和歌山カレー事件 逮捕直後の県警捜査本部(記者会見)

和歌山毒物カレー事件 逮捕直後の捜査本部(記者会見)
和歌山東署より生中継で捜査本部課長
1998年7月25日(土)午後6時頃
和歌山県和歌山市園部(そのべ)で、夏祭りに参加した
67人が急性ヒ素中毒になった毒物カレー事件になります(4人死亡/63人が重軽傷)
2009年に死刑が確定している林真須美死刑囚(64歳)の冤罪が疑われている事件となります。
毒物カレー事件から3ヶ月後の1998年10月4日に
林真須美・林健治夫婦は、保険金詐欺・殺人未遂で逮捕。
さらに2ヶ月後の12月9日にカレー鍋にヒ素を混入した
殺人と殺人未遂で逮捕された逮捕当日に中継された記者会見となります。

和歌山東署より生中継で
和歌山県警・捜査本部課長が答えています。

和歌山県警
野村剛士捜査一課長
Q. まず最初にですが、林真須美の認否について伺います。
林真須美容疑者は逮捕事実について
なんと言ってますでしょうか?
逮捕事実につきましては
「今は弁解する気はありません」
このように言っております。
Q. 自供はありましたでしょうか?
えぇ、現在の所は自供はないです。
Q. では自供なしで毒物カレー事件を
林真須美容疑者の犯行と特定出来たのはなぜですか?
物的証拠・目撃証言・鑑定結果などを含めてお願いします。
事件発生以来、これまで延べ3万2,000人の捜査員を導入しました。
現場鑑識、証拠収集・現場周辺の聞き込み・関係者からの事情聴取・毒物捜査・検証・捜索ですね。
こういう捜索を行って参りました。そのような中で、あらゆる証拠から林真須美を被疑者と特定しました。
尚、証拠関係もございますけれども、詳細は申し上げられませんが相当数の立証を入手していますし、また複数の有力な情報も出ている所でございます。
Q. これまで大規模な現場検証などが行われていますけれども
犯行時間・場所・亜ヒ酸の混入方法などは解明出来たのでしょうか?
これまでの検証、捜索等でヒ素とする事実関係。
おおむね確認していますけれども
今後さらに裏付け捜査等を行いまして
詳細を解明していきたいと、このように思っております。
Q. 犯行の裏付けとして
亜ヒ酸の入手経路は解明出来ていますでしょうか?
和歌山県内を含みまして全国に捜査を及んでいますけれども
現在の所、入手経路については一応、解明しております。
ただ、まぁ捜査の都合上、詳細は申し上げられません。
Q. 毒物カレー事件の動機について、お聞きしたいです。
報道部の方には動機が具体的に掲載されていませんが
毒物カレー事件は一体誰を狙った犯行だったんでしょうか?
犯行動機につきましては、大変重要な部分でありますので、詳細は現段階では申し上げられません。
ただ、これまで収集した証拠を今後を科学的に検討し、検証して明らかにしていきたいと考えております。
いずれにしましても、多数の人が被害に遭って犠牲になると承知の上で、犯行に及んでいると。そういう事が言えると思います。
Q. これまで逮捕された保険金詐欺事件では林夫婦が共謀であった訳ですけれども
今回の毒物カレー事件では林健治被告の共犯はなかったのでしょうか?
林真須美容疑者が今回逮捕された事について
林健治被告はなんて言っているのでしょうか?
現在捜査では林真須美の単独犯行の可能性が高いと、このようにみておりますが…その気は(周りの物音で聴き取り不能)~~~と思っています。
また林真須美の逮捕につきましては、林健治には伝えておりませんので、その様子は分かりません。
Q. 林夫婦の保険金詐欺の全容についてお聞きしますが、
林夫婦は、いつ頃から行っていたのでしょうか?
これまでの捜査で資料から見ますと
昭和60年代(1985年)のはじめ頃より
このようにみております。
Q. これまでに林夫婦が支払った保険料金額
受け取った保険料の受給額はどのくらいでしょうか?
把握している分で申し上げますと
これまで支払った保険料は「約1億円」
受け取った保険金は「約6億数千万」
このようにみております。
Q. 一連の保険金詐欺、それから殺人未遂事件と
今回の毒物カレー事件の関連については、いかがでしょうか?
一連の事件との関連性のもっとも重要な要素は、いずれも限られた同一地域で発生しております。
しかも、その犯行がいずれもヒ素を使用していると。
これからも捜査を続けますので、その関連性については
今後の捜査で追求していきたいと、このように思っています。
Q. 今回、毒物捜査の難しさもあったと思いますが、
逮捕まで4ヶ月を要した事について、簡単に説明お願いします。
亡くなられた方、あるいは被害者になられた方々
この方々の苦しみ・悔しさを考えますと今日で丁度138日。
この日数は大変重いものと十分認識しております。
ただ、まぁ…今回のカレー毒物混入事件、捜査範囲も広くてですね。
狂気も、ヒ素という目に見えないもの。
あるいは、関係者が多数という事で、あらゆる面で困難な捜査を強いられた事は間違いない事ではありますが、そのような中で、着実に捜査は済みまして1つ1つの証拠を積み重ねて
今回の逮捕に至った訳でありますので、その点を1つご理解をお願いしたいと、このように思います。

林真須美容疑者の保険金の使い道について
不動産・保険金の支払い・遊興費に使ったとみていると
捜査本部が話しました。
そして、亡くなった4人について
捜査本部の思いを聞かれますと4人の遺族
そして、この事件の捜査中に捜査員一人が亡くなっていますが、その亡くなった警部の遺族に対しては霊前に逮捕の報告をしたと捜査本部から話がありました。
ここで女性司会者の
田丸美寿々(みすず)さんより
鋭い指摘が入ります。

なぜ林真須美容疑者と
「特定出来たのか?」という質問に対して
「(県警は)あらゆる証拠から複数の有力証拠から」と答えていたのですが…

どうも、曖昧に聞こえるのですが…
やっぱり、明かせないという事なんですか?
あることはあるんでしょうか?

作家の佐木さんより
(笑いながら)そりゃ…今、語ったら大変な事になりますからね。
まだこれから取り調べられる側の防御の問題もありますから
それで捜査側が手の内を明かすって事はありえない訳ですから

森先生は、どこに注目されましたか?
ここでも鋭い指摘が入ります。
そうですねぇ~、今あのぉ…
殺意をもって、ヒ素を混入という事が捜査本部から発表されました。
「しかし、誰に対する殺意なのか?」
「誰を殺そうとしていたのか?」
という事は一向に明らかにされておりません。
それから、もう1つ気になりましたのは
林健治容疑者との共犯関係をどう見ているのか?という事ですけれども
その可能性を完全には否定しておりませんが、
単独性が高いという事を、はっきりと会見で言われていますね。
今回も林真須美容疑者のみに対して逮捕状(再逮捕)の措置が取られている訳ですから、恐らく単独犯という見方をしているのだと思います。
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