バイク押しがけのやり方手順
目次
● バイクの押しがけ やり方手順 簡単解説
バイクを押してエンジンを始動させる方法
バイクに乗ろうとしたら
「突然エンジンがかからなくなったよ…」
そうなってしまったら本当に困ってしまいますよね。
このトラブルの多くは「バッテリー上がり」が原因といっても過言ではないですね。
バイク&車のトラブルの中で、もっとも多いと故障内容も「バッテリー上がり」になります。
定期的に乗っていらっしゃる方でしたら全然問題ないのですが、2~3週間に一度だったり、あまり乗らない方や特に寒い真冬はバッテリー上がりが起こしやすい傾向がありますので、要注意ですね。
そんなトラブル対策にはバッテリーを定期的に充電してあげる事が何よりも大切になります。
手順は、とても簡単なので、ぜひご覧下さいませl
急いでいる時に限ってバッテリーが上がって
エンジンが始動しなくなりますので、本当に困ってしまいますよね。
バッテリーが上がったら、どうすれば良いのか?
といった事を誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。
◆ バイクの押しがけとは?
昔のバイク(キャブレター車)にお乗りの方は押しがけという方法がございます。
バイクを押しながら(走りながら)勢いをつけて エンジンをかける方法を「押しがけ」と言います。
車やバイクはバッテリーの電気の力を利用してセルモーターを回転させてエンジンをかけています。
もしくは、キック始動によりキックギアを回転させてエンジンをかけています。
セルやキックでエンジン最下部にあるクランクシャフト(図太い円盤みたいな物)を回転させる事で、エンジン上部にあるピストンと言われる物が上下運動してプラグに火花がついてガソリンと混じり合って爆発してエンジンがかかる仕組みになっています。
エンジンがかかった後はミッション(ギアチェンジする部分)を動かすためにベルトやチェーンで後輪に動力を伝わってタイヤが回る事でバイクが動きます。
つまり、セルやキックを利用しなくともメインスイッチ(キー)をONにした状態で、尚且、少しでもバッテリーの残量が残っている状態であれば、エンジン最下部のクランクシャフト(図太い円盤みたいな物)を動かせばエンジンがかかる状態になっています。
そのためにはバイクを走行している状態 = 動かすためにはクラッチを握った状態(クラッチを切った状態)にしなければいけません。
そして、ある程度の速度が乗った状態 = エンジン最下部のクランクシャフト(図太い円盤みたいな物)を動かすためにクラッチを離して(クラッチが繋がった状態)エンジンに動力を伝える必要があるのです。
当然メインスイッチ(キー)をONにした状態でもクラッチを握ったままだったり、ニュートラル(N)のまま押しがけをしてもエンジンが始動しないですね。
AT(オートマ)のスクーターバイクでは押しがけが出来ない仕組みになっていますので、覚えておくと便利です。
最新バイクは押しがけ出来ないの?(インジェクション/FI車)
そうなのです。
昔のバイク(キャブレター車)にお乗りの方は押しがけする事が出来るのですが、最新のバイク(FI = ヒューエルインジェクション車)の場合には押しがけは出来ないです。
最新のバイクや車であればヒューエルインジェクション(FI)になっています。
電子制御による構造と仕組みで動いているために気温/湿度も全てコンピューターが自動的に察知して最適化してくれますので、ボタン1つで簡単に楽々エンジンが掛かる仕組みになっています。
このFIは、オートチョーク機能といって真冬の寒い時にエンジンを始動しやすくするために気温/湿度に応じてガソリンの量(濃さ/薄さ)を自動的にON/OFFで調整してくれるんです。
本当に凄い進化ですよね。
最新の車両はガソリンをエンジンに送るだけでも電気の力が必要になります。
もうキャブ車のようにアナログ的な要素が1つもなく全てが電気の力で動いています。
そのため、最新の車やバイクであるインジェクション車(FI)はバッテリー上がりのトラブルや故障が一番の天敵といっても過言ではないくらいです。
このようにインジェクション車はガソリンを送るだけでも電気の力を利用して動く仕組みとなりますので、基本的にはアナログ的な押しがけには対応していないです。
キャブ車?インジェクション車?どう判断して見分けたら良いの?
自分のバイクを含めまして
・昔のバイクのキャブレター車 ・最新バイクのインジェクション車(FI)
一体全体どちらなのか、とても気になりますよね?
ご自身のバイクが最新のFI(インジェクション車)なのか?
昔のキャブ車なのか?
上記の判断方法については、とても簡単です。
メインスイッチ(キー)をONにした瞬間に「ウィ~ン」という機械音が聞こえたら、最新のFI(インジェクション車)になります。
何も聞こえなかったら、昔のキャブ車になりますので押しがけに対応しています。
インジェクション車(FI)とキャブレター車の違い&見分け方(メリット/デメリット)
押しがけのやり方(バイクを押してエンジンをかける方法)
昔のキャブ車という方が分かりましたら
バイクの押しがけ手順は、とても簡単です。
ギアを2速 or 3速に入れてクラッチを握った状態のまま、坂道またはバイクを直接押して走りながら勢いがついた所で乗り込んでクラッチを離して繋ぐ形でエンジンをかける方法になります。
エンジンがかかった瞬間に少しだけスロットルを煽って、すぐにクラッチを握ります。
握りっぱなしにした状態のままニュートラル(N)に入れる事を忘れないで下さいませ。
最後に押しがけの手順を簡単にまとめます。
1.ギアを2速 or 3速に入れます。
真冬はチョークをONにします。
チョークはONにした方がエンジンがかかりやすくなりますので、おすすめでございます。
2.メインスイッチ(キー)をONにします。
必ずバイクのイグニッションスイッチこと
キーがONになっている事を確認します。
3.クラッチを握った状態のままでバイクを押して走ります or 坂道を利用します。
クラッチを握った状態 = クラッチを切った状態になります。
大型バイクになりますと1人で助走をつけたり、押して走るのも厳しいと思います。
身近な方に手伝ってももらうか坂道を利用するのが間違いない方法になります。
一番良い方法は「長い坂道を利用する方法」が、もっともエンジンが始動しやすくベストになります。
4.バイクに勢いがついた所でクラッチを離して繋ぎます。
クラッチを離す = クラッチが繋がった状態になります。
クラッチを離す事でエンジンに動力が伝わりエンジンが始動できます。
ずっとクラッチを切った状態のままではクラッチが繋がらないので、ご注意下さいませ。
エンジンが始動しようとする瞬間 = 音がした瞬間にタイミングに合わせてスロットル(アクセル)を吹かす事が最大のポイントになります。
5.クラッチを握りっぱなしにしたままニュートラル(N)に入れて完了になります。
この作業を忘れてしまいますと
エンストしてしまいますので、最初から振り出しになってしまいます。
くれぐれもクラッチを握る事 or ニュートラルに入れる事だけは忘れないで下さいませ。
6.その後、アクセルを思いっきり何回も吹かして下さい。
エンジンがかかった直後はバッテリーは弱く安定していません。
しばらくはスロットルを強めに「ブォ~~~ン」というくらいに何回もあおって下さいませ。
あおるというよりも走行状態と同じように高い回転数のまま維持する事が大切になります。
これはバッテリーへ充電するために大切な作業になります。
近所迷惑にもなってしまいかねますので問題なければ、そのまま最低でも20分以上は走行する事をおすすめいたします。
なるべくなら信号&渋滞が多い道を避けて走り続ける事を維持させる状態が理想的であります。
これは、ひたすら高い回転数を維持 = バッテリーへ効率よく充電させているからです。
押しがけでかけやすくするためのコツ(ポイント)
1.真冬においてのみ「チョークをON」にすると始動しやすくなります。
→ チョークは燃料を濃くしてエンジンをかかりやすくするための機能になります。
一般的にエンジン付近のキャブレターという装置に●黒くて丸くなったノブがあります。
白文字で「N CHOKE」と書いてある場合もあります。
このノブを「半開」or「全開」どちらでもOKです。
2.クラッチを離してエンジンがかかった瞬間にアクセルを少し煽るのが最大のコツとポイントになります。
これは古い昔のハーレーのキック始動でエンジンをかかりやすくするための最大のコツでもあるのですが、エンジンがかかった瞬間にアクセルを少し煽る事で、さらに爆発に勢いをつけてあげる事が大切になります。
それがエンジンを掛かった瞬間にスロットル/アクセルを捻る事になります。
イメージとしましては火起こしですね。
かすかに燃えている火に対して火花が消えてしまわないように薪を継ぎ足して火の力を、さらにパワーアップさせるために必要になります。
3.エンジンがかかって安定したらスロットル / アクセルを思いっきり煽って下さい。
エンジンが始動した直後の状態はバッテリーの電圧が、まだまだ低い状態になっています。
思いっきりアクセルを煽る事で多少エンジンからの発電(オルタネーター/ステーターコイル)でバッテリーを充電されますので、しばらくはアクセルを何度か思いっきり煽ります。
その後、ある程度、落ち着いてきた所で、最低でも20分~30分走行して下さい。
走行する事でエンジンの力によりバッテリーへ充電されるようになります。
一般的な説明ですと、通常はここまでの作業内容になるとは思いますが、それで終わらせては絶対にいけません。
ここでエンジンがかかったからといって絶対に油断をしてはいけません。
なぜなら今回はエンジンが始動したとしても、その次に始動しなくなってしまうからです。
とても重要で欠かせないですので、ぜひチェックして頂きたい大切なポイントがあります。
必ず翌日にエンジンを始動するかどうかをチェックして下さい。
または
翌日にテスターでバッテリーの電圧を測定して下さい。
→ もしも翌日にエンジンが始動しなければ、完全にバッテリーがだめになっています。
こうなりましたらバッテリーを新品に交換される事をおすすめいたします。
少しエンジンを掛けるのが面倒だなぁ…
という方はエンジンをかけなくても良いですので、翌日になったらテスターでバッテリーの電圧を測定する方法がございます。
テスターの測定方法は難しいのではないか?と思うかもしれないのですが、バッテリーを充電する方法と同じくらい簡単になります。
テスターでバッテリーの電圧測定方法が分からない方は下記にて誰でも分かるように解説しておりますので、ぜひご覧下さいませ。
CCAテスター測定器の選び方&使い方(バッテリー寿命が分かる!)
その他、どうしてもエンジンが始動出来ない場合にはジャンプスターターを利用する方法がもっともベストです。
誰にも迷惑をかけずに一番手っ取り早くエンジンを始動させるベストな解決する方法になります。
最近の物は標準でモバイルバッテリーが搭載されておりますので、スマートフォンやタブレットを充電したりジャンプスターター(エンジンスターター)の役割以外にも何かと重宝します。
ジャンプスターター(エンジンスターター)は、どれを選んだら良いの?
ジャンプスターターの選び方&使い方(バッテリー上がり時の始動方法)
・充電器:セルスター バッテリー充電器(DRC-300AMZ)【Amazon限定】 / 高機能版(バッテリー上がり時のジャンプスタート機能搭載)/ 大型トラック対応 / 最上位高性能版(12V/24V対応) ・充電器2:メルテック バッテリー充電器(車~バイク対応/6.5A) / 高機能の液晶表示版(小型トラックまで対応/15A)/ 高機能版 大型トラック対応(12V&24V対応/25A) / 大型トラック対応(12V専用/12A) / 小型版(軽自動車~軽トラ専用/3A)/ 小型版(原付&バイク専用/3A)
・電気テスター(電圧用):デジタル電気テスター OHM(オーム電機)/ デジタルテスター(ワニグリップ付き)・・・一家に一台は絶対に必須です!シンプルで余計な機能がなく必要な機能のみで、とても使いやすいです(厚さも薄くて手の平のコンパクト携帯用サイズが嬉しいです)
・電気テスター(電流用):電気テスター1 OHM(安物)/ 電気テスター2(AstroAI)/ 電気テスター2(AstroAI 真の実効値+温度計搭載)・・・しばらく乗らずにバッテリーが上がりしやすくなった時の待機電力&電気がリークしたりの漏電を調べる時に使用します(バッテリー上がり予測日数も調べる事が出来ます)
・電気テスター(電圧+電流の高精度版): 電気テスター3(ELPA)/ 電気テスター4(SANWA)その2 その3 / 電気テスター4(SANWA 真の実効値+温度計搭載)・・・電圧+電流の両方を搭載した高機能版になります。正確で高い精度数値を求める方は必須になります。個人的には計測器専門会社で長年の歴史で定評があるSANWA(三和電気計器株式会社)を購入しておけば間違いないと思っています。
・ジャンプスターター:YABER 12V エンジンスターター 12000mAh大容量 / 2倍容量の23000mAh ・バッテリー寿命が分かるCCAテスター測定器: CCA1 / CCA2 / CCA3 / CCA4 / CCA5 / CCA6 / CCA7
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
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