和歌山カレー事件 林真須美さんの長女が死亡した真相

和歌山毒物カレー事件 林真須美さんの長女が死亡した真相

本当は家族想いで面倒見の良かった長女

和歌山カレー事件 林真須美さんの長女が死亡した真相になります。

本内容については現代ビジネス・週刊文春・AERAdot.・週刊女性PRIME・NHKクローズアップ現代・月刊「創」(篠田博之さん)で報道された内容を元に簡単にまとめて解説しております。

2021年6月9日(水)夕方4時頃

林真須美死刑囚の長女(37歳)が娘(4歳)と一緒に飛び降り自殺(無理心中を図る)をして亡くなられた事が分かりました。

和歌山カレー毒物事件にて再審請求を報じられた翌日…

大阪府の関空連絡橋(関西国際空港連絡橋)で、親子と見られる女性と幼い女の子が海に飛び降りて死亡しました。

長女は車のエンジンをかけた状態のまま約40メートルある橋の高さから海へ飛び込みました。

現場には赤い派手な車が高速道路上の路肩へ停車されていた。

それから間もなくして(約40分後)、遺体は橋から南に1キロ離れた海上で、長女と娘さんがうつぶせ状態に浮いている所を発見されました。

今回の死に至るまでの経緯について

簡単に内容をまとめますと…?

林真須美夫婦が逮捕された日から施設で育ちます。

施設を離れてから林真須美の娘という事がバレないように

名前を変えて周囲には素性を隠して暮らし始めた。

娘を保育園に預けてから地元のコールセンターで働いていました。

働いていた同僚より

子供の事も言わないし、家族の事も話さない。

どこに住んでいるという事も言わなかったです。

近所の女性より

引越して来られた時は(長女の娘さんは)

言葉に詰まるような感じで、「おじいちゃん、おばあちゃんは両方死んだ(林真須美夫婦)」と言っていました。

離婚後に交際していた男性より

部屋にテレビがあるのにつけない。

「見ていい?」と聞くと、いつも音楽が流れていた。

今思えば、テレビをつけるのが怖かったんだと思います。

家族の事を何度も聞いた時には、「実は家庭の事情で…和歌山だったら、誰でも知っている」と話し、キッチンで泣きながら話していた。

写真は常に顔を写されることを避けていて、手元に残されたのは後ろ姿の写真しかなかった。

長女は、母(林真須美さん)や長男に対しても

「一切の関係を絶ちたい」

と告げてから10年以上も連絡を取らず

音信不通になったまま、本事件に至った経緯となりました。

長女より

どんどんカレー事件というものが邪魔になってくる。

絶対に境遇(素性)は隠した方がいい。

だから、あんたも自分の人生を生きた方がいい

という事を長男に言っていました。

カレー毒物事件から7年後、

2005年に長女は20歳で結婚をして女の子を出産。

相手は1歳年下だった妹の同級生で、相手方の両親には反対を押し切った初婚だった。

相手の親御さんは長女の事を不審に思い探偵を雇って素性を調べ上げて籍を抜いた上での初婚となります。

仲の良かった同級生には「結婚しました!」と喜びに満ち溢れたハガキを送っていたようです。

結婚してから4年後の2009年にカレー毒物事件の最高裁で、林真須美さんの死刑が確定します。

同じくして幸せだった結婚生活は、いつしか長続きせず、結婚から8年後の2013年に離婚。

名前を変え両親がいない設定にして、隠していたために親権は夫に取られてしまいます。

長女より

当時の状況として周囲には

「なかなか娘に会えなくてつらい…」

「1日でも早く(娘と)一緒に暮らしたい…」

と常々口にしていたようです。

離婚後、独身に戻った長女は

ライブハウスでギターを弾いていた新しい夫と出会います。

離婚から10年後の

2015年に再婚(新しい夫は、嬉しそうにSNSで報告)

2017年には、新たに娘さんを授かります
(一緒に心中した娘さんになります)

2018年10月 丁度、重なるタイミングで

親権を取られていた元夫より

「養育費を払うから(娘の)面倒を見てくれ!」と頼まれ

長女が会いたがっていた最初の娘さんを引き取る事になります。

元夫は娘さんの面倒をあまり見ていなかったのか?

小学校時代の校長いわく「深夜に子供を一人でほったらかされている」という連絡を受けて、アパートに足を運ぶ事が度々あり、娘さんより「お父さんがおらん」と家の前で、しゃがんで座り込んでいた事もあったようです。

それから心機一転、和歌山市内のアパートにて4人での新たな生活が始まります。

一緒に暮らし始めて間もなくして、会いたがっていた娘さんとも上手くいかない日々が始まります。

長女は、最初の娘さん(16歳)に対して

家事を押し付けたり、日常的に虐待を繰り返し行っていた事が明らかになりました。

夫も見て見ぬふりをして助けることはなく、救護しようとしなかったとされています。

地元の児童相談所には複数回に渡り、相談があったとされています。

最初の娘さん(16歳)は、両親が共に家を不在にしている間、「妹の世話をしなければいけないから」と学校にも行けずに、高校になってからもアルバイトも休みがちになりました。

妹が幼稚園から帰宅すると、その世話の面倒をみていたようです。

その内、朝から晩まで1日中、家事に追われる生活となり、中学の頃から学校にも行けなくなった。

配布物を受け取ったり、面談以外では次第に学校にも行く事が出来なくなり、中学1年生の頃から不登校気味で、卒業アルバムには写真も載っていなかった。

新しい夫が罪に問われた裁判では証拠として

当時利用していた長女のスマートフォン(データ)が提出されています。

長女が仕事で、外出している間にLINEのテレビ電話機能を使い

最初の娘さん(16歳)に家事を強要していた様子を監視していた事が判明しています。

LINEのテレビ電話を5時間以上も繋ぎっぱなしの日もあった。

LINEメッセージのやり取りより

最初の娘さん(16歳)が林家(長女)の命令に従わなかったり、家事をしなかったりすると「殺すぞ!しばくぞ!」といった言葉で脅し「はい、頑張ります」「すぐやります」という返信があったという。

娘さんが「賞味期限切れのお菓子を食べたい」と長女に許可を取ると断れた。

夫の証言より

「(林家)長女は怒り出すと暴力を振るって止まらなくなる」

「背後から蹴り倒す、顔を足で踏みつける」

「ペンチで歯を抜く。カッターナイフで足を切る」

「木の棒で叩いたり、アイロンを押し当てたり、右拳で背中を殴る」

といった行為により、親子とは思えないやり取りが記録されていたようです。

次第に娘さんは歩けないほどまでになり、おむつをして衰弱して食事も取れない状態のまま…静かに息を途絶えて亡くなってしまいました。

死因は、全身打撲による外傷性ショックとなっています。

目立ったアザや外傷は古い傷と新しい傷の両方が確認された状態で、日常的に虐待を受けていた疑いがもたれています。

夫は何度も長女に対して「病院へ行こう」と説得していたようですが、色々な理由をつけて嫌がっていたと語っています。

この理由として

「病院に連れていく事で、私が虐待していた事がバレる」

カレー事件の事で、厳しい取り調べを受けた過去のトラウマを思い出して

夫に対して「私を警察に突き出すつもりなんか!(怒)」と言っていたようです。

そして、無理心中を図る約2時間前…

14時18分 娘さん(16歳)が倒れた状態のまま、息をしていない姿を長女に発見されます。

最後の最後で(林家)長女は「娘が血のような黒いものを吐いて意識がない!」と慌てた様子で、自ら消防に119通報します。

すぐに現場に到着した消防局より「(林家)長女はかなり同様している様子だった。他に4歳の女の子と夫もいましたが、娘さん(16歳)は心肺停止状態で、腹部にアザがあった状態」

夫は娘さん(16歳)に付き添う形で病院へ向かいます。

(林家)長女も娘さん(4歳)を連れて外出しますが、行き先は病院ではなかった。

元夫宛にLINEでメッセージを残したまま、現夫との間に授かった幼い娘さん(4歳)と共に大阪の海へ飛び降り命を絶った経緯があったようです。

病院に搬送された2時間後…

長女が飛び降りる直前、

病院にいる夫の元へテレビ電話がかかってきます。

(林家)長女より

「関空の橋から飛び降りるわ。」

「ごめん、もう死ぬわ、好きに生きなよ」

と伝えて電話は切れた。

夫は(林家)長女が橋から飛び降りた事をニュースで知ったようです。

娘さん(16歳)の搬送に立ち会った夫もその日の夜に自殺を図りましたが、通行人の通報によって一命を取り留めています。

逮捕後の供述にて夫より「カフェインを飲んで死のうとしたが、死にきれなかった。大変な事をしてしまった」として容疑を認めています。

長女は精神状態が安定していなかったのか?

事件前日には「一家心中をしよう」と夫に対して、「自殺方法を調べろ!」と指示があったと報道されています。

この時、夫は一家心中しようと思っていなかったようです。

警察は4年前から日常的に家庭内で虐待があったとして、再婚相手の派遣社員・夫(41歳)から事情を聞き、保護責任者遺棄窒死罪で、逮捕・起訴されます。

その後、和歌山地裁より

「(娘の)命は助けることができた。責任は重い」

として懲役6年の実刑判決(2022年3月15日)となっています。

長女は死亡したために同じ容疑で、書類送検となっています。

死人に口なしではないですが、

本当の真相は分からない所ではありますが…

夫に対しても「暴力を振っていた」という報道があります。

夫は、(林家)長女から支配されて、よく殴る蹴るなどされていた。

首を電機コードで首を絞められ体が宙に浮いた状態で

「あかん、死んでしまう」と声をあげたところで、止めたようです。

これら全ては夫が語る内容となっております。

その後、実刑を受けた夫より「(最初の連れ子の娘さんが)嘘をつくから暴力を振るっていた」と供述していた事が分かりました。

長女は実の父こと林健治さんと最後に会ったのは2005年の夏頃

林健治さんが滋賀刑務所から出所して数カ月後に最初の娘さんを連れて会いに行かれたようです。

それっきり長女と会うことはなく、自然と連絡も途切れてしまったと後に林健治さんは語っています。

長男さんは女兄弟全員(長女/次女/三女)と10年以上前から連絡先も知らずに会っていないと語っておられます(長女とは小さいお子さんが生まれてすぐ)

亡くなられてしまった長女について

有名なカレー毒物事件の逮捕当日

林真須美さんと長女のやり取りとして

和歌山カレー事件・林眞須美さんの長女のこれが最期だとしたらあまりに悲しすぎるより(2006年4月23日、大阪で「林眞須美さんを支援する会」にて長女の発言) リンク切れ

─ 安田: お母さんと何の話をしたの?

長女:「いつもと違うので、ちょっと来て」と言いました。お母さんは隣に寝ていた三女を抱いて2階に上がって来て、三女を二女に預けて、私だけを一番端の部屋に呼んだんですよ。それで「もしかしたら、捕まるかもしれない。でも私たちは何もしてないから、すぐ帰ってくる」って言ったんです。

─ 安田: その時あなたは、お母さんにカレー事件のことについて訊いたのですか?

長女: 訊きました。「ほんまはどっちなん?」て。そしたら「おまえはあほか!やってるわけないやろ!」って。

─ 安田: 叱られたわけですね?

長女: はい
─ 安田: そのまま施設に連れて行かれちゃったのですか?

長女: 児童相談所の一時保護に連れて行かれました。

─ 安田: 先ほど上の妹さんがおっしゃった中で出たことですが、あなたは弟・妹たちにどんなことを言っていたのですか?

長女: 両親が捕まった時に中3の反抗期だったこともあるんですよ。いろんな人に敵意を持っていたんで、妹たちをぶって「何も言うな」と言いました。私はお母さんが逮捕される前に直接「やってない」と聞いていましたので、(捜査機関には)そんなん協力せんでもいいやん、みたいな感じで思っていました。
─ 安田: 弟・妹2人が警察に呼ばれて事情を訊かれたり、裁判所に呼ばれて証言させられたりというのは聞いてたでしょ?

長女: 裁判所には、私は1回しか呼ばれてないんですけど、妹や弟が行ったなんて知らなかったんですよ。後で私だけ一人で呼ばれてお昼過ぎから夜8時くらいまで取調べみたいなのを受けました。夜施設に帰ったら妹と弟に「今日、実は行ってたんや」って言われたんで、「おまえら何話したんや?」って訊いたら「怖かったんであることないこと全部しゃべった」って言ったんで、ぶちました。

─ 安田: そうしたら、妹さんと弟さんは何て言ったのですか?

長女: 「ごめんなさい…」って。

─ 安田: これからはあなたの言うことを聞くと。

長女: はい(中略)
─ 安田: 拘置所に会いに行ったことはありますか?

長女: あります。勝手に施設を飛び出て……

─ 安田: 脱走したわけですね?

長女: そうです。その時は会えない状態だったんですが、いてる所は知ってたんですよ。前の弁護士さんに聞いてたんで。で、その建物の向かいで、二女と長男と一緒に叫びました。「お父さんとお母さんを返せー!」と(笑)。
─ 安田: 丸の内拘置支所でしたっけ?

長女: 丸の内にも行きましたが、私は最初、お父さんとお母さんは東警察署におると思ったんですよ。まったく当時の報道を見てなかったんで。それで、東署に行って3人で「返せー」っと叫びました。そうしたら、施設の先生がぶわーって走ってきて。捕まえられました(笑)。

─ 安田: 健治さん、その声、聞こえましたか?

健治: いいえ、その話は今初めて聞きました。
─ 安田: なかなかみんなで事件について話すことはしなかったのですか?

長女: 当時は施設の先生から、その話を止められていたんです。きょうだい同士で、お父さんとお母さんの名前をちょっと出しただけで、ぶたれたりとか。部屋も別々でしたし。

─ 安田: 例えば施設の中でカレーなんかが出るでしょ。カレーを持っていったら何か言った人もいたんですよね。

長女: 前の園長先生に言われました。お昼ご飯を園長室に届けなくちゃいけないんですよ。その時に「ヒ素入ってんちゃうんか?」って言われました。》

長女は娘さんに日常的に虐待をしていたという事でありましたが…

当時から弟&妹たちに対しては”ぶつ”といった暴力行為は見受けられていたようでしたが…?

まだカレー事件当時中3~高校の思春期だったために、どこかで歯車が狂ってしまったのかもしれません。

ちょっと気になってしまったのですが、

長女: 当時は施設の先生から、その話を止められていたんです。きょうだい同士で、お父さんとお母さんの名前をちょっと出しただけで、ぶたれたりとか。部屋も別々でしたし。

安田: 例えば施設の中でカレーなんかが出るでしょ。カレーを持っていったら何か言った人もいたんですよね。

長女: 前の園長先生に言われました。お昼ご飯を園長室に届けなくちゃいけないんですよ。その時に「ヒ素入ってんちゃうんか?」って言われました。》

どうやら施設の先生から(両親の名前を出しただけで)ぶたれた過去も少なからず、娘さんへの虐待に影響しているのかもしれません。

さらに和歌山カレー事件当時

中学3年生だった長女は

「お母さんは絶対にカレー事件はやってない。私も事件の日は何度かカレーの調理現場に行って、様子を見ているから間違いない」と熱心に無実を訴えて続けてながら

「お父さんとお母さんを返せ!」とニ女と長男を引き連れて拘置所の前で大声で怒鳴った

といった家族想いで(妹や弟達に対して)

面倒見の良い優しい一面もある方のようでした。

カレー事件当時、記者が何度も林家に行った時には

一番下の三女をさりげなく見えない所に連れて行き、配慮していた気遣いもされていたようです。

林さん一家は長女については

以下の事を語っておられました。

林健治さん「兄弟の中で、一番しっかりした子だったから心配していなかった」

長男さん「姉御肌で、仕事はバリバリする感じだけど、どこか寂しげで常に一人が良い感じ。母親のように心配してくれて守ってくれていた(面倒をみてくれていた)」

長女が亡くなられた後、

長男さんが林真須美さんの面会時には

ずっと涙目でしゃべりながら

林真須美さんより

「私は何もする事が出来なくて、すごく悔しい」

「守ってあげられなかった…」

という言葉が多くあったようでして

何か責任を感じているようだったと語っておられました。

そんな長女さんには、もう1つだけ隠された逸話があります。

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