和歌山カレー事件 冤罪と言われる理由(捏造疑惑編)

● 和歌山毒物カレー事件 冤罪と言われる理由
捏造疑惑編
和歌山毒物カレー事件について
冤罪と言われている捏造疑惑編の解説になります。
まず保険金詐欺については
林真須美林死刑囚こと林真須美さんは
旦那の林健治さんを含む知人数人に対して
「ヒ素を使って保険金詐欺を繰り返しやっていた」と言われる内容について
林真須美さんは人に対して”ヒ素を飲ませたり、取り扱った事は一度もなく”
「林健治さんが一人でヒ素を飲んで保険金詐欺を実行していた」という事が分かっております。
林真須美さんは元保険外交員だった事もあり、保険関連に詳しく事務手続きのサポートのみとなっています(詳しくは別で解説しております)
ざっくりと冤罪疑惑と囁かれている
詳しい内容を簡単にまとめますと…?
1.自宅にヒ素を所有していた事(旦那さんがシロアリ駆除業者&過去の保険金詐欺より)
2.近所付き合いが一切なく近所の人からも良く思われていなかったと言われています(引越3年目で元ヤクザが住んでいた豪邸を購入)
3.お祭りの時にカレー鍋の前に一人でいる時間があった(林真須美さんがカレーの見張り番をしていたという状況証拠 = 曖昧な目撃証言のみで、直接証拠なし)
上記3点が原因となりまして
犯人と疑われる的(まと)となりました。
特に「保険金詐欺」に関係してくるのですが、
・林健治さんがマスコミに保険金詐欺の内容をしゃべった事により、林一家とマスコミの仲が一気に悪くなってしまった(それまで一度たりとも保険金詐欺はバレていなかった)
・保険金詐欺をしていたから、こいつらは「極悪人」に違いないといった印象操作報道(ホースで水をかけるシーンばかりを繰り返し放送)
・林真須美さんが犯人だと言わんばかりに断定する報道を繰り返し行われていた。
といった事も検察が世論の声を参考にして
勝手なストーリーを作る内容に関係してきます。
先導者はマスコミによるミスリードとも言えるのかもしれません。
林真須美の旦那さんはシロアリ駆除を営んでおり、ヒ素を所有していたのは間違いないのですが、カレー毒物事件に混入して使われたヒ素は農業用として流通していた業務用で、まったくの別物だった事も後に判明してしまいます
実際にカレー毒物に混入していたヒ素は「ねずみ駆除用」だったようです。
京都大学の河合潤教授の鑑定結果により林家が所有していた「業務用のヒ素」とカレー毒物事件に使われている”ヒ素は別物で成分が一致しない物だと判明”しています。
和歌山カレー事件の鑑定ミスはなぜ起きたか(ニュース・コメンタリー)より
和歌山カレー事件 ヒ素の鑑定ミスはなぜ起きたのか?で詳しく解説しております。
林真須美さん宅にあった
1.台所キッチンのシンク下から見つかった「ヒ素が入ったプラスチック容器(白アリ駆除薬剤と書かれていた)」
2.ガレージ民家のゴミ袋から見つかった「ヒ素入り紙コップ」
3.カレー鍋の中に入っていた「ヒ素」
これらの”ヒ素が一致していない”という事が明らかになりました。
つまりは、「ヒ素は完全なる別物」だと判明しているというのです。
ある意味では”隠された無罪の証拠品”とも言えます。
なぜか民家ガレージにあった紙コップのヒ素が林家にあった
プラスチック容器のヒ素よりも”純度が高い事”も判明しているようです。
そのため、色が変色する摩訶不思議な「魔法の紙コップ」となってしまいました。
警察側の証拠を担当した科捜研の担当者(中井鑑定人)は、別の事件でも何度も証拠を捏造していたことも発覚しています。
さらに林さん一家家の食器棚に堂々と置かれていた
ヒ素の発見が家宅捜索の「4日目」だったという事が判明してしまいます。
これは林健治さんが過去の保険金詐欺をバレないために証拠隠滅として、ヒ素を処分してしまった事も少なからず影響しています。
自宅裏の用水路に家中のヒ素を排水に流しており、翌日に魚が溝川に浮かんでいたと報道もされています。
後に保険金詐欺がバレると思い捨てたと林健治さん自身も正直に語っておられます。
それなのにも関わらず…?

なぜか逮捕時に自宅にないはずのヒ素が…?
なぜか4日目にしてようやく「ヒ素が見つかってしまう不審な点」もあります。
それも捜査員80人あまりが動員されたにも関らずです。
ここでの最大のポイントとして
7月に発生した夏祭りのカレー事件から3ヶ月後の10月に逮捕されまして
家宅捜索で、まさかの証拠品となるヒ素が分かりやすい場所で見つかってしまうという点です。
他にもカレーに毒物を入れる「動機」が一切ないこと。
過去に保険金詐欺のお金のためにヒ素を使っていますが、カレーにヒ素をいれても何の得もえられないという点です。
林真須美死刑囚は、カレー毒物事件の容疑を事件当時から死刑確定後の現在までに一貫して否認・否定しています。
テレビや週刊誌で「こいつは犯人に違いない」
といったメディアにて大々的に報道されるようになってから
林真須美さん一家内でのやり取りとして
林健治「真須美。お前がやったんやったら、やったって今、正直に言え!」
長女「お母さん本当にやってないの?お母さんが犯人だと思われているの?テレビではモザイクかかっているけど、お母さんがやったようになってるよ?」
という問いに対して
林真須美さんより
何で、そんな事を私がしないといけないの?
何でやらなあかんのな。
金にもならんのに(怒)
といった感じで
家ではいつも怒った感じのやり取りがされており
事件が起きた直後も「母の様子はいつも通り変わらず、不審な点はなかった」と記憶している
と長男(息子)さんが語っております。
長男さんが母との面会時にも
私は絶対にやってない
何でやらなきゃいけないの?
そんなこと。
当時のマスコミは4人の子供達からも
何とか手がかりになりそうな情報を引き出そうと
四六時中、学校にまで付け回すようになって
「家の中で、何をしゃべっていたの?」
「色々なコンビニに行ってはアイスを買ってもらった」
「ジャニーズのサイン貰ってきてあげるから家の中で、何を話していたか聞かせてよ」
といったやり取りもあったようです。
驚いた事に林さん一家の近所に住む民家からもカレー鍋から発見された”ヒ素と成分が一致していた”という事も判明しています。
和歌山毒物カレー事件が発生した当初、マスコミ軍団は林真須美さんではなく、別の人物を真犯人(飲食店経営者)と疑っていたと言われており、そこに報道陣が集中していた事が分かっています。
カレーを食べていたのに、なぜか一人だけ尿検査を拒否した人物がいたようです。
拒否した理由として、カレーを食べていた事がバレたくなかった or 過去に薬物の逮捕歴があった。不自然にモガキ苦しんでいたという事で、マスコミ&警察から怪しまれていた。
その後、第一報による朝日新聞の保険金詐欺スクープから一斉にマスコミの目が林真須美さん一家に向くようになりました。
長男さんは、カレー事件被害者の会の副会長にも「真犯人は真須美ちゃんじゃないよ。アイツだよ。」と名前を出しており、地元の人の間では(真犯人の)意見が一致していると言われる始末でありました。
さらに林真須美さんはカレー鍋の前に一人でいる時間があったと言われていますが、他の方も一人でいた空白時間が2回もあったという事が判明しています。
当時、林真須美さんが「自分の子供達にカレーを食べるな!」といった指示があったという報道もされましたが、それは”一切なかった”と後に息子さんが語っております。
※ 詳しい新聞記事の内容については、別の解説にてテキスト文章へ書き出しております。
ヒ素を使ってカレー事件が起きる1年前くらいに中学生がいたずらで、使ったものと同じヒ素だったという事もあったようですが、結局は捜査はされていないようです。
他にも事件が起きる数年前から少年がイタズラで使っているヒ素と同一とも噂されています。
あくまで噂レベルなので、本当かどうかの信憑性は分かりません。
そして、なぜだか事件前から近所では治安があまり良くないと言いますか?
不気味な事件ばかり起きていた事も囁かれています。
事件の前にも首を刃物で切られた女子高生がいて犯人が捕まっていなかったり、犬が毒殺されていたりとかしています。
上記内容については和歌山カレー事件の真犯人(少年説の真相)にて解説しております。
いまだに地元の人でも「あそこじゃない?」
当時から林家の家の中でも「あそこじゃない?あそこじゃない?」っていう園部地区で、どこどこの家の人が怪しまれずに入れる人だとか…
これらは長男さんもトークイベントで語られています。
近所の住民の一部の方曰く「あれは明らかに冤罪」と言っている。
林家の旦那さん曰く
「妻は金にならない犯罪は絶対にやらない」
と言っているくらいであります。
和歌山毒物カレー事件については
林真須美さんが直接カレー鍋にに
ヒ素を入れた瞬間 = 見かけた人が誰一人おらず
直接的な証拠が何1つない状態となっています。
紙コップらしき物を持って歩いていき
林真須美さんが一人で
カレー鍋の見張り番している状況で
顔を近づけてフタを開けて不審な素振りに見えた”目撃証言”のみで
カレーにヒ素を入れる(要素)可能性があった
といった緩い状況証拠のみ(直接証拠なし)で
死刑判決となった異例の「冤罪(疑惑)事件」となります。
それもカレー鍋は2つ用意されており、西鍋(ヒ素なし)と東鍋(ヒ素あり)で、明らかに真向かいの家からは死角になって見えないであろう「東鍋問題」+「木の枝で隠れていた問題」+「1Fではなく2Fだった二転三転する問題」も疑問視されています。
さらに偶然にも林一家は夏祭りには参加しておらず、誰一人とヒ素被害に遭っていない事も疑われる的となってしまった事も関係しております。
物証もなく・自白もなく・動機もないといった不可解な状況の最中…
死刑判決になったとしても
25年以上にも渡りまして
大阪拘置所から「無実を訴え続けている」
といった前代未聞の冤罪疑惑が囁かれている事件となっております。
1.カレー鍋にヒ素を絶対に入れてない(と25年以上も断固として否認し続けている)
2.林真須美さんがカレー鍋にヒ素を入れた所を誰一人と見ていないこと
3.犯行の動機も「不明(未解明)」と裁判では片付けられています。
日本の法治国家では「疑わしきは罰せず」と言われている通り
刑事裁判において100%確実となる合理的な証拠と根拠がない時 = 犯罪事実がはっきり証明されない時には、どんな犯罪を犯した人でも基本的には「推定無罪(すいていむざい)」となっています。
日本の法律では「無罪」という事を前提にして捜査をしなければいけない事になっています。
それなのにも関わらず、もはや法治国家ならぬ”放置国家”となってしまっており、推定無罪ではなく「推定有罪」の”疑わしきは罰する状態”となってしまっている悲しい現状があります。
この背景にはマスコミが先導して面白おかしく大々的に報道してしまった罪に始まり、警察・検察・裁判所・鑑定人(和歌山県警/科警研/和歌山地裁)と一緒に共謀(隠蔽)して
一人の無実であろう人間を死刑判決に追いやるほどの脅威力があるのでありました。
まさにヒ素鑑定を正した河合教授著書である
「鑑定不正 カレーヒ素事件(208P)」の名言より
林眞須美という存在は、
司法・マスコミ・学会などの
"健全さを示すリトマス試験紙"となっている
という真実が証明される日が来るのかどうかが注目されています。
正直、林真須美さんがヒ素を入れたかどうかの真相こと真犯人探しごっこの誰がどうかというよりも…
少なくとも、まともな人が公平な立場で客観的に和歌山カレー毒物事件(裁判)を調べた時に現在までに囁かれているであろう、いくつかの矛盾点に違和感を感じるのは不思議ではないかと思います。
まさに火のないところには煙は立たないと言われるようにです(当方は陰謀論を信じるタイプではないですが、本事件においては矛盾点が多すぎてどうにも引っかかってしまいますね)
よくありがちな陰謀論パターンとして
異論を唱える側が「(世間から)ちょっとおかしい…」と言われる事が多くありまして、徹底的に調べていくと、”まさにその通りの結果となりまして、根拠に基づかない矛盾点ばかりの違和感しかない”という傾向にあるのですが、本事件においては逆パターン化しているような気がしないでもないです。
「林真須美しか犯人はいない!」と決めつける側の根拠よりも、なぜか違和感と不自然に感じる矛盾点を事実に基づいて指摘&問題提起している側が多い傾向にあるという…(これも人間の思い込みによる勘違いかも分かりません)
いずれにせよ、これらの矛盾点を解明しない限りにおいては、永遠と何も変わらず冤罪疑惑のままで終わりそうです。
長い時を経て世間では、これだけの騒ぎになっておりますので、世論の意見を参考にしつつも、このまま死刑は執行される事はないけれども…何らかの変わるきっかけになりえる衝撃的な出来事が発生しない限りにおいては再審は開始される可能性は限りなく低いままで終わるのかもしれません。
※ 参考例: 元首相を襲撃した安倍晋三銃撃事件といった前代未聞の危険な思想かつ悲しい事件のタブー化されていた宗教問題のようにです。結局の所は、たった一人の力でも「暴動(暴力/脅迫/破壊)」を起こさない限りにおいては、この世は何も変わらない事を意味しているのかもしれません。
重要指名手配犯で、48年間も逃げ回った挙げ句の最期に自首した桐島聡さんのように、いまさら真犯人が名乗り出る事はないだろうとは思いますが、真犯人が「既に亡くなられていたら…」といった最大の問題点も考えなければいけません。
それよりも何が怖いって、本事件の最大の問題点であり「本質」と言える
直接的な証拠がなく”状況証拠だけ”で、誰もが「死刑判決」になってしまう司法の恐ろしさです。
その状況証拠すらが”矛盾だらけ”という点がなんとも和歌山毒物カレー事件を「冤罪疑惑」に導いている何よりの証拠かもしれません。
とは言え、過去に保険金詐欺をしていなければ、こんな最悪な事態にならなかったとも言えるタラレバの話しになります。
もし、あの当時に林健治さんが保険金詐欺をしていた事をマスコミに話さなければ、カレー毒物事件の犯人として疑われなかったかもしれません。
それでも、半年後に新たな保険金詐欺を企んでいた最中の出来事だったとの事でしたので、どちらにしても調子に乗って保険金詐欺を繰り返して、いずれ捕まっていたのも時間の問題となります。
その場合でも、少なくとも「死刑判決」になる事はなかったと言えます。
和歌山カレー事件 死刑判決した裁判官の弟子より苦言(先入観で判断する所がある)
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
和歌山カレー事件 長男が真犯人を語る 前編(飲食店経営者説)
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