GSユアサと台湾ユアサの違い(寿命&見分け方)
目次
● GSYUASAと台湾YUASAの違い
どっちが長寿命なの?(見分け方)
GSユアサ&台湾YUASAバッテリーの違いについて
寿命&見分け方と容量サイズ適合表を含めまして
簡単にまとめて解説しておりますので、ぜひご覧下さいませ。
バイクのバッテリーは、色々なメーカーから発売されて迷ってしまいますね。
激安の中華製バッテリーから高級なリチウムイオンバッテリーまで沢山の種類があります。
最強バッテリーの選び方として
色々と調べたり、沢山の失敗の経験を積んでいきますと…?
バイクメーカーが純正で採用している
安心・安定で間違いないと言われる
GSユアサ(GS YUASA)
※ GSユアサ = 国内のバイクメーカー&タイバイクではHONDA(ホンダ)を始めとした純正メーカーに採用されています。GSの「旧日本電池」と「ユアサ」が合併して誕生した会社になります。
もしくは、費用を少しでも安く抑えるために
台湾ユアサ(台湾YUASA)
※ 台湾ユアサ = 台湾ヤマハやキムコにて純正で採用されています。
で迷いつつも
さらに他のバッテリーに手を出すために
・古河電池バッテリー (FURUKAWAバッテリー/FB) ・プロセレクトバッテリー (ゲルバッテリー/ジェルバッテリー)
を経験してから
次のステップとして
リチウムイオンバッテリーへ
または
再びGSユアサバッテリーに戻る
上記いずれかを選ぶといった最終結論にたどり着く事が多いです。
「GSユアサ」と「台湾ユアサ」の違いについて
簡単に内容をまとめますと…?
1.GSユアサと台湾ユアサは「完全に別会社」になります。 2.GS YUASAと台湾YUASAは「寿命に大きな違い」があります。 3.新品購入時のバッテリー状態の「品質に大きな違い」があります。
→ 安心・安定は「GS YUASA(GSユアサ)」になります。
それよりも当たりハズレが少し多いのが「台湾YUASA」になります。
保証については
どちらも「1年(12ヶ月)」
または
「走行距離 2万kmまで」の補償付きになります。
どちらか早い方が保証されます。
台湾ユアサについては
GS YUASAから「技術提供を受けた別会社」になります。
一応、資本提携の同じグループ関連会社として
GSユアサレポート(PDF)には台湾ユアサの名前が載っています。
一時期ネット & 世間では
GSユアサと台湾ユアサは「同じ工場で作られている」
といった噂もありましたが…?
中身は「完全なる別物」で、同じ商品ではない(OEM生産ではない)
という事が判明しております。
※ OEM = 有名メーカーが下請け業者やグループ会社から商品を購入したり協力して製造して、新たに自社ブランドの商品パッケージで売る事を言います。
商品の中身は同じ状態のまま外観等のパッケージや商品名だけを変更して販売するプライベートブランドのような物になります。
例:AEON/イオンのトップバリューだったり、日産が三菱と共同開発して、ほぼ同じ仕様の軽自動車を販売したりが有名ですね。
日本と台湾では気温&湿度も違えば
1.品質管理 2.流出過程 3.保管状況 4.安全性(安全基準)
も完全に別物になっています。
この中でもGS YUASAについては
品質管理が日本の「国内基準」となっていますので、”ハズレが少なく安定”しています。
台湾ユアサ製のバッテリーについては
”アタリ”もあれば、”ハズレも多い”と口コミ評価のレビューが分かれる事が非常に多いです。
ざっくり簡単な選び方として
・価格よりも品質を重視される”安定志向の方”は「GSユアサ」 ・品質よりも価格を重視される”ギャンブラー気質な方”は「台湾ユアサ」
を選べばOKになります。
GSユアサの特長(どんな人に向いているの?)
1.メーカーの純正品として採用されています。 2.価格が高いのですが、品質も間違いないです。 3.安物買いの銭失いしたくない方は「GS YUASA」でOKです。
台湾ユアサと比べても自己放電 = 自然に電圧が下がる経年劣化が少ないです。
最低3年以上~充電すれば「7年(最高10年)」の長く使いたい方には断然GSユアサになります。
充電せずに「最低3年は使いたい方」にもおすすめですね。
・安心して乗りたい方 ・あまり乗られない方(週1回 or 月1回) ・品質が悪いバッテリーを選びたくない方
→ 日本品質の安心・安定・安全を一番に重視して極力トラブルを避けたい方や
近場ばかり走られる方(近場だとバッテリーが充電されないため)だったり、いずれかに該当された方は「GSユアサ」を選んでおけば間違いありません。
原付きクラスでも「最低価格1万円前後」しますが、そのくらいの価値は十分あると思っています。
台湾ユアサの特長(どんな人に向いているの?)
1.品質がアタリとハズレが多めです。 2.価格が半額~1/3程度で激安で購入できます。 3.ギャンブラー気質な方は台湾ユアサを選んでおけばOKです。
→ 運良くアタリに当たれば寿命はそれなりに持つのですが、良くて「2年~3年(最高4年)」になります。
ハズレを引いてしまった日には最悪「3ヶ月」「半年」「1年」も持たない事が多々あります。
GSユアサに比べて自己放電 = 自然に電圧が下がる経年劣化が早い事が分かっています。
当方でも半年でダメになるケースを何度か経験しております。
そのため、以下のような方にはおすすめですね。
・バッテリーのトラブルに慣れている方 ・バッテリーが突然死してもヘッチャラな方 ・品質が多少劣っていても構わず、1円でも安く買いたい方
→ ハズレを引いてしまうリスクがありますが、クジ運が強いと思い込んでる方にはおすすめです。
バッテリー上がりの故障トラブルを自分で対処出来る方だったり、最悪の場合、「6ヶ月~1年」良くて「2年ごと」にバッテリーを交換される方でしたら
「台湾バッテリー」でも良いと思います。
故障トラブル内容についても
・自己放電が早い症状(何もしなくても自然に電圧の数値が下がる症状が早くなります) ・寿命が極端に短い(充電してもバッテリーの電圧が上がらずに突然死です) ・最悪は液漏れ(最近は少なくなりましたが、液漏れします)
といった症状が出たり様々です。
品質よりも価格を一番重視して、毎日それなりの距離を乗られる方であれば、台湾ユアサも選択肢に入ります。
台湾ユアサは、GSユアサに比べても「価格の安さだけ」が最大のメリットになります。
GSユアサと台湾ユアサの見分け方(解説)
とても簡単です。
パッケージの箱が
GSユアサ: 日本語&バイクの絵が書かれています(最近は紫x白パッケージ)
→ 外箱には、はっきりと
オートバイ用バッテリー(液入り)
バッテリー本体には
「”GS” YUASA」と書かれています。
GS YUASAの文字はバッテリー上部の方に小さく書かれています。
Gの左横には「○半分」と
Yの右上には「/」のマークがポイントになっています。
生産国としてMade in JAPAN(ジャパン)/ THAILAND(タイ)/ Indonesia(インドネシア)になっています。
※ VRLA方式(制御弁)= GSユアサ&台湾ユアサバッテリー共に蓋がない電解液を補充する必要がないメンテナンスフリーのバッテリーと思っておけばOKです。
続きまして
台湾ユアサについては
台湾ユアサ: 中国語 / タイ語で書かれています(赤 or 黄色と黄緑が混ざった派手な箱)
→ 外箱には
「AGM YUASA」として湯浅電池と書かれています。
黄色~黄緑をメインに紫~水色でバイクのシルエットが描かれた虹色のようなパッケージになっています。
バッテリー本体には
「YUASA」としか書かれていません(GSはありません)
中央左寄りに大きく「YUASA」と書かれています(赤Verは上部)
Yのようなロゴマークもポイントですね。
生産国として、Made in TAIWAN(台湾)となっています。
よく「GSユアサ」と「台湾ユアサ」で悩まれる方がいらっしゃるのですが、当方の長年の経験から1つだけ申し上げられる事は…?
バッテリーの品質は「価格」にモロに出ています。
昔の当方だったら
価格を重視して「台湾ユアサ」を選んでいたと思います。
散々なトラブルを経験した現在では
品質を重視して「GSユアサ」を選んでおります。
少なくとも
台湾ユアサの品質が一定になるまでは選ぶ事はありません。
以上の事より
バイクのバッテリー選びで迷われましたら
純正で採用されている「GSユアサ(GS YUASA)」
を選んでおけば間違いないと思っております。
これはバイク用のバッテリーに限らず、車のバッテリーにも同じ事が言えますね。
国内バイクメーカーが純正採用しているバッテリーに勝る物はないと個人的には思っております。
極端な例で大変恐縮ではありますが、世の中には皆様の想像を上回る以上のキチガイ並のクレーマーが一定数おり、メーカーが調べに調べて徹底対策として採用した優秀性能を誇っている事を意味しております。
でも、これが車の場合には優秀なPanasonic(パナソニック)のカオスシリーズがありますので、まだ救いがありますね。
当然GS YUASAでも100%完璧とは言えずに、本当の極稀にハズレを引いてしまう事もあるみたいなのですが、台湾ユアサと比べても”天と地の差の確率”になっています。
正確な統計は分かりませんが、当方の経験上では「チョコボールの金のエンゼルが当たる確率」くらいかもしれません。
最悪の場合でも「チョコバットのホームランが出る確率」とも言えます。
そのくらいまでにハズレを引いた経験が本当にありません。
当方でも中国の安物バッテリーから
色々なメーカーのバッテリーを散々経験してきましたが…?
最終的に
・純正採用で安心・安定の「GSユアサバッテリー」 ・しばらく乗らなくても電圧が下がりづらい「リチウムイオンバッテリー」
に落ち着いております。
最後に昔のバッテリーと近年のバッテリーの違いを簡単に比較しますと…?
昔のバッテリーは、時間の経過と共に少しずつジワジワとゆっくりめに電圧が低下していく傾向が多かったです。
近年のバッテリーは、新品に近い状態のまま高い電圧を長い期間、維持してくれます。
しかしながら、長年使った末期の頃になりますと…?
急激に電圧が低下する傾向にあります。
突然死する傾向が多いのが近年のバッテリーの特長となっております。
余談になりますが、ゲルバッテリー(ジェル)やらリチウムイオンバッテリーも当たり外れが多いですので、ご注意下さいませ。
最後にもう1つだけ絶対に忘れてはならない
注意点&アドバイスとしましては
バッテリーの「保証期間」につきましては
”あってないようなもの”になります。
当方のこれまでの経験上では
高性能を謳(うた)うゲルバッテリー(ジェル)からリチウムイオンバッテリーまで本当にサポートにはガッカリした経験しかなく、最初から期待されない方が賢明であります。
唯一、GSユアサさんだけは保証期間内にバッテリー上がりのトラブル経験がないために未経験となります(申し訳ございません。いつの日か経験したら、正直に追記させて頂きます)
とても重要な事なので繰り返しますが、
その他メーカーにおかれましては
メーカー保証を過度に期待しますと本当にガッカリしてしまいます。
そのため、自己防衛策として
なるべくなら 最初からハズレを引かない バッテリー選びが何よりも大切になります。
そうしますと…?
自(おの)ずと答えが見えてきます。
安心・安定の日本製であるGSユアサバッテリーを選んでおけば、まず間違いないとも言えます。
そして、バッテリーを長持ちさせるためには”電圧が下がる前”に定期的な充電も大切になります。
一度もバッテリーの充電を経験した事がない方につきましては、電圧をテスターと調べる方法と一緒に別で解説しておりますので、ぜひご覧下さいませ。
手順は、とても簡単です。
また、一般的なバッテリー(鉛バッテリー)よりも高性能なリチウムイオンバッテリーについて詳しく知りたい方は別で解説しておりますので、ぜひ一緒にご覧下さいませ。
参考までに当方はメーカーの回し者でもなんでもありません。
商品を提供されたり、紹介レビューを依頼された訳でもありません。
単純にこれまで購入して本当に良かった物しか紹介しておりません。
最安値の購入先一覧
・GSユアサ(YT4L-BS): 長さ114mm/幅71mm/高さ86mm/重さ1.2kg/容量3.2Ah / その2
・GSユアサ(YTX4L-BS): 長さ114mm/幅71mm/高さ86mm/重さ1.5kg/容量3.2Ah / その2
・GSユアサ(YTX5L-BS): 長さ114mm/幅71mm/高さ106mm/重さ1.9kg/容量4.2A
・GSユアサ(YTX7L-BS): 長さ114mm/幅71mm/高さ131mm/重さ2.5kg/容量6.3Ah / その2
・GSユアサ(YTZ5S): 長さ114mm/幅71mm/高さ86mm/重さ1.7kg/容量3.7Ah / その2
・GSユアサ(YTZ6V): 長さ114mm/幅71mm/高さ106mm/重さ2.1kg/容量5Ah
・GSユアサ(YTZ7S): 長さ114mm/幅71mm/高さ106mm/重さ2.1kg/容量6Ah / その2 / その3
・GSユアサ(YTZ10S): 長さ152mm/幅88mm/高さ94mm/重さ3.17kg/容量8.6Ah
・GSユアサ(YTZ12S): 長さ152mm/幅88mm/高さ112mm/重さ3.68kg/容量11.6Ah
・GSユアサ(YTZ14S): 長さ152mm/幅88mm/高さ112mm/重さ3.9kg/容量11.8Ah
最後におすすめの充電器&電気テスターについて
・充電器:セルスター バッテリー充電器(DRC-300AMZ)【Amazon限定】 / 高機能版(バッテリー上がり時のジャンプスタート機能搭載)/ 大型トラック対応(12V&24V対応版)
・充電器2:メルテック バッテリー充電器(車~バイク対応/6.5A) / 高機能の液晶表示版(小型トラックまで対応/15A)/ 高機能版 大型トラック対応(12V&24V対応/25A) / 大型トラック対応(12V専用/12A) / 小型版(軽自動車~軽トラ専用/3A)/ 小型版(原付&バイク専用/3A)
・電気テスター(電圧用):デジタル電気テスター OHM(オーム電機)/ デジタルテスター(ワニグリップ付き)・・・一家に一台は絶対に必須です!シンプルで余計な機能がなく必要な機能のみで、とても使いやすいです(厚さも薄くて手の平のコンパクト携帯用サイズが嬉しいです)
・電気テスター(電流用):電気テスター1 OHM(安物)/ 電気テスター2(AstroAI)/ 電気テスター2(AstroAI 真の実効値+温度計搭載)・・・しばらく乗らずにバッテリーが上がりしやすくなった時の待機電力&電気がリークしたりの漏電を調べる時に使用します(バッテリー上がり予測日数も調べる事が出来ます)
・電気テスター(電圧+電流の高精度版): 電気テスター3(ELPA)/ 電気テスター4(SANWA)その2 その3 / 電気テスター4(SANWA 真の実効値+温度計搭載)・・・電圧+電流の両方を搭載した高機能版になります。正確で高い精度数値を求める方は必須になります。個人的には計測器専門会社で長年の歴史で定評があるSANWA(三和電気計器株式会社)を購入しておけば間違いないと思っています。
・ジャンプスターター:YABER 12V エンジンスターター 12000mAh大容量(代替品)/ 2倍容量の23000mAh(代替品)大容量版 ・バッテリー寿命が分かるCCAテスター測定器: CCA1 / CCA2 / CCA3 / CCA4 / CCA5 / CCA6 / CCA7
電気テスターの使い分けとしましては
過去に色々な電気テスターを購入してきた経験から申し上げますと
ちょっとした車&バイクの電圧を測定したい方や電気テスターの入門用&携帯用にコンパクトな「OHM(オーム電機)のTDB-401」を持っておけばOKです。
※ TDB-401は電圧測定がメインとなりまして、暗電流は測定出来ませんので、ご注意下さいませ。
しっかりと正確な数値を求められたい方は自宅用に「SANWAのCD771 その2 その3 / CD772(真の実効値+温度計搭載)」を購入しておけば、絶対に後悔はなく間違いありません。
上記の携帯用&自宅用の2個持ちがベストで最強という事が経験から判明しております。
ご予算的に厳しい方は最低でもAstroAI / AstroAI 真の実効値+温度計搭載の購入をおすすめいたします。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。