エンジンオイルの基本&トラブル症状 簡単解説(寿命/交換頻度/ハーレー)
目次
● エンジンオイルの基本&トラブル症状 簡単解説(寿命/交換頻度/ハーレー)
エンジンオイルって重要なの?
エンジンオイルは基本中の基本になりますが、とてもx2 大切な内容になります。
古いバイクを維持していく上で、エンジンオイルの基本を知っているのと知らないのでは本当に”天と地の差”だと思っています。
そのくらい本当に馬鹿に出来ないのが
1.エンジンオイルに関する基礎知識 2.エンジンオイルが原因で起きるトラブルや不調症状を事前に把握しておく事 3.日々の正しいメンテナンス方法 = "自分のバイクの乗り方による正しいオイル交換頻度と寿命”を把握しておくことが本当に大切になります。
1番の内容も当然ながら大切ではあるのですが、
特に2番と3番の内容は古いバイクを、なるべく長く健康状態のまま維持していくために、とても重要なコツと秘訣だと思っています。
多くの方は世間で良く言われる「走行距離」&「時期」を1つの目安として参考にしているだけで”自分の乗り方に照らし合わせて正しいオイル交換の頻度を理解されていない”と思います。
なぜなら、かつての自分も、まさにそうだったからです。
これは実際に当方で散々痛い目に遭ってきて分かった事なので間違いないと思っています。
このように、どんな事があっても”エンジンオイル”と”プラグ”に関してだけは絶対にメンテナンスを怠ってはいけない重要な内容であります。
→ プラグのトラブル&正しいメンテナンス方法(清掃/交換手順/故障前兆の症状)
私も、まだ全然知識がなかった頃は、そこまで重要と考えておらず軽視していたのですが、これまで散々の大きなトラブルや故障を経験してきて、その重要性を肌として感じております。
1円を笑う者は1円に泣くではないですが、
プラグとエンジンオイルの重要性を知ろうと思わない方は後々大きなエンジントラブルや故障、とんでもない費用が掛かる修理代に泣かされる事になると思います。
これは絶対に間違いないと、これまでの経験から断言と自信を持って申し上げられます。
当時ドラゴンクエストIII(ドラクエ3)を中古で購入しようとしてワクワクしながらゲームショップへ足を運んだのですが、実際に1円だけが足らなくて購入出来ずに泣かされた経験がありました(笑)
まさかの本当に、たった1円だけが足らない事って現実にあるのだなっと、これもまたプラグやエンジンオイル同様に子供ながら1円の大切さと重要性を知る貴重な体験をしてきました。
よく古いバイクや自動車を維持していく上で、エンジンオイルやプラグは、もっとも大切と言われていますね。
しかし、具体的に何で、そこまで過大に重要と言われているのか?
どんな事が関係してきて重要になるのか?
メンテナンスを怠ったら、実際にどんな大変な目に遭ってしまうのか?
といった初歩的な内容から深く入り込んだ内容まで含めまして、全然分からない方も多いと思います。
まさに昔の自分もそうでした。
エンジンオイルやプラグに関して具体的なトラブルの症状や例が説明されていないケースが多くありますね。
例え解説があったとしても専門知識で書かれていて難しかったり、誰でも簡単にイメージが掴みづらい事も関係しているからなのだと思います。
そういった事が関係している事もありまして、
基本中の基本であるエンジンオイルやプラグに関しては、当たり前のこと過ぎるあまりに多くの方は、よく調べようとせずに軽視してしまいがちなのだと思います。
自分は、過去にこういった経緯がございましたので、
最初の段階でプラグやエンジンオイルの大切さに気づかないまま、ずっと真剣に調べようともせずにズルズルと放置して”時だけが過ぎ去ってしまい”最後の方になってからだったと思うのですが、
実際に痛い目に遭った = 大きなトラブルや故障を経験した後に二度と同じ目に遭わなまいと対策をしたく、ようやく本腰をあげて徹底的に調べて勉強した次第でございました。
皆様が私と同じ目に遭わないように誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。
エンジンオイルの役割と目的
1.冷却機能:エンジンの熱をオイルで移動して冷却してくれます。
→ オーバーヒートから守ってくれます。
2.防錆機能:エンジン内部を錆びから守ってくれます。
→ 長期間の保管も安心です。
3.緩衝既往:メカノイズを減らしてくれる効果があります。
→ 旧車には嬉しいです。
4.減摩機能:シリンダーを流体摩擦して消耗を防ぎます。
→ エンジンを長持ちさせてくれます。
5.密封機能:シリンダーとピストンリングの隙間を密封して混合気や排気ガス漏れを防ぎます。
→ オイル漏れやオイル下がり・オイル上がりの白煙を防止します。
6.清浄機能:エンジン内部の汚れを取り除いてくれます。
→ オイルフィルターへ運んでくれます。
エンジンオイルの対応温度(外気温)
・シングル50
→「気温15~38℃以上」に対応しています。
・シングル60
→「気温26~38℃以上」に対応しています。
・マルチ20W-50
→「気温4~38℃に(真冬-15℃)」に対応しています。
ショベルでもOKで冬場のキックも楽々になります。
・マルチ25W-60
→「気温10~43℃(真冬-10℃)」に対応しています。
シングル50とマルチ20W50の中間の硬さになります。
・15W-50
→「気温3℃以下(真冬-25℃)」に対応しています。
・10W-50
→「気温3℃以下(真冬-30℃)」に対応しています
エンジンオイル表記の意味を解説
・シングル50・シングル60と言われるのはオイルの粘土が100℃になった時の硬さを意味しています。 ・Wはウインター(冬用)の略称で低温時のオイルの硬さを「20W」「25W」と表記しています。 ・【重要】マルチ20W50 と シングル50の違いは「駐車時」&「始動直後のオイルの硬さが違う」だけになります。 ・【重要】シングル50は硬く・20W50は柔らかいです。25W60は、その中間になります。 ・【重要】マルチ20W50 と シングル50は暖気後、高温時の80度以上~100度(10~30分走行後)になった時の硬さは同じであると規格で決まっています。 ・【重要】シングル50のような硬いオイルは温まりづらくもあるのですが、逆に冷えづらくもあります。これが60になると、さらに冷えづらくなるデメリットも忘れてはいけません。
鉱物油と化学合成油の違いについて
・鉱物油(古い車両には当たり前の風潮になっています)
→ 冷間時に硬く・熱くなるとシャバシャバになって油性を失い・熱に弱く・鉄の摩耗が激しいのでエンジンの寿命が短くなります。
一度でも油膜が切れてシャバシャバになったら元には戻らないので、必ずオイル交換が必要になります。
言ってしまえば、旧車を駐車した際の「オイル漏れ対策」だけの効果が強いです。
・化学合成油 = フルシンセ
→ 冷間時に柔らかく・熱くなっても油膜が厚く切れにくいです。
真夏でも熱に強く・低温流動性を保ち・オイル消費が少なく・鉄の摩耗が低いので「エンジンが長寿命(これは本当です)」になります。
ガスケット&シールが対応していれば良いことだらけで「メリット」しかありません。
試しに入れてみてオイル漏れさえしなければ、化学合成油を入れない理由がありません。
有効期限
・基本的にありません。 ・開封しただけでも軽く10年以上は持ちます。
交換目安&頻度
・一般的に交換時期の走行距離は「エンジンオイル:2,000~3,000km(年2回)」・「ミッションオイル:5,000~6,000km(年1回)」 ・ミッションオイル & オイルフィルターは「エンジンオイル交換の2回に1回の頻度」で良い言われます。 ・春に交換する理由は結露によりオイル内に多くの水分を含んでいるためです。結露は最低10~15km走行しないと消えないです。 ・秋に交換する理由は暑い夏を乗り切ったオイルが劣化している事が多いためです。真夏に走行したオイルはダメージが大きいです。 ・しかし、特に古いバイクやショベルヘッドの場合には少々条件が異なって...etc
新品オイル交換後の寿命 & エンジンオイルの劣化で経験したトラブル
新品のエンジンオイルを交換後、どのくらいでエンジンオイルは劣化してしまうのか?
エンジンオイルが劣化すると、どんなトラブル症状になったのか?
どんなトラブルを経験したのか?
これが結構重大でエンジンにダメージを与えるトラブルと勘違いしてしまいそうな内容なんです!
貴重な体験が出来ましてオイル劣化でトラブルになった時の症状や前兆も、はっきりと判明する事が出来ましたので、ぜひ皆様へ内容をご報告させていただきますね。
以前は秋から春先にかけて、どのくらいでエンジンオイルが劣化するのかどうか?の実験検証をしました。
いつもながら人間の感覚は曖昧なもので1回だけの検証では確証を持てないと思いましたので、今回は季節とオイルを変えて確認してみました。
今回、実験したオイルは
・信頼の定番「スペクトロ」
と
・安物の「ドラッグスペシャリティーズ / モーターファクトリー / ツインパワー / レブテック」
の実験になっております。
春から秋にかけて実験をしてみました所、な、なんと、驚くべき結果が!?
今回の実験でオイルの種類・季節問わずに○○○の結果になる事が判明いたしましたので、ぜひご覧下さいませ!
+
同時に「ミッションオイルの寿命実験」も一緒に追加いたしました。
ショベルヘッドのミッションオイルはエンジンオイルのように、そこまで重要ではありません。
ずっと気になっておりましたので、あえて1年以上交換せずに実験をしてみました所、驚くべき結果が!?
どんな状態になって、どのくらい持ったのか?ぜひ一緒にご覧下さいませ!
↓「【ハーレー全般で使える!】ショベルヘッドまとめメモ帳(困った時の故障&トラブルノウハウ集)」で「エンジンオイル/ミッションオイルの大特集」をやりました!
ショベルまとめメモ帳に含まれている「エンジンオイル/ミッションオイルの内容一覧」
01-e.【オイルまとめ】 エンジンオイル & ミッションオイル(オイルの基本・種類・特性・特長・役割・カスタムタンクに入れる量・使用期限・ショベルに20W50はどうなのか?鉱物油と化学合成油の違い・100度の時の硬さ・ショベルに良いオイルの銘柄をまとめています!).txt
・エンジンオイル & ミッションオイルについて ・エンジンオイルの流れ ・オイルの対応温度(外気温) ・エンジンオイル表記の意味を解説 ・鉱物油と化学合成油の違いについて ・エンジンオイルの有効期限 ・エンジンオイルの交換目安&頻度 ・シールテープについて ・ショベルヘッドに「マルチ20W50」のオイルを入れると、どうなのか? ・エンジンオイルの量(どのくらい入れるのがベストなのか?カスタムタンクでは容量が少ないけど平気なのか?) ・ミッションオイルの量 ・100℃の時の粘度の硬さまとめ ・エンジンオイル別の100度の硬さデータ一覧 ・エンジンオイルのまとめ ・化学合成オイルのまとめ(化学合成油オイルの解説/性能 & 評価/価格相場/化学合成油 =フルシンセ/メリット/デメリット) ・実際に化学合成油を入れると、どうなるか? ・化学合成油で実際に試した銘柄の感想 ・鉱物油オイルのおすすめ銘柄(格安オイルの検証結果) ・【重要】エンジンオイルの劣化で経験したトラブルまとめ(新品オイルの寿命とは?)を更新いたしました。 ・ミッションオイルの寿命(あえて1年以上交換せずに実験をしてみました。どのくらい持ったのか?驚くべき結果が!?) ・ 2019年の真夏(気温が暑すぎて異常気象な季節でした)の実験結果
新品のエンジンオイルを交換後、どのくらいでエンジンオイルは劣化してしまうのか?エンジンオイルが劣化すると、どんなトラブル症状になったのか?どんなトラブルを経験したのか?
これが結構重大でエンジンにダメージを与えるトラブルと勘違いしてしまいそうな内容なんです!
貴重な体験が出来ましてオイル劣化でトラブルになった時の症状や前兆も、はっきりと判明する事が出来ましたので、ぜひ皆様へ内容をご報告させていただきますね。
以前は秋から春先にかけて、どのくらいでエンジンオイルが劣化するのかどうか?の実験検証をしましたが、いつもながら人間の感覚は曖昧なもので1回だけの検証では確証を持てないと思いましたので、今回は季節とオイルを変えて確認してみました。
今回、実験したオイルは「信頼の定番スペクトロ」と「安物のドラッグスペシャリティーズ」になっております。
春から秋にかけて実験をしてみました所、な、なんと、驚くべき結果が!?
今回の実験でオイルの種類・季節問わずに○○○の結果になる事が判明いたしましたので、ぜひご覧下さいませ!
同時に「ミッションオイルの寿命実験」も一緒に追加いたしました。
ショベルヘッドのミッションオイルはエンジンオイルのように、そこまで重要ではありません。
ずっと気になっておりましたので、あえて1年以上交換せずに実験をしてみました所、驚くべき結果が!?
どんな状態になって、どのくらい持ったのか?ぜひ一緒にご覧下さいませ!
「ショベルヘッドまとめメモ帳内容」では、なかなか経験する事が出来ない「白煙 = オイル被りの要エンジンOH前兆の状態~酷い末期状態のプラグ画像(複数パターン)」をご用意してあります!
キャブレターのベストセッティングの正常の焼け具合・濃いセッティングの焼け具合+エンジン要OHのオイル被り初期~酷い末期状態(+濃い状態)もご用意しております!
安物の化学合成オイル交換してからのオイル下がりになったプラグ状態の画像を追加いたしました。
最近はミクニ HSR42のみならずEキャブやCVキャブの偽物も出回っておりますので、ご注意下さいませ。
詳しい内容につきましては、ぜひ下記のハーレー内容をまとめたメモ帳をご覧下さいませ。
【ハーレー全般で使える!】ショベルヘッドまとめメモ帳(困った時の故障&トラブルノウハウ集
誰が見ても理解出来るように1つ1つ項目別に丁寧に分かりやすく解説した初心者向けの詳しい内容となっておりますので、他の解説や整備本で分からなかった方でも絶対に理解出来ると思います!
ハーレーによくありがちな故障&トラブルに関する知識が誰でも簡単に身につきまして
初めてのハーレーや古いバイクを購入して1円でも安く維持していくために失敗や後悔をしないための秘訣とトラブル経験ノウハウ集の対策になっております!
皆様にハーレーに関する「こういう事が知りたかったんだよ」と思って頂けるような内容に凝縮して全て解説した上で重要な要点だけをまとめた集大成になっております。
当方の説明が少しでも分かりやすいと感じられましたら、ぜひショベルヘッドまとめメモ帳に目を通してご検討頂けますと本当に嬉しく思います(^-^)/
真冬&季節問わずショベルヘッドのキックスタートでエンジンがかからない方は要必見です!
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