和歌山毒物カレー事件(簡単解説)

カレー02

和歌山毒物カレー事件

どんな事件だったの?(分かりやすく簡単に解説して)

夏の楽しいイベントといえば、お祭りになります。

そんな楽しいお祭りの最中に悲しい事件は起きてしまいました。

1998年7月25日(土)午後6時頃

和歌山県和歌山市園部(そのべ)で、夏祭りに参加した

67人が急性ヒ素中毒になった「和歌山毒物カレー事件」になります。

夏祭りに参加した方に提供されたカレーライスに猛毒のヒ素を入れられた毒物混入無差別大量殺傷事件として、67人中4人の方が亡くなられています(残り63人が重軽傷を負っています)

亡くなられた方は合計4人の子供2人(男子小学生/女子高生)/ 大人2人(自治会長/副会長)

当初は食中毒が原因と言われておりましたが、

4人の死亡解剖結果により青酸化合物が死因と公表されました。

その後、カレーにヒ素が入れられた事が判明した事で、ヒ素入り事件へと変わってから保険金詐欺報道になっていったようです。

正確には、最初は食中毒  青酸カリを検出 ヒ素も一緒に検出 保険金詐欺のスクープといった流れの報道になっています。

最終的に和歌山カレー事件は「ヒ素による殺人罪」として

約3ヶ月後の10月4日に殺人・殺人未遂・保険金詐欺容疑にて

平成の「毒婦」と呼ばれた林真須美さん(当時37歳)が逮捕となりました。

正確には当初はカレー事件の殺人容疑ではなく「保険金詐欺で逮捕(1998年10月4日)」 ようやく2ヶ月経過してからカレーにヒ素を混入させた殺人と殺人未遂容疑で再逮捕となっています(1998年12月9日)

林さん一家には4人の子供がおり、長女(中3)/ 次女(中2)/ 長男(小5)/ 三女(4歳)

逮捕当日は息子さん達の運動会があったようです。

前日まで息子さんから「運動会に来れるの?」と何度も聞かれており、

林真須美さんより「絶対に行ってやる!(お弁当を作って)」という事でありました。

事件現場の和歌山市立有功(いさお)小学校では事件以降、現在に至るまで学校給食にカレーが出る事はないようです。

なぜか最初に報道されていた青酸化合物による殺人が自然消滅されていきながら、ヒ素入り事件へと変わっていきました。

事件当時は連日ワイドショーで和歌山毒物カレー事件ばかりが報道される程の話題でありました。 

その後、林真須美さんは一貫して無罪を主張するも2009年5月に「死刑判決」が確定しています。

戦後の日本で、11人目の女性死刑囚となっています。

一審で死刑判決を受けて、最高裁で死刑が確定しています。

最高裁で死刑判決になった理由として

1.カレーに混入された物と同じヒ素が林真須美さんの自宅から発見された

・林真須美さんの自宅キッチン下の容器から見つかったヒ素(80人近くいた捜査員が、なぜか事件から2ヶ月後の4日目で発見された)

・住宅ガレージの調理場で見つかった紙コップのヒ素(カレー鍋付近のゴミ袋に捨ててあった)

・夏祭りのカレー鍋に混入されていたヒ素(事件へ発展)

後に専門家の指摘により自宅あったヒ素とカレー鍋に混入されたヒ素の純度(濃度)が明らかに違うといった指摘があり、不正鑑定が疑われています。

真須美さんの旦那である林健治さんは

カレー事件後に”(以前やっていた)保険金詐欺がバレる”と思い、自宅にあったヒ素を容器ごと処分していたのですが、なぜか自宅(台所の流し台の物入れから)から「白アリ薬剤」と書かれたヒ素が付着したプラスチック容器が見つかっています。

さらに自宅から見つかった容器(タッパー)は「今まで見たことがない入れ物だった」と長男(息子)さんも語っておられました。

2.林真須美さんの頭髪から高濃度のヒ素が検出された。

過去の保険金詐欺は夫婦で共謀とされていますが、これまでも旦那さんが自ら一人で行っていた事であり、真須美さんはヒ素を取り扱った事も、なめた経験は一度もなし。

後にカレー事件で逮捕されなかったら、同じ年の約半年後(1998年12月)に再び保険金詐欺を計画していたと林健治さんが語っています。

3.カレーを一人で見張り番していた時に不審な目撃衝撃があり、ヒ素をいれる機会があった

他にも民家の駐車ガレージにて

当時カレーを一人で見張り番をしていた方がいたとされています。

林真須美さん以外にも2度の空白時間があったされています。

2023.07

母(林眞須美)からの手紙より

林真須美さんより「誰もいない時間は2回あります」という事を訴え続けています。

カレー毒物事件を追い求めているノンフィクション作家の片岡健さんより

後に”目撃証言の鍋が違っていた”という事も明らかになっています。

当初は「1階から見た」が、いつの間にか「2階から見た」といった不自然にも証言が変わっています。

さらに林真須美さんの服装も白いTシャツではなく、上下真っ黒のミキハウスだったという事を林健治さんが語っています。

他にも事件当日、民家ガレージまで紙コップを持って歩いていく林真須美さんを目撃したとされる元少年を相手に「デタラメだらけ」と損害賠償を起こしています。

最高裁裁判による判決文の犯行動機に関する記述について

事件を起こした動機は「未解明である(不明である)」と記述されています。

異例かつ前代未聞となってしまった動機は不明なままに状況証拠のみで「死刑判決」となってしまいました。

カレーを作っていたガレージ内で、他の主婦から良く思われていない出来事に腹立ち犯行に及んだと見るのが最も自然であるが、被告人は真実を語ろうとしないので、断定する事は困難であるとされています。

これらは裁判当初(一審)で、林真須美さんは弁護士の意向に従って「黙秘(権)」を貫いていた事が原因となっています。

後に息子さんは別のインタビューにて以下の事を述べております。

Q. 母が逮捕後 なぜ「黙秘」をしたのか?

息子(長男)さんより

弁護士さんからは黙秘する事は権利だからっていうことで、黙秘したからっといって心象が悪くなるみたいな意識は、まったくなかったというんですね。

あくまで法の下では素人なんで、その母親は。

まぁ、言われるがままにしたら心象が悪くなったんで
他の理由を聞く度にね

お父さんを先に(刑務所から)だそうとしたんだとか。

和歌山県警で刑事さんから要らんこと喋ったら、好きなようにストーリーを作られるぞって言われたから喋らなかったりとか聞く度に色んな事を話すんですけども

多分、その…喋れば喋るほど歪められるっていうのが強く残っていて「黙秘」っていう権利を行使したっていうだけの話で、見え方としては「何もしゃべらない」=「やっているんだろう」っていうような所で見られてしまっている。
もし本当にやっていないんだとしたら、必死になって泣き叫んでても「やっていない」「私はやっていない」と主張するはずだという風なことをよく言われるんですね。

やっぱり僕もなんていうか昔、小学生の頃ですけど法定に立ったこともがあるんですけど、何ていうかこう…

緊張とあの、なんていうか経験したことのない場所で、泣き叫んで無罪を主張すると言う事が当事者からしてみれば、まぁ、多分出来ないと思うんですよね。

立ってみないと分からないっていう法定に。空間的な圧力っていうのは、もう黙り込んでしまって。

うなづくしかなくなってしまうっていうことは、もう経験した時に喋らないっていうのが1つの選択としては気持ちとしては楽なのかな?っていうのは思ったりもしたんですけど

また別の対談でも息子さんより

母は「私は当時、完全に素人だったから弁護士さんから”被告人の権利だから黙っていいよ”と言われるままにそうした。

和歌山県警の刑事さんからも「真須美、いらんこと言ったら話を作られるぞ」と言われたので、そのアドバイスどおりに黙秘したら、心証が悪くなったと言ってました。

林健治さんより

真須美の方は、当初から黙秘権を使ってますしね。

その時には、真須美の自分の気持ちで黙秘を使っていると思わなかったんですよ。

これ弁護士さんの手法かなと。弁護士さんに言われてやっているのかなと。
だから、そういう事も追求しませんでしたしね。

まぁ、これで黙っとたら検察官とキャッチボールしたって、勝ち目ないんやからと。私そう思いましたから。

だから、そういう場がないんです。

林真須美さんの本人談より

冤罪・和歌山カレー事件 一審で黙秘した真相と法廷で示した夫婦の絆(片岡健のチャンネルより)

裁判で黙秘したのは、一緒に逮捕された夫をかばって、刑を軽くしてやるため。

私の裁判は十年くらいかかると言われていたので、誰かが子供を守らないといけなかった。

林真須美さんが逮捕された時に夫の林健治さんも保険金詐欺で一緒に逮捕されています。

当時4人のお子さんがいたために(夫婦共に逮捕された事により)

先に夫の健治を出して子供を守るためにかばったとされています。

その理由として

林真須美さんは夫・林健治さんの裁判には

証人出廷しており、第13回~16回公判まで証言しています。

その際に「保険金詐欺は自分が主犯で、林健治氏は何も知らなかった」かのように証言をしている事が分かっています。

現在も「無罪」を主張し、再審を求め続けています。

この和歌山毒物カレー事件は以前よりと言いますか?

長年に渡り冤罪(えんざい)が疑われておりました。

日本では三浦知良ロス疑惑事件をはじめとして、色々な冤罪事件が話題になっています。

三浦和義のロス疑惑事件 = 1981年にロサンゼルスで妻を殺害して保険金を騙し取ったとして逮捕された事件になります。

一審では無期懲役となりましたが、物証&自白の直接的な証拠がないとして、逆転の「無罪判決」になっています。

・三億円事件(白バイのマネをして現金を奪い取る府中三億円事件/三億強盗事件)
警察官である白バイ隊員の息子S(当時19歳)が犯人と疑われおり、事件発生から5日後に青酸カリを使い自殺した事で事件はウヤムヤにもみ消された説が濃厚と言われています。

・世田谷一家殺害事件で6年間にも渡り警部補が偽造報告していた罪深き行為
この大事件で、さすがに捜査する側の警察が一番やってはいけない撹乱行為だと思います。

・高知県警の白バイ事件(高知白バイ衝突死事故)
バス運転手側は過失がないといった沢山の証言あり&警察側のブレーキ痕の偽造疑惑にも関わらず、有罪判決(弁護側はブレーキ痕が捏造されたのではないかという様々な鑑定結果を提出済み)

明らかに胡散臭そうな人ではなく、事実に基づいたノンフィクション取材をしている片岡建さんをはじめとして、ちゃんとしたプロの専門家から根拠に基づいて矛盾点を指摘されており

冤罪説を唱える声も少なくなく濃厚と言われるくらいとなっています。

近年では堀江貴文さんのライブドア事件をはじめとして

メディア主導で、気に入らない人物を”極悪人の印象操作”をするために嘘を含めた過剰な報道がされて犯人扱いに仕立て上げられます。

メディアが突っ走った報道後、世論を重視する検察が後追いで、極悪人のストーリー説を作りあげて、後は”有罪になりえる材料だけを集める事しかしない事件”とも言われおります。

当時の記者は「書類送検されるくらいの軽い犯罪(執行猶予をもらえる程度の犯罪)だったら、罪を犯してもいいからスクープネタを取れ」と会社から指示されていたとも言われています。

林真須美さんは「死刑判決」確定後、

2009年7月に1回目の再審請求をするも認められず。

再審 = 裁判で確定した死刑判決の取り消しを求めて、最初から裁判をやり直しの要求する事を言います。

裁判のやり直しを申し立てしておりますが、和歌山地裁と大阪高裁に棄却されており、最高裁判所への特別抗告を自ら取り下げています。

再び2回目の審請求をして2021年5月31日付けで受理されます。

生田弁護士より「第三者による犯行は明白で林真須美死刑囚は無罪」と主張しています。

2023年1月31日付で、再審請求が棄却していた事が事が分かりました。

2回目も再審請求は認められず、やり直し裁判が認められないという事を意味しております。

これを不服として、林真須美さん側は大阪高裁に即時抗告しています(2023年2月上旬)

即時抗告(そくじこうこく)= 2週間以内に不服の申立を最高裁判所に審理してもらう事が出来ます。

その後、1年の時が過ぎまして…

2024年2月5日(月)付で再び和歌山地裁に3回目の再審請求をしています。

夏祭り会場にあった紙コップのヒ素と林死刑囚の自宅で見つかったヒ素が同一とされた鑑定結果や林真須美さんの髪の毛からヒ素が検出された結果が誤りであったと主張する内容となっています。

当時、林真須美さんがカレーの見張り番をしていた時に不審な動きをしていたとされていた女子高生による目撃証言についても、実際には目撃場所から木の枝と葉で隠れて目視する事は不可能だったと示す航空写真も新たな証拠になるものとされています。

MBS & YTVの取材内容によりますと…?

カレー毒物事件から25年を迎えて

2023年6月に息子(長男)さんが林真須美さんの面会に訪れた際に改めて

Q. 当時カレーに毒物であるヒ素を入れたかどうかを聞いた所…?

林真須美さんより

絶対にやってない。

絶対に負けたくないので、今後も戦い続ける。

私、林真須美はカレー事件に関係ありません。
和歌山カレー事件 = 林真須美が犯人扱いされて、もう25年目の夏です。

日本は法治国家です。許せません。

息子さんとしましては

今まで見てきた母の姿(10歳まで)と

これまで見てきた自分の記憶から判決文を照らし合わせた時に。

まぁ、うん。信じようという風になりました。家族としては。

25年間も一貫して無実である事を主張しているので、家族としてはその言葉を信じようと思っています。

そして、ここにきて2021年6月9日 夕方4時頃に、とんでもない展開がありました。

これも、まだ現時点では噂レベルではあり、本当かどうか真相は分からない所ではありますが、第2次再審請求を報じられた翌日に…

林真須美死刑囚の娘さん(長女)が娘(4歳)と一緒に飛び降り自殺をして亡くなられたという内容が話題に挙がっています。

大阪府の関空連絡橋で「車から人が出て落ちた」と通報、女性・女児が死亡…和歌山の子供死亡と関連か(読売新聞)リンク切れのため削除

その後、自ら命を落としたのは林真須美さんの長女(37歳)だった事が明らかになりました。

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