生活に困り果て息子が母に頼まれて殺害

● 生活に困り果て息子が母に頼まれて殺害
生活保護と失業保険を知らず
生活保護に関する悲しい事件が起きてしまいました。
息子・長男(26歳)が母親(50歳)に頼まれて殺害した事件になります。
頭にビニール袋を被せて、両手で首を絞めて殺害。
名古屋地裁は懲役4年に対して
・懲役 3年
・執行猶予 5年(保護観察付き)
の有罪判決となりました。
この親子は生活保護の支援制度を知らずに生活に困り果て
最終的に母親は自らの命を息子に頼んで亡くなってしまわれました。
中学生の頃に両親が離婚しており、無職の母親は持病の病気をしていたようです。
長男には弟もいて兄弟二人で家計を支えていたようでした。
しかし、2020年2月頃から新型コロナウイルスの影響により勤務先を解雇されてしまいました。
祖父からの仕送り&弟の収入で何とか生活をやりくりしていたのですが、厳しくなりました。
飴玉をなめて、しのぐ日もあったと言います。
その内に母親から
「これ以上、生きている意味はない」
と口にするようになり
事件を起こす数日前から自殺未遂を繰り返していました。
その後、長男へ「殺して」とお願いするようになったといいます。
弟を外出させた後に殺害を決意した長男。
母親より
「こんなつらい役、任せてごめんね」
「出来の悪い親で、ごめんね」
と謝る母親を殺害後、自ら110番をしました。
裁判では「失業保険」と「生活保護制度」を知らず
誰かに相談することもなかった事が明らかになりました。
とても悲しく悲惨な事件の結末となってしまいました。
京都伏見介護殺人事件の真相(裁判官も涙した温情判決)を思い出させるかのような事件であります。
生活に困ってしまいましたら遠慮せずに
生活保護制度を利用する事が大切であります。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。