インジェクション車(FI)のデメリット
● インジェクション車(FI)のデメリット
デメリットは3つあります。
1.バッテリー上がりには、とても弱いです。
基本は全て電子制御のコンピューターで動く仕組みになっておりますので、
ほぼx2 バッテリーの力に頼っているので、バッテリー上がりにだけは本当に弱いです。
→ ジャンプスターターの選び方&使い方(バッテリー上がり時のエンジン始動方法)
突然エンジンが掛からなかったり何か故障やトラブルがあったら、まずはバッテリー上がり(寿命/故障)が原因と言っても良いくらい本当に多いですね。
それくらいインジェクション車(FI)においては、
バッテリー = 人間で言う所の「心臓であり命」であります。
といっても過言ではないくらいに、おんぶに抱っこ状態で、バッテリーに頼り切っています。
キャブレター車の場合は、エンジン = 人間で言う所の「命(心臓)」になります。
なぜキャブ車の場合はバッテリーが心臓(命)にならないかと言いますと、多少バッテリーが弱っても押しがけに対応しているからなのです。
一方のインジェクション車では、バッテリーが上がったりトラブル時には「押しがけが出来ない」という最大のデメリットがあります。
2.走行状態をセッティングする調整の燃調費用(ECMチューニング費用)が高いです。
メーカーの出荷状態では排ガス規制のためにヒジョ~~~にガソリンが薄いセッティングになっています。
普通に乗る分には全然問題ないのですが、ハーレーなどでマフラーを交換した際には絶対に燃調のセッティングが必要不可欠になります。
これをしないと、すぐに吹け上がる仕様になったり、エンジンに熱を持ちやすくなってオーバーヒートを起こしやすくなってしまいます。
乗り心地を調整する際の燃調セッティングをパソコンとECM本体を繋げて100%正確にセッティングをする事が出来ます。
ECMというパソコンのHDD(3.5インチハードディスク型)の形をした本体をパソコンへ繋いで専用ソフトで走行状態を書き換える事が出来ます。
これは全てパソコンとバイクのコンピューターを繋いで書き換える作業となりますので、デジタル化の作業になります。
全てデジタル対応となってしまうためにバイク屋さんでは、この機械を導入するためには膨大な初期投資コストが掛かります。
その結果、乗り心地を調整する際のインジェクションチューニングと言われるECM書き換えは相場でも最低5万~はしてしまいます。
3.インジェクション(FI)装置が故障したりトラブルになったら高くついてしまう…
万が一、インジェクション(FI)装置が故障してしまった場合には個人での修理は現実的に不可能になります。
電子制御にて細かい1つ1つの電子パーツで動かしているために何か故障やトラブルの問題があった際にはメーカーやディーラーに頼らなければいけなくなります。
そうなりますと…?
結果的に修理費用が高くついてしまい修理時間が長く掛かってしまうという点ですね。
これが最大のデメリットになると思います。
一方のキャブ車は街のバイク屋さん/修理店や自分の力で修理費用を安く抑える事が出来まして早めに解決する事が出来ます。
とは言いつつも、インジェクション車(FI)は滅多にと言いますか、よっぽどの事がない限りは故障やトラブルになる事はないと思います。
それくらい現代の技術は発展しておりまして優秀ですね。
FIとキャブ車の正しいエンジンの掛け方/始動方法
ヒューエルインジェクション車(FI)とキャブレター車の正しいエンジンの始動方法を知りたい方は下記をご覧になって頂ければ幸いです。
→ インジェクション車(FI)の正しいエンジンのかけ方/始動方法 簡単解説
詳しい内容につきましては、ぜひ下記のハーレー内容をまとめたメモ帳をご覧下さいませ。
【ハーレー全般で使える!】ショベルヘッドまとめメモ帳(困った時の故障&トラブルノウハウ集
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当方の説明が少しでも分かりやすいと感じられましたら、ぜひショベルヘッドまとめメモ帳に目を通してご検討頂けますと本当に嬉しく思います(^-^)/
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