをお知らせしたくメールを差し上げました。
(山口:和歌山カレー事件についてと書いてありますね)
私は、この事件は冤罪の可能性があると思います(山口:この方、弁護士さんなんですね)
その根拠として、真犯人の情報などATLASラジオでお話されていましたが、私は別の理由も合わせてこの事件の冤罪を疑っています。
この事件は、和歌山地裁の第一審判決を、そのまま認めるような形で、大阪高裁・最高裁と死刑判決が維持されていたと思います。和歌山地裁という小さな裁判所では、このような重大事件、しかも無罪を争うような事件を適切に処理する事は困難です。
一審裁判当時、最高裁はこの事件に、ほぼ専従させるためにエース級の刑事裁判官を和歌山に送り込みました。遠藤邦彦裁判官です。
実は遠藤先生と呼ばせて頂きますが、彼は私の先生です。私は遠藤先生から(ピーが入ります)カレー事件判決後の移動した京都大学法科大学院の教授。その後、司法試験合格後に司法研究研修所の教官として薫陶(くんとう)を受けました。※ 薫陶 = 目上の人徳や品格のある人から影響を受けて人格が磨きあげられること
遠藤先生は、優秀な先生であり裁判官です。私の経歴は(山口:あ、この辺は飛ばした方が良いですね。特定されると良くないですね。
遠藤先生は和歌山に、この判決のために大阪からわざわざ送り込まれたんですね)
この事件を書き上げた後、大阪に戻り(山口:はぁ~、なるほど。わざわざ最高裁の指示で大阪から和歌山まで行ってるんですね。この判決文を書き上げた後、大阪に戻ってるんですね)
慰労の意味もあったのでしょうか。京都大学で裁判官の教官として授業を持たれていました。第一審判決は、ほぼ全て遠藤先生が書き上げました。通常、合議事件の判決は3人の裁判官の内、一番若い新人が書きます。本第一審判決は裁判長に次ぐ二番手にいた遠藤先生が書いています。
(山口:それだけ異例ですね。本来は3人いた裁判官の内、一番の若手が書く所をNo2の遠藤先生が当時書いている。しかも、遠藤先生がこの事件のために最高裁が大阪から和歌山から送り込んだ人物
なんですね。このあたり、ちょっときな臭いですよ)
遠藤先生の理論は完璧です。
和歌山カレー事件においても、状況証拠の積み重ねで死刑判決を書き上げました。その困難について、私は大学院で様々な苦労話をお聞かせ頂きました。個人的に判決文を原稿を見せて頂いた事もあります。
(山口:この弁護士先生は林真須美に死刑判決を下した遠藤裁判官の判決を読まして頂いているんですね)
さて、そのような遠藤先生ですが、私の懸念は時々間違う事があります。(山口:まぁ、人間、誰しも間違いはありますけどねぇ~。どういう事なんでしょうかねぇ)
大阪地裁所長襲撃事件という事件があります。大阪地裁の鳥越所長が襲撃された事件で、被告人は無罪判決を受けました。この事件の容疑者が逮捕された直後、勾留決定したのが遠藤先生です。
遠藤先生は当時、大阪地裁の裁判官をしていました。私が遠藤先生から和歌山カレー事件について、お話を聞いていた前後の事です。この事件についても、話題となり、遠藤先生は自信満々に絶対に犯人であると、おっしゃっていました。当時この事件についても「冤罪ではないのか?」という話が出始めた事があったと思います。
その後、大阪地裁所長襲撃事件については、別人の犯行である事が明らかになり、無罪が確定しました。
林真須美死刑囚に死刑判決を下した遠藤裁判官は、過去に大阪地裁鳥越所長襲撃事件で、無罪の人物を勾留決定し、犯人であると教え子に断言していたにも関わらず、無罪であったという前例があったんです。
(山口:これ大事な所ですね。これはちょっと…どうなんでしょうかねぇ。これねぇ…う~ん)
遠藤先生は無罪判決の決め手となったビデオカメラ映像を見る事なく勾留決定をしていますので、遠藤先生の責任とも言い切れませんが、無罪主張している被告・被疑者(被告人)を有罪にするというロジックにおいて、状況証拠を積み重ねる事で有罪認定するのが、いかに困難を示しているのかと考えますし。
また、遠藤先生は無意識に先入観による…ここで話がストップします
(山口:ミスを犯すのは人間はありますけどねぇ~。なるほど~。まぁ、遠藤裁判官も一生懸命やられて、当然良い判決をなされている裁判官だとは思います。まぁ、あのぉ…大学院で教えをこうてたお弟子さんがですねぇ。「先入観で判決を下してしまう」という事を、はっきり名言されてますからね。どうですかね?カレー事件でも先入観で動いた可能性も、なきにしもあらず)
初めにラジオを聞いて思った事ではありましたが
いきなりの始まりが「超能力が」とかいう内容でしたので衝撃的でありましたが…
誰もが一瞬だけ胡散臭そうと思いがちになられる所ではありますが、山口敏太郎さんは自ら以下の事を語っておられました。
僕だと作家ですけど、やっぱり、オカルト系を扱ってるんで
「あいつオカルト作家だから頭おかしいんだ」っていう僕は凄い差別されてきたんで…
それはギミックとしてやっている所があって本当は物凄い客観的に物を見る癖があって。
脱サラして作家になったんで、元々は普通な人なんです。ノーマルの感覚です。
もちろん、オカルトは好きなんですけどね。
(長男:見たりは出来るんですか?占ったりとか出来るんですか?)
見える訳ではないです。ただ、異様に感が鋭いのは事実です。
会ってみて、相手が何を考えているっていうか観察力が鋭いので見破るのは得意です。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。