グリコ・森永事件の犯人像(警察にユーモア溢れる脅迫状)
● グリコ・森永事件の犯人像
警察にユーモア溢れる脅迫状
昭和の未解決事件より
グリコ・森永事件で犯人が警察宛へ
大量に送ったユーモア溢れる脅迫状になります。
◆ 第1挑戦状
けいさつの あほども え
おまえら あほか
人数 たくさん おって なにしてるねん
プロ やったら わしら つかまえてみ
ハンデー ありすぎ やから ヒント おしえたる
江崎の みうちに ナカマは おらん
西宮けいさつ には ナカマは おらん
水ぼう組あいに ナカマはおらん
つこうた 車は グレーや
たべもんは ダイエーで こうた
まだ おしえて ほしければ 新ぶんで たのめ
これだけ おしえて もろて つかまえれん かったら
おまえら ぜい金ドロボー や
県けいの 本部長でも さろたろか
国家権力の警察すらも面白がって
小馬鹿にしてしまう始末でありました。
さらにはファンを大切にする”情”を持ち合わせているのか?
自分のファンクラブも作って名乗ってしまうくらいです。
◆ かい人21面相ファンクラブの みなさん え
「新春けいさつかるた」
あ あほあほと ゆわれてためいき おまわりさん
い いいわけは まかしといてと 1課長
う うろうろと 1日まわって なにもなし
え ええてんき きょうはひるねや ローラーで
お おそろしい かい人のゆめ みとおない
か からすにも あほうあほうと ばかにされ
お正月には警察を小馬鹿にしつつも
挑発をするような言動を繰り返しまして
遂には「新春かるた」を作ってしまうくらいです。
仲間内で恒例行事として楽しんでいたのかもしれません。
事件が末期になる頃には
わしら もう あきてきた
社長が あたま さげて まわっとる
男が あたま さげとんのや ゆるして やっても ええやろ
飽きやすい性格だったのか?
あまりにも警察が無能と言わんばかりに
犯人を見つけられないものですから
犯人自らが江崎グリコさんを許してあげちゃうくらいでした。
さらには
ナカマの うちに 4才の こども いて
まい日 グリコ ほしい ゆうて ないている
わしらも さいきん たべへんけど むかしは よく くうた もんや
泣いている子供までに
気を遣う優しさを見せつつも
自分もグリコファンと言わざるを得ないまでに
「よく食うた」と昔話を語る余裕を見せちゃうくらいでありました。
江崎グリコ ゆるしたる
スーパーも グリコ うってええ
青さんいりの チョコレート 18こ は もやしてもうた
遂には食品スーパーでもお菓子を売って良いと許されちゃいました。
勝手に事件を終息してしまうといった世間を騒がしつつも、一時的にも意図的な流行ブームのように日本経済を動かしてしまう前代未聞な未解決事件となりました。
これらの脅迫状を見て思った事ではありますが、
子供でも読めるようにと
わざわざ”ひらがな”を中心に使いつつも
読みやすいように空白スペースを大きく取り
短く綺麗にまとめられている文章と言いますか?
”大阪弁風な人情語り口調”の言い回しが
なんともセンスの良さを隠しきれません。
他にも見逃してはならない点として
お菓子のパッケージにも
「毒入り危険 食べたら死ぬで」
(青酸ソーダ入り)
というメモを”誰も絶対に食べないように!”
と目立つように分かりやすく書いてくれて
付箋(ふせん)を大きく貼り付けちゃうくらいの気の遣える人物像でありました。
もはや、何の商品パッケージなのかを、あえて分からないように小細工しつつも隠して見えないくらい(一般の方々に買われないように!)までしてくれる親切な注意喚起になっています。
画像は当時のハイチュウ(グリーンアップル味)になりますが、残念ながらグリーンアップル味は販売を終了しています。
他にも”人質を開放する際には心配までしてくれてタクシー代(交通費)を渡そうとする”くらいの人付き合いを大切にする人間味溢れる人物像になっております。
ちなみに
まづしい けいさつ官たち え
うそは ドロボーの はじまり ゆうたけど まちがい やった
けいさつの うそは ごう盗の はじまり やった
警察のウソは泥棒の始まりじゃないらしいのです。
「強盗の始まりだった!」といった
自虐によるユーモア溢れる内容でした。
でも、最後の最後には
きちんと警察を褒めている点も忘れてはなりません。
けいさつも ようやった これに こりんと がんばりや
ホームズ君でも わしらには かてんのや かい人20面相
よんだら あたま ようなるで
きちんと頭が良くなるように
アドバイスまでしてくれています。
そして、最後のトドメとして
けいさつの ヨオロッパ ツアー
かい人21面相を つかまえに ヨオロッパえ いこう
たびの おともに グリコの ポッキー
わしも たべてる おいしい グリコ
らい年 1月に かえってくる
これから「どこへ行くか?」のお知らせと
ちゃっかり帰国日までを教えちゃうくらいの余裕っぷりでありました。
さらには不二家さんに対しては
大阪・梅田の阪急百貨店の屋上から
「2000万円をバラまけ!」という指示を出します。
なぜか自身で大金を入手する目的ではなく「世間様にもお金を配れ!」という政府の給付金よりも有り難い大盤振る舞いを言い出してくれちゃってます。
身代金の受け渡し時にも姿を見せずじまいであります(遠くから見守っているだけでした)
犯人グループの1人と言われていた
キツネ目のイラスト絵については
直接、犯人を見たとされる捜査官が似顔絵を書いているという事でした。
唯一の失態としましては
偶然にも似顔絵を専門に書く捜査官に犯人は顔を見られてしまったという点だけが運が悪かったようです。
目撃された回数は合計4回になります。
1. グリコ社長を誘拐時
2. 女性人質のアベック襲撃
3. コンビニの防犯カメラ
4. 警察の職務質問をかわし滋賀県草津市方面へ逃げる。
捜査官は、過去に似顔絵により
犯人を捕まえている多数の実績があります。
そのくらいまでに似顔絵のリアル度が高いと言われています。
当時としては、まだ防犯カメラ設置店も少なかったであろう
コンビニ(ファミリーマート甲子園口店)に、わざわざ午前中(10時27分~11時23分)の昼間に出向くくらいの目立ちたがり屋の人物でもあるようです。
お菓子売り場へ行く途中に
わざと防犯カメラに気づいたような
素振りのパフォーマンスまで見せてくれています。
年齢は30代~40代
がっちり体型の170cm前後。
この…いかにもといった
巨人の帽子を無理やり被って取ってつけたような
コント風な違和感ありすぎる”合成画像風”となっておりました。
この合成写真には笑いを狙いにきてるとしか思えませんでした。
ノーネクタイのベージュ色ブレザーに白パンツにスニーカーのラフな格好をしています。
グラサンとパーマをかけた状態で、巨人の野球帽を被っていたようです。
単独犯ではなくチームで動いていた可能性も高いと言われています。
驚いた事にチーム内の1人の愛読書はラジオライフで、アマチュア無線をフル活用していたのではないか?と噂されるほどのマニアックな人物もいたらしいです。
もしかしたら、現代でいう所のネットで闇バイト募集が、当時で言う所の無線で仲間を募集してやり取りしていた可能性も否めません。
これは90年代~2000年代初頭にあったネットで知り合った人がリアルで会うOFF会みたいなもんとなります。
でも、闇バイトのように見ず知らずの連中が集まったのではなく、昔からの仲間と言われている説があります。
グリコに関わりがあった人物をはじめとして、警察内情に詳しい人物・暴力団関係者・学生運動をしていた左翼関係者・身内の子供を出汁(だし)として使うチームプレイの犯行と言われるくらいです。
江崎の みうちに ナカマは おらん
西宮けいさつ には ナカマは おらん
水ぼう組あいに ナカマはおらん
でも、脅迫文には身内がいないと弁明するくらいです。
もしかしたら、このメッセージは仲間がいた事を意味していたのかもしれません。
犯人からのメッセージである恐喝に使われた子供の声についても
加工ではなく、リアルな子供の声(3人全員異なる)という事が分かります。
これは、いつもながらの閃いたではないですが、
SMAPの香取慎吾さんが小学校(低学年頃)当時、草なぎ剛さんと中居正広さんに明日の待ち合わせ場所を聞くために電話をしていた様子を録音していたカセットテープと、そっくりすぎるくらいまでの同じ声質としゃべり方をしていたので、間違いなさそうな感じです。
明らかに紙を見ながら読まされているような
リアルな子供の声にしか聞こえませんでした。
途中で「えっ?」と言っている事も確認できます。
誰かの家から脅迫電話をしていたのか?
通話中には当時の内職でありがちな”ミシンの音”も確認する事が出来ます。
脅迫文にも、正直に書いていた気がします。
最初は身代金やら怨恨目的がターゲットかと思いましたが…?
事件が長期化していく内につれて
愉快犯的な人物のように楽しんでしまっています。
ある意味では、途中からは警察や社会に対しての恨みでもあるのではないかと思えるほどまでに…
本当の所は「(権力者に対しての反抗として)世間の声を代弁した人物」だったのかもしれません。
何よりも昭和最大の未解決事件と言われるグリコ森永事件 & 三億円事件については
直接、人の命を奪わず(危害を加えず)に奪い取ったお金にも一切手をつけない
という所が最大のポイントになっています。
ちなみに犯人が名付けた”かい人21面相”こと
江戸川乱歩の怪人二十面相という元々のキャラクターは「人を殺さない」という設定らしいです。
つまりは、最初から「人を殺さない(人を殺めてはいけない)」という明確なルールをチーム内で決めていた可能性もありえそうです。
世間を騒がせてしまった事により、間接的に滋賀県警本部長が犯人取り逃しの責任を感じて庭で焼身自殺してしまいましたが、
その5日後に突如、「犯行終結宣言」をして事件は終息となりました。
やはり、人の命を狙う気はなかったのかもしれません。
三億円事件は、犯人ではないかと疑われていた白バイ隊員の息子(当時19歳)のSさんが青酸カリウムを使い自殺となっています(罪の償いとして処理されたとも言われるくらいです)
結果として、どちらの事件も警察関係者が亡くなっているという点も忘れてはなりません。
そして、なぜかグリコ森永事件の模倣犯こと後からマネする犯行が相次いでの沢山いた便乗犯においては、警察は1人残さず全て捕まえるくらいのやる気を見せています。
これも犯人からの人情味溢れたメッセージ(アドバイス)のお陰と言えそうです。
余談ではありますが、三億円事件は、銀行が海外の保険に加入してたために、お金も補償されて誰一人と「損」はしていないようでありました。
白バイをマネて演技していた人物は、一生懸命なまでに白バイ風に見立てたバイクを缶スプレーを操りつつも、お手製のクッキー缶(明治商事)を積み込み自身の手で、DIYで仕上げちゃうくらいでした。
しまいにはクッキー缶をガムテープで荒療治のように無理やりなまでにバイクへ固定していたお粗末な改造と言われるくらいです。
当時の白バイはホンダ車だったらしいのですが、改造ベースとなる元のバイク車両をホンダ(ホンダ・ドリーム)で、白バイ風に出来なかったもんだから、わざわざ、ヤマハ(スポーツ350R1)に車種変更するくらいまでに諦めの悪い人物像でありました。
盗難した車として、トヨタのプリンススカイライン1500・2000GT・日産のブルーバードの他に当時発売して間もなかったカローラを乗り回すくらいの見栄っ張りさんであります。
どうもスカイラインを2台も乗り継ぐくらい大好きらしいです。
三億円事件は1975年12月
グリコ森永事件は2000年2月13日をもちまして
全ての罪の法的責任は問えない「時効」を迎えました。
こうして昭和という時代と運が奇跡的に重なり合って
味方してくれた未解決事件は時効を迎えて幕を閉じました。
どちらの事件にも共通している内容として
”人の命”を狙った犯行ではない
という点が、とても印象的でありました。
だからこそ、令和の時代になっても
こうして語り継がれているのではないかとも思っています。
これは平気で人殺ししてしまう人道もへったくれもない
近年流行りの悪質な強盗団にも模範にして見習ってほしいものであります。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
ゴキブリ侵入経路 網戸をしても虫が入り放題の盲点(最強対策)
あおり運転された時のベスト3か条(キチガイだらけと思えばOK)
一生大切にします!という言葉の軽さと嘘(1598万円のポケモンカード)
人から注意された時の論破術(トラブル時に相手に恐怖感を与える方法)
オウム真理教の麻原彰晃さん 素直に負けを認めていた(選挙編)
オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こした真相(麻原彰晃がキレた理由)
オウム真理教の麻原彰晃さん 格闘ゲームに出演していた(変質者キャラ)
キムマサオこと金正男さん 優しい性格の持ち主だった(時にはお茶目な姿を披露)
いざ日本が戦争になったら覚えておくと良い大切な心得(国なんかあてにしちゃだめ)
無断駐車の判決を不服として行動力で示す地主さん(横浜地裁で実験)
訪問セールス営業&宗教勧誘防止のお断り最強対策(玄関応対料金)
自治会費を拒否したらゴミ捨て場の利用は出来ない?(過去の判例)
NHK受信料 自宅の訪問営業を廃止(今後スマホ&ネット契約)
日本では逮捕されて起訴されれば99.9%有罪になる?(刑事事件)
クソガキどもを糾弾するホームページを初めて見た時の恐ろしかった思い出