ラチェットトップとは?(乗り心地/フィーリング/ショベルヘッド/ハーレー)
● ラチェットトップとは?(乗り心地/フィーリング)
ラチェットトップって何なの?
→ ショベルヘッドの4速ミッションといったら「ラチェットトップ」になります。
正式には1952年のパンヘッド前期から一般的なバイクと同様のギア操作であるフットシフト(手クラッチ)が正式に採用されました。
上記に伴いまして、1952年から1979年(1200cc)のショベルヘッド前期までに採用されておりました。
※ 正確には当時の生産工場がいい加減だった事もあり、一部1340ccにもラチェットトップが採用されている車両もありました。
最大の特長は、ミッション自体が小さくコンパクトになります。
シフト時の感触は、とても柔らかく軽いです。
ジョッキーシフトでは、ぐにゃっとするくらいですね。
初期4速ミッションであるメカニカルトップ/ジョッキートップ(後半で解説あり)のシンプルな設計と構造を受け継いでいるため、少し改良を重ねたバージョンアップとなっています。
シンプルな構造になっておりますので、磨耗や故障が少ないために、ほぼミッションの完成形になっています。
シフトパターンは、ラチェットトップのFL用とFX用で内部の仕様構造が異なっていて2種類存在しています。
ミッション内部に入っているドラムシフターの仕様がFLタイプとFXタイプと分かれています。
一般的に良く見かけるのはFLタイプですね。
FL用はジョッキーシフトを例にして、ギアを後ろに入れると1速・前に入れるとN、2速、3速、4速と上がっていきます。
ハンドシフト(タンクサイドシフト/ポリススタイルシフト)にすると前に入れて1速・後ろに入れるとN・2速・3速・4速と上がっていきます。
FX用は、これらとは全て逆の操作パターンになります。
見分け方法は、とても簡単です。
キック側とは正反対側(車体左側)にシフターと呼ばれるジョッキーシフト等に繋がる「円盤(オレンジ箇所)」の所にハート型の形をした3つのネジ山がついています。
この3つのネジ(黒い箇所)で見分ければ、とても分かりやすいと思います。
そして、ミッションのトップと言われる上部カバー部分(赤い箇所)が段差等がなくて非常にスムーズなかまぼこのような山型の曲線になっているので分かりやすいです。
ラチェットトップのフィーリング感触
フットシフトにおいては、
ほんの気持ちだけ柔らかく感じるだけで、まったく違和感はありません。
ジョッキーシフトにおいては、
ラチェットトップが、ふにゃふにゃ感があって柔らかく軽い操作感触になります。
とても軽い操作でシフトを動かす事ができるのが最大の特長ですね。
タンクサイドシフト(ポリススタイルシフト)においては、
しっかりして「カチッ!」となる硬い操作感触になります。
詳しい内容につきましては、ぜひ下記のハーレー内容をまとめたメモ帳をご覧下さいませ。
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