福島女性教員宅便槽内怪死事件の真相

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福島女性教員宅便槽内怪死事件の真相

侵入口の大きさ&残された靴に盲点(覗き見目的/事故/他殺)

1989年2月28日(火)夕方6時頃
(平成元年/昭和64年)

福島県田村郡都路村古道の便槽内で起きた
(ふくしまけん たむらぐん みやこじむら ふるみち)

奇妙な変死事件になります。

通称、福島便槽事件こと

福島女性教員宅便槽内怪死事件になります。
(ふくしまじょせいきょういんたくべんそうないかいしじけん)

女性教師(23歳)の単身用住宅にある

くみ取り式トイレ便槽の奥底から

男性遺体が発見されました。

変死で亡くなった菅野直之さん(当時26歳)

以降、Kさんと呼びます。

職業は原発プラント保守会社の営業主任(会社員)

青年会の中心的存在で、青年会レクリエーション担当 部長。

仲間からは頼りにされるリーダー的存在で、結婚式では司会をよく頼まれていた。

事件10日前には当選した村長選の応援演説でTVドラマ「水戸黄門の主題歌を熱唱」

スポーツ好きで、中学・高校と野球部に所属。

中学から始めたギターでは高校時代にバンドを作り、自ら作詞をして詩を書いたノートを何冊も残しています。

会社の上司(取締役)からは「村でも信頼され、会社でも将来は幹部になっていく一人だった。近い内にKさんをめぐって、村と会社で取り合いになるんじゃないかと言っていたくらいだった」

Kさんの人柄は、明るく周りからの信頼も厚く、とても評判も良かったようです。

周囲からは「覗き見なんてする人物ではない」と言われております。

3人兄弟の末っ子(姉2人)で、4人暮らし(父・母・祖母)/ 車好き / お節介やきで優しい性格(誰かに恨まれるような人物像ではなく、過去の争い事も聞いた事がなくトラブルを避けるタイプで、喧嘩するのも大嫌い)

その証拠に沢山の署名が集まります。

不可解な死因に対して

不思議に思ったお父さん & Kさんの仲間達が

当時、警察に真相究明を求める署名運動に立ち上がりました(事件1ヶ月後の3月末)

わずか1ヶ月で、村の人口よりも多い
        (3,800人/全戸数932)

4,300人の署名が集まりましたが…?

警察は嘆願書の依頼を却下しました(4月末)
   (たんがんしょ)

明らかに入り込むことができない

便器内の入り口に、どうやって入ったのか?

何らかの事件性が関係しているのではないか?

一人で自ら入ったのか?複数人に無理やり入れられたのか?

と疑われている怪奇事件になっています。

今回の事件では

1.覗き見目的説

2.事故死説

3.自殺説
4.殺人説 = 他殺説

5.村の村長選挙 & 原発関係の陰謀説

6.変態フェチ説(隠れた侵入口の盲点説)

といった意見に分かれる事が多いです。

警察の捜査と変死の結果として

事件は自ら侵入した「凍死」と断定されております。

一応は解決済み事件となってはいるのですが、

世間では不可解な”未解決事件”とも疑われています。

事件性があるのではないか?

と疑われている理由として

一年で、もっとも寒い季節であろう

2月28日に福島(東北)という場所で

真冬に上半身ハダカの状態で便槽内に入り込むという不自然な点

他にも

1.なぜか靴の1足が頭の上部 or 顔の上に置かれていました。

靴は1足だけ不自然な形で、Kさんの顔 or 頭の上部に置かれていました。

丁度、(く)み取り側ではない女性宅の便器側から投げ込まれた位置に面します。

正確な靴の位置として

顔の上に隠すようにして乗せられていたのか?

それとも頭部の上に置いてあったのか?

これらの真相は不明になっています。
(徹底して調べ挙げても、どの報道機関も正確なソース元の記事はありません)

2.残りの1足は自宅付近の土手 or A子さん宅の土手の川沿いで発見されています。

Kさんの自宅はA子さん宅の事件現場(便槽場所)から少し離れた車で、約10分の場所にあります。

一部報道で残された1足の靴は、Kさん自宅付近の土手で発見されたとも言われておりますが…?

Aさん宅の車の近くに落ちていたとも言われており、車を駐車した農協(JA福島)からA子さん宅の土手近くに落ちていた可能性が高いです。

報道が”自宅付近の土手”という曖昧な言い回しの表現しかないために”A子さん”という主語が抜けてしまって”自宅付近の土手”となってしまった可能性が十分に考えられます。

A子さん宅のすぐ近くの土手で発見されていた情報も見つかっております(不思議ナックルズvol.3/2005年6月より)

上記以外にも過去に「A子さん自宅付近の土手」というニュース記事を見かけた事があったのですが…(肝心なソース元は見つからず、申し訳ございません。infoseek系のリンク経由で見た記憶があります)

その後、A子さん宅すぐ近くの土手で靴が発見となっている確かな情報が確認できております(後半で解説)

3.上半身ハダカで服を胸に抱えた状態で便槽内で遺体として見つかりました。

なぜか2月という

真冬なのに上半身裸の状態にて

フード付きジャンパー&トレーナーである

上着+白いセーター&下着2枚を抱えた状態で発見されています。

合計4枚の衣服を胸に抱えるようにして

”やや左に傾けた顔を上に向けていた状態”で発見されています。

さらには

事件の5日前
(1989年2月23日)

先輩の送別会に出席後、

深夜未明1時すぎに帰宅。
(1時半の少し前に車で店を出る)
翌朝、自宅から出掛けたまま

「行方不明」になっています。

最後に息子さんを目撃したのはお父さんで

事件4日前の2月23日 午前10時頃

父親が玄関右横にあるリビング(居間)でテレビを見ている最中に息子から出かける際に(ドアの隙間から)「ちょっと行ってくるからな(行ってくっからな)」とKさんの声を聞いています。

車で出掛けて、そのまま行方不明となっています。

その後、家族によって捜索願が出されています(2日~3日後に出しています)

Kさんは普段から外泊する事が滅多になかったようです(ごく稀に友人宅に外泊する事があった程度)

遺体が発見される前日(2月27日)

事件現場からすぐ近くにある

農協(JA福島)の目の前にある駐車場にて

斜めの不自然に駐車されたKさんの車が発見されています(車種はクラウンの白)

事件現場(女性宅)から駐車場までは歩いて3分の場所になります。

この当時、農協勤務の友人Cが車を発見して

ある言葉をKさんの両親に伝えています。

友人C「ちょっと気になる事がある…」

と言いつつも…?

翌日、友人Cに電話をすると

友人C「昨日の事は忘れてくれ!」

と言っていたようです。

さらに別の友だちの青年会メンバーSに電話で確認すると

青年会S「俺たちで探すから1日待ってくれ」

という内容をKさんの両親がおっしゃられています。

それも長時間、駐車する気のない

明らかに急いで駐車したような

不自然な停め方になっています。

その最大の理由として

なぜか車はロックされておらず

鍵(キー)はつけっぱなしで残された状態となっています。

奥の半窓が3つある茶色い建物が農協になります。

Kさんが不自然に車を駐車してあった

農協(JA福島)の駐車場がある場所から

Aさん宅はすぐ近くです。
(徒歩3分/約200m)

農協から

すぐそばにある

細い坂道を登って

A子さんが住んでいた

教員住宅は合計4棟あり
(他も全員、女性教員が住んでいました)

下から2軒目になっています。

1軒目の屋根(青緑)のすぐ左(緑枠)にある

くみ取り式トイレの奥底から

Kさんの遺体が発見されました。

A子さん自宅前にある

小学校側から見た光景になります。

農協(駐車場)からA子さん宅まで

歩いてわずか3分(約200m)の場所になります。

A子さん宅からKさん宅までは車で約10分の場所になります。

事件当時、実際の現場にあった

トイレと同じ実物の便槽になります。

 便器側(女性宅のトイレ側)【忠実に再現したレプリカ品】

汲み取り側(外に置いてある側)【事件当時にあった実物】

右側にある

茶色いフタがついている

汲み取り側のマンホール型のトイレには

実際の事件現場に遭った”実物の便槽”になります。

外に置いてあった汲み取り側のみ

正真正銘の「実物(本物)」になります。

実物の便槽より

マンホールの

フタを開けると?

男性が入っていた侵入口は

直径は約30cmになります。

ここで知っておくべき点として

よく見かけるイラストでは

直径36cmとなっておりますが…?

内側にあるフチの輪っかがあるかどうかで直径サイズが変わります。

・フチの輪っかなしだと「直径36cm」

・フチの輪っかありだと「直径30cm」

番組内の便槽と図解を

よく比べて、見てみますと…?

マンホール全体の直径ではなく

内側 = フチの輪っか内が30cmとなっていますね!?

参考までに身長170cm(成人男性)の

平均的な肩幅は約40cm(39.9cm)になります。

1989年の事件当時、一般的な成人男性の平均肩幅でも40.1cmとなります。

現在と昔では、まったく変わらない事が分かりますね。

男性アナウンサーの手と比較すると…?

一人で入り込むのは少しばかり

厳しそうなサイズ感になっています。

ボットン便所の

トイレ内部の状況は…?

奥底は真っ暗で

不気味な感じになっています。

若干、上部の方に葉っぱのような物が見えますね。

落ち葉が溜まった状態になっています。

直径30cmのマンホール側から
(フチなしは直径36cm)

丸まった状態で入り込んでいたようです。

ここで最大の問題となる疑問点が生まれます。

この赤ちゃんが生まれたてのポーズになるためには

外に置いてあった汲(く)み取り側から

頭から入り込まないと実現不可能になります。

但し、盲点となりえるA子さん宅より便器側の侵入説も忘れてはなりません(最終結論の変態フェチ説で解説)

Kさんが遺体で発見された

トイレの図解になります。

これら2点のよく見かけるイラストについては

便槽事件の”図の書き間違い”と言われております。

AERA No.27(1989年7月4日号掲載)

緊急SP! 超常現象を見た!!(フジTVで1994年放送)

AERA(アエラ)= 朝日新聞出版が発行する本格ニュース情報・週刊誌になります。

詳しくは福島便槽内怪死事件(図の書き間違い問題)で解説しております。


ここで同じ体型(体格)の

番組スタッフが実際に

便槽内に入れるかどうか?

実物の便槽を元に

上から侵入を実験してみます。

マンホールを

取っ払いまして

勢いをつけて

頭から侵入して

少しずつ

入り込みまして

無理やりなまでに

何とか肩まで入りましたが…?

もう一杯一杯の限界状態で

頭が入り込んだ状態のまま

男性スタッフより

「(苦しそうに)肩は入りましたけども…」

「これ以上、ちょっと無理です」

「もう無理ですね…」

周りのスタッフからも

(大げさ風に慌てた様子で)

「危ない!危ない!危ない!」

と騒がれる始末でした。

見ている限りでは危なくはなさそうですが、

かなり”大げさ風”になっていたのが印象的でありました。

便槽の奥底までの深さは107cm(1メートル7cm)

周りから

「じゃあ、危ないんで…」

と言われた直後、

自力で抜け出す事は

ほぼ不可能に近い感じでした。

複数いるスタッフの力を借りて

苦戦しながら引っ張ってもらいつつも

何とか抜け出せたかと思いきや…?

フタのフチ(輪っか)と一緒になって

抜け出す事に成功しました。

それでも…?

輪っか(フチ)が取れない!

という最悪な事態になってしまいました。

一旦、安全な場所へ

移動しつつ

周りのスタッフに

協力してもらいまして

何度も試行錯誤しながら

知恵の輪のように

輪っか(フチ)を取ろうとしますが、

明らかに取り外しに苦戦していました。

最終的になんとか輪っかを取る事に成功します。

検証した男性より

ここの筋肉(二の腕)にもあたりますね

番組の検証では(便槽内の侵入有無については)

直径30cmの輪っかあり(フチあり)のみ行われまして

肩が当たり侵入NGでしたが、腕の部分も擦れている状態でした。

ちなみに

変死したKさんの

事件直前の体型(体格)として

身長 169.2cm / 体重 69.5kg

すぐ下の欄にある左右1.5/1.5は視力になっています。

細かい事ですが、左横の数値(身長170cm/体重70kg)も気になったのですが、それ以前(1年前)に測定したKさんの身体計測表の可能性が高いです。

当初は検視後の比較 or 成人男性の平均数値かと思ったのですが、視力検査項目があり、片方だけ1.5になるので、明らかに違いますね。右の表が成人一般の平均値で、左の表がKさん実数値で番組側の紹介で間違っていたのではないかとも疑ってみましたが…?

この1枚の紙全体でKさんの名前が

左上に書いている事は映像から確認できております。

この事からKさんの身体検査(数値)に違いなさそうです。合計4つの欄があり、いずれも似たりよったりの数値で変動していますので、恐らくはKさんの以前の身体検査記録だと思われます(直前3~4年前の身体検査比較表)

番組で実験を試みた

スタッフさんは

身長 170cm / 体重 65kg

驚いた事にKさんよりも

身長が1cm高くて(ほぼ誤差)

体重が4kgも軽いのにも関わらず

「直径30cm内の便槽内への侵入は困難」

という事が分かりました。

しかしながら輪っかを外した状態である

直径36cmの実験は番組内では行われませんでした。

・Kさんは輪っかあり(直径30cm)で侵入したのか?

・輪っかなし(直径36cm)で侵入したのか?

上記によっても随分と内容が変わってきそうですね。

番組では直径30cmの輪っかありで入り込むことはNGでしたが…?

もしも、輪っかを取っ払った直径36cmだった場合には

上半身を裸になれば、何とか一人でも自力で入り込める事が分かっています。

実物のコンクリートの硬さとは異なりますが、ダンボールを切り抜いた直径36cm&実物そっくりに作った円筒を実験されている方がおりまして(だてレビのキーフレームさんより)

Kさんと似たような体格(体型)な方がスッポリ入り込んでいる事が確認出来ました。

それも上半身ハダカになる必要はなく、トレーナーの服を着た状態でありました。

実験された方の体型は身長170cm・体重60kg(Kさんより体重は9.5kg軽い)・人より肩幅ありでした。

つまりは、輪っかなし(フチなし)の状態こと

直径36cmであれば、便槽内へ一人で入り込めそうな感じです。

しかしながら、このままでは腑に落ちず

あまりにも不可解な点が多すぎますので

Kさんは本当に覗き見(目的)だったのか?

それとも事故死なのか?

他殺なのか?

事件の真相を解明するために

番組では当時、事件を扱っていた

福島県警・三春警察署まで取材に行きます。

そこで、驚くべき”新たな真実が発覚(番組やらせの検証疑惑編)”となります。

福島女性教員宅便槽内怪死事件の真相(中編)へ続きます。