ポイント点火の点火時期調整方法
目次
● ポイント点火の点火時期調整方法
ポイント点火は、ポイント点火装置システムと言ってエンジンを始動させるために絶対に必要になります。
ポイントにはコンデンサーという物が一緒にセットで繋がれています。
コンデンサーは、バッテリーから始まりイグニッションコイルを通って送られてきた電気を一時的に貯めておく場所になっています。
ポイントは開いたり閉じたりしているのですが、開いた瞬間にプラグ側へ大量の電気を送るバッテリーみたいな装置になります。
コンデンサーは常に電気を貯めたり流したりしているので故障しやすい消耗品になっています。
ハーレー純正では1978年前半までのショベルヘッド前期、パンヘッド、ナックルヘッド、フラットヘッドの全ての車両にポイント点火が採用されておりました。
ショベルヘッド・エボリューション・パンヘッド・ナックルヘッド・サイドバルブまで基本的にはポイント点火の点火時期の調整からメンテナンス清掃方法は共通になっております。
他に古い国産バイクも同じ原理ですね。
一度でもポイント点火による調整方法を覚えれば何でも応用が効きますので、大変便利です!
初めてポイントで点火時期の調整を自分で覚えて出来た時は本当に嬉しくて感動した思い出があります!
ポイント点火による点火時期の調整方法は解説本だけでは分かりづらく実際に手を動かしてやってみないとイメージが掴みづらく分かりづらいんですよね。
そんな当方が解説本を見て分かりづらかった経験から
「【ハーレー全般で使える!】ショベルヘッドまとめメモ帳(困った時の故障&トラブルノウハウ集)」ではポイント点火の配線接続先から点火時期の調整方法まで誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。
点火時期を調整するための覗き穴(タイミングホール)
1.まず運転席に向かって車体左のプラグがある位置を見ます。
2.フロントエンジンとリアエンジンの中央下 = オルタネーターの真上(ベルト先端の真上)にボルトがあります。
3.そのボルトが点火を調整するために必要なタイミングホールの「覗き穴」になります。
4.キックをして重くなった所で少しずつキックしていくと「点火時期マーク」が現れます。
● 点火マークの仕組み
ショベル後期の「78年後期~から」= 1340cc
・点火マーク「・」→ 圧縮上死点「|」の順番で表示されます(クランク = 反時計回り) ・ダイナSでポイントで点火調整する際には点火タイミング = 圧縮上死点前の「点火マーク (・)」に合わせます
ショベル前期の「~78年前期まで」= 1200cc
・点火マーク「|」→ 圧縮上死点「・」の順番で表示されます(クランク = 反時計回り) ・ダイナSで点火調整する際には点火タイミング = 圧縮上死点前の「点火マーク (|)」に合わせます
エンジンが始動する仕組み
・エンジンは「点火マーク(BTDC35°)」~「圧縮上死点の前(5°)」の間で火が飛べばエンジンがかかります。 ・ガバナーが完全に閉じてる状態で「点火マーク(35°)」になります。 ・ガバナーが開いているフル進角状態で「圧縮上死点(5°)」になります。
↓「【ハーレー全般で使える!】ショベルヘッドまとめメモ帳(困った時の故障&トラブルノウハウ集)」で「ポイント点火の大特集」をやりました!
ショベルまとめメモ帳に含まれている内容一覧
01-a.【点火調整】 ポイント & ダイナSの配線から調整・交換方法・ダイナ2000i・ガバナーの交換手順・定期メンテ方法・故障症状(ケッチンがきづらくする対策~三拍子セットアップを解説!).txt
・点火時期の調整方法(ポイント点火) ・点火を調整するための覗き穴(タイミングホール) ・マークの仕組み ・エンジンが掛かる仕組み・点火時期マーク & 圧縮上死点の確認方法(分かりやすい方法です) ・ポイントの見方 & 簡単解説 ・ポイントの仕組み ・定期メンテナンスが必要な箇所 ・故障した時の症状 ・配線図 ・ポイントギャップの調整 ・ポイント点火の調整方法 ・ポイントギャップ(接点の隙間)は適当だと、どうなるの? ・おすすめメーカー ・ハイパーコンデンサー(稀にあるトラブル問題~症状~解決策) ・ガバナー・アドバンス ユニット(基本と役割/自動進角 & 手動進角の違い//定期メンテナンス/交換方法/故障する前兆 & 故障した時の症状/重要なまとめ)
突然エンジンが掛からなくなった!!!
プラグ?プラグコード?コイル?ポイント点火の接点?コンデンサー?何かが故障しているのか分からなくて原因特定に困ることがありますよね。
そんな時のためにポイント点火が故障したかどうか?
具体的な切り分け方法や故障特定方法をテスターを使った事がない方を含めて誰が見ても理解出来るように1つ1つ項目別に丁寧に分かりやすく詳しく解説しておりますので、他の整備書や解説で分からなかった方でも絶対に理解出来ると思います!
故障しやすい箇所と、この知識を知っておくだけで「ポイント点火」が、いつ壊れても怖くなくなりますので、ぜひ知っておく必要があると思います。
自分も忘れた頃に点火不良を起こしてポイント点火が不調かな?となった時に、まとめメモを見返してチャチャと終わらせます(笑)
ポイント点火 & ダイナSに必須の【ガバナー(アドバンス ユニット)】の「故障する前兆 & 故障した時の症状」「定期メンテナンス」「重要」を追加いたしました。
見た目が正常でも調子を崩す事が多々ございまして原因が判明するまでは他の不調症状(キャブ & 点火系)と似ていて非常に厄介です。
しかし、故障してからじっくりと症状を検証した結果、【ガバナーの故障と特定できる”ある共通の症状を発見”する事ができました!(故障前兆 & 症状も詳しくまとめています)】
これでガバナーが故障になった際は「キャブなのか?」「点火系パーツなのか?」原因を追求 & 迷わなくて済みますので、ぜひご覧下さいませ。
・「ポイント点火 & ダイナSの始動性 & 乗り心地とフィーリングの違い(メリット・デメリット)について」を追加いたしました。
まずは既存の点火関連パーツと新品・予備新品パーツに個体差や不具合をないかどうかを確認した上で検証しております。
影響を及ぼす点火系パーツに個体差や不良があってはいけませんので、下記全ての新品パーツ(予備の新品も複数個)を用意した上で検証させていただきました。
・プラグ(新品複数本) ・プラグコード(ACCEL・テイラー2個) ・ブレーカー(新品2個) ・バッテリー(リチウムイオン2個・その内1個は新品) ・イグニッションコイル(ダイナ製とガッツクローム製2個 今まで使用していたコイルを入れて合計3個) ・ダイナS(新品2個 ※今まで使用していた物を入れて合計3個) ・ポイント点火(純正の走行数百キロ & ブルーストリーク新品の2個)
配線は余計な電圧の抵抗を受けないようにするためブレーカーから直接イグニッションコイルまで引いて検証しております。
点火時期は少しの違いでも「冷間時の始動性」や「乗り心地(特に加速のフィーリング)」が変わってしまい影響してしまいますので、ダイナS(合計3個・その内2個は新品)& ポイント点火(純正 & ブルーストリーク)で全て同じ位置に設定にしてから検証させて頂いております。
人間の感覚は曖昧なもので1回だけの検証では確証を持てないと思いました。
寒い日 & 暖かい日の気温・湿度と冷間時・暖気後とそれぞれに分けて、なるべく装着時に同じ条件(気温・湿度・走行距離・冷感時から暖気まで~暖気後の距離)になるように調整した上で試乗しております。
さらに別々の日でも複数回にわたり何度も検証したまとめた結果になっておりますので、ご安心下さいませ。
ポイント点火にはあまり関係ないと思われるかもしれないのですが、「ダイナSでバッテリー上がりを起こした場合、最低電圧は何Vでエンジンが掛かるの?」を追加いたしました。恐らく、ポイント点火でも同じ電圧で掛かると思っています。
ダイナSでバッテリー上がりを起こしてエンジンが掛かりましたので、さらに消費電力が少ないポイント点火の方も1つの電圧の参考にしていただけると思います。
以前からずっと気になっておりましたので、車検時でバッテリー上がりを起こしたトラブルついでに実験してみました。
な、なんと!驚くべく結果が。まさか○○Vでもエンジンが掛かるとは…。
そして、まさか○○だけで復活させてしまうとは…。
肝心な車検の時に陸運局でバッテリー上がりが起こってしまったのですが、なんとかその場で復活させる事にも成功しました。
まさかリチウムバッテリーも○○Vから自力で復活するとは!?
リチウムイオンバッテリーにて実験をしておりますので、ぜひ電圧目安の参考にして頂ければと思います。
自分が理解するまで本当に一番苦労した部分でしたので、どのようにしたら?
初めての方でも点火調整の事を理解出来るようになるか?
何度も何度も試行錯誤を続けて改善してきました!
ショベルヘッドまとめメモ帳では下記の内容にて1つ1つ分かりやすく解説しております。
01-a.【点火調整】 ポイント点火 & ダイナSの配線から調整・交換方法・ダイナ2000i・ガバナーの交換手順・定期メンテ方法・故障症状・(ケッチンがきづらくする対策~三拍子セットアップを解説!).txt
詳しい内容につきましては、ぜひ下記のハーレー内容をまとめたメモ帳をご覧下さいませ。
【ハーレー全般で使える!】ショベルヘッドまとめメモ帳(困った時の故障&トラブルノウハウ集
誰が見ても理解出来るように1つ1つ項目別に丁寧に分かりやすく解説した初心者向けの詳しい内容となっておりますので、他の解説や整備本で分からなかった方でも絶対に理解出来ると思います!
ハーレーによくありがちな故障&トラブルに関する知識が誰でも簡単に身につきまして
初めてのハーレーや古いバイクを購入して1円でも安く維持していくために失敗や後悔をしないための秘訣とトラブル経験ノウハウ集の対策になっております!
皆様にハーレーに関する「こういう事が知りたかったんだよ」と思って頂けるような内容に凝縮して全て解説した上で重要な要点だけをまとめた集大成になっております。
当方の説明が少しでも分かりやすいと感じられましたら、ぜひショベルヘッドまとめメモ帳に目を通してご検討頂けますと本当に嬉しく思います(^-^)/
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