和歌山カレー事件 林健治 検察との裏取引に応じていなかった

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和歌山カレー事件 林健治 検察との裏取引に応じていなかった

1998年7月25日 土曜日

夏祭りに起きた和歌山カレー事件について

林真須美さんの旦那である林健治さんが

逮捕後から検察(検事)とのやり取りを含めて当時の様子を語ってくれています。

取り調べをしていく中で、検事との裏取引に応じていなかった事が分かりました。

今回は「後編」になります。

#5【林健治と保険金詐欺(後編)】/保険金詐欺を繰り返す最中起きたカレー事件/眞須美に問い詰めると…/ホースで水をかけた真相/検事の思い掛けない言葉とは?/ヒ素は自分で飲んだ

1998年7月25日(土)

林健治たちが保険金詐欺を繰り返す最中

和歌山カレー事件は起きた。

捜査の過程で健治たちの保険金詐欺の

実態が白日の下にさらされる事になる

林健治は、その取り調べの中で

検事から思いがけない言葉を聞く

この日、林健治は無実を訴える

林真須美の支援団体が主催するトークイベントに参加した。

僕ね

和歌山市園部の家に引っ越してから

自宅に住んだことって滅多にないんですよ。

たいがい(保険金詐欺で)入退院ばっかりをしていたので、近大にも週に4回外泊してた。

Q. もし林真須美さんが

カレーにヒ素を入れたとすると

どういう理由で入れたと想定しますか?

それが、さっぱり分からん。

とりあえずは一応、事件をやったとみなして考えるんですよ。

そうしたら、どうしても、この部分は話が合わんとか。

全然合いませんね。

和歌山カレー事件について

ヒ素って言われた時にね

ヒ素って、自分で使っていたから

まともにドキッとしたわな

Q. 保険金詐欺がバレるかもとは思った?

保険金詐欺で迫って来たら、ヤバいなと思った。

こんだけ大きな事件やから

やっぱり、一番怪しい人間は警察は調べていくやん

保険金詐欺が浮上したら、ちょっとヤバいなと

ヒ素を持ってるんやから、それがもしバレたら具合悪いなと思って

この時、健治さんは保険金詐欺に使っていた

ヒ素を近所の用水路や流し台に流して処分をした

和歌山カレー毒物事件から1ヶ月後

保険金詐欺でヒ素を使ったことをスクープされます。

林健治さんがマスコミと仲良くしていた頃に信頼していた記者にポロッとしゃべってしまった事がきっかけとなっています。

ここで疑惑の目は

林夫婦に向けられる

最終的に疑惑の矛先はカレー鍋の見張り番をしていた

林真須美さんに向けられるようになります。

真須美に言うたよ

「これホンマにお前やってないんか?」と

そしたら(何度も)「やってない」って言う。
もし、これでお前が引っ張って行かれたら、帰って来られへんぞと

やったんなら、やったと「俺に一言いうとけよ」って言うたらね

真須美は「やってない」って言う

お前が容疑かかってるって言うたら
真須美は

「何で金にならんこと私がやらんとあかんの」

って怒ったよ。
それからワシは何も言わんかった。

それ言われたら何も言いようない。

見てないんやもん。

現にカレーにヒ素入れるところを。

連日マスコミが

真須美さんを追いかける中、

”あのシーン”が

撮影された。

林真須美さんがマスコミに対して

ホースで水を掛けるシーンになります。

マスコミにホースで

水をかけたシーンについて

マスコミにホースで水かけたのは悪かったけど

あれ俺が命令したんやで
あんだけ良く(取材対応など)してやってるのに

まだ俺の所の壁に、ぶら下がっていたステンレスの郵便ポストの中にトリモチ付けて中の手紙取るんやもん。

取って開封して中を見て

また郵便ポストの中に入れる
「(記者に)お前のやってる事、犯罪に等しいな」って言うたら

ある人間は「ウチの会社は林さんね。大きなスクープ取ったら執行有のつくハンザならやっても構わんって事になってる」って

健治「へぇ、そんなんせな飯食われんのか」って言ったら

記者「飯食えんのですよ」って。
だから、真須美に言うて

「オイ、マスコミの奴ら暑いから頭のぼせ上がっているんや」

「ちょっと上からホースで水を掛けて頭を冷やしてやれ」と言うて始めた。
何にも理由ないなら、やれへん。

そしたら、あるね。マスコミはね。

その時、初めて分かったやんだけどね。

「林さん、このカメラに水かけんといて、このカメラ高いんよ」って言うてきた。

1998年10月4日

林健治は保険金詐欺

林真須美さんは保険金詐欺と

殺人未遂の容疑で逮捕されました。

別々の警察署で

連日、取り調べを受けます。

逮捕から一週間くらいしてから

夜7時ころに検察庁から検事さん

小寺(検事)さんという人と事務官が二人来た。
急に、ぽっと入って来てね。

「おい、林。もうワシは真須美を落とすのは無理や」

「あいつ冗談は言うけど、本当の事は絶対に喋ってくれへん」

それで

健治「(検事)先生、何でこんな事件ねぇ」「確たる証拠もないし、証人もないし、ワシも口割ってないし。」「そういう事で何で、これ真須美、逮捕してパクんのよ」

って言ったら
検事「アホ、こんだけ世間を騒がしてやな」「マスコミが騒いで真須美を逮捕して、今さら間違えましたでは済まんやろが!」って

健治「じゃあ、あんたら、こんなもんお前。死刑事案やのに、想像でパクってしまうんか」

検事「いや、今からそのストーリーをワシが考えてやる」「絶対にこいつは死刑にしてやるから」って確信を持ってる訳よ。

健治「証拠か何かあんのかい?確たる証拠は」
検事「それが無いから困ってるんや」「林、お前ね。真須美に(保険金目的で)殺されかかった被害者や」「だから、法定で泣け!」

って言うのワシに

「初公判でお前泣けよ」って「私、今でこそ真須美が悪くて仕方ない」と「どうぞ、この女を死刑にしてやってくれ!」と裁判官に一言、言えと。

林健治さんは検事から

「真須美さんにヒ素を飲まされた」

と証言するように持ちかけられたようです。

ワシの方も(林健治の保険金詐欺事件の)公判担当もするし、求刑もワシが出すんで塩梅(あんばい)してやるから話に乗れよと。

「ワシの話に乗ったらね。(お前は)身体が不自由だから」

俺は知らんかったんだけどね。

検事「お前は身体が不自由だから、ええ所に放り込んでやる」

健治「どこへ行くん?」

検事「八王子に医療刑務所があるんやけど、そこにいれてやるわ」

「そこに今行ったらね、角川春樹が入ってるから」

「そこに行って、春樹に言って本を書いてもらえ」
って

俺、現に見てるやもん。八王子医療刑務所のパンフレット持って来たよ。それで、俺こう見たらね。俺から見て真正面の左側の門のところに雪が積もっていた。

それを覚えていた ワシな。

その中を見たらMRIとか医療機械すごいのが入ってた。

林健治さんが話す通り

当時、角川春樹さんは八王子医療刑務所に服役していた。

角川春樹さんは麻薬取締法違反/関税法違反の容疑にて

2001年11月~2004年4月の2年5ヶ月に服役しています。

角川書店写真室のカメラマンが米国からコカインを密入した所を現行犯逮捕されています。

その供述で、角川春樹さんと同居生活していた女性も逮捕されました。

(小寺検事が)「なんせ、この事件でワシを出世させてくれ」

土下座しやがった。

ワシの前で

検事さんと事務官二人が
「4人子供おんねん お前のところと一緒で」

「もう正月前や。何とか、この事件 早いとこケリを着けて ええ正月迎えさせてくれ」

と土下座しやがった。
「先生(検事)たる賢い日本のエリートと言われる様な人がね」

「何でワシらみたいな悪人に土下座せなあかんのよ」って

そしたら、「いや、もう頼むから」って

「ワシも、この事件解決やったら、ええ正月迎えれるんやと。お前がどうして口を割らんかったらね」

小寺検事より

「真須美に一言、言わせてやる」

「私は元日本生命の外交員です」

「あの日、昼ごろ帰って」

「主人が何か紙コップに入った

何か薬品の様なものを私に渡して」

「これカレーの中に入れたら

隠し味になって美味しいんで持ってけ」

「持ってて入れてこいと言うので、

私は入れました」

「私は、さっぱり知りません。ヒ素は主人から預かっていたもの

「私は全然知りません。主人の言うままにやっただけです」

これ一言、真須美に喋られたら

一生、お前の人生裁判になってまうぞ!

と検事に(脅された)言われたから

林健治さんは

「やったら良いわ、やれ!」

と言った。

「もう別に構へんわ。死んでも」

それでもう(検事)は

手あげてもうたな

林健治さんも真須美さんも

検察の供述調書には1枚もサインをしていない。

まぁ、だから今、言ったように

検察もそういう事をアピールせんと確定的な証拠がなかった訳よ

だから、こんな悪い女やからカレーの中にもヒ素を入れるんやでって世間にアピールした訳よ。

逮捕から2年後の2000年

林健治さんは保険気詐欺で懲役6年の実刑判決を受けます。

検察は真須美が保険金目的で健治に

ヒ素を盛り、殺害しようとしたと主張。

一方の健治さんは

ヒ素を自分で飲んだと証言しました。

証人出廷で出た時に後ろにマスコミ立ってたもんな

「自分で(ヒ素を)飲んだ」と言うた時に立っていたマスコミが一斉に表に飛び出した。

それで新聞みたら、林健治は自分で飲んだって書いてあるんや。もう大騒ぎや。

その時の高裁の裁判長は白井万久(かずひさ)で、「まぁまぁ、証人。そんなに興奮せんと静かにしとったら悪いようにせんから」と上手いこと言うんよ。

白井は。

だから、ワシは、その話を鵜呑みにした。

この人 温厚な人だなと思っていた。

最後に下った判決は

「林健治証人の証言は妻を庇う(かばう)ための虚偽の証人である」

と一蹴された。

健治さんの意見は家族(身内)のために嘘と認定されて認められませんでした。

これは息子さん、娘さんの時と、まったく同じであります。

身内である家族の証言は一切認められる事はありませんでした。

その後、林健治さんは

2005年に出所してから

和歌山市内のアパートで一人暮らしを始めて現在に至ります。

定期的に真須美さんの面会に行きながら

マスコミの取材にも積極的に応じています。

最後に健治さんは重要な事も語っておられました。

色んな取材を

受けてるけどな

こんな取材は楽や

何でか言うたら

自分の覚えている事を言うたら良いんよ

楽やで

これ嘘を言うと難しいんよ。

ただ、最後に言うとくけどね

保険金詐欺に関してはね

エライことしたなと

今、思っているよ。

だけどカレー事件はね。

全然思ってない。
これは、はっきり言うとく

「何でお前そんな気持ちで被害者にどうやって謝るや」って世間は思うかもしれんけど

「やってもない事に対して謝罪はない」

これは絶対言うといてよ これ

ほんまにカレー事件でも

ウチの嫁はんがやってるって言うなら

土下座して謝るけど

やってもないことに関して謝罪は絶対せん!

そのやってもないことで、今闘ってるんやから裁判で

前半は林健治さんヒ素を舐めた経験と保険金詐欺の手口を語るを語っています。