エコキュート基盤故障の交換手順(ヒートポンプ室外機)
● ダイキン エコキュート H8/L5エラー原因&解決策
ヒートポンプ基盤清掃
ダイキンのエコキュートについて
リモコンに「H8」&「L5」のエラーが出ました。
エコキュートの型番については
・エコキュート本体:TUN37LFV
(お湯を貯めるデカいタンク)
・ヒートポンプ本体:RQWN45LV
(エアコン室外機のような見た目)
上記を使用しております。
ダイキンのエコキュートでしたら本体の型番(品番)問わず
どの商品でも共通して同じエラーが表示される仕組みになっています。
H8エラーの詳しい内容については
上記をご覧になって頂ければと思います。
簡単に申し上げますと
ヒートポンプユニット基盤 or 圧縮機の不具合 & 故障(リセットしてもお湯の沸きましが出来ない場合)
→ 空気を熱に変えてタンクの水を温めてくれる部品になります(お湯が出ない症状)
大きなタンク(貯湯ユニット)とは別の
エアコン室外機のような見た目をしている
ヒートポンプ(熱で温める機械)側の中に入っている
1.基盤
2.圧縮機
上記どちらかの故障となります。
完全に故障した場合には交換しか方法はありません。
もしくは
よくありがちなケースとして
基盤の水浸しが原因という可能性もありえます。
基盤 & 圧縮機が寿命でなかったと仮定して
水浸しが原因で改善したケースでのお話となります。
水浸しが原因の場合、
ヒートポンプの基盤までアクセスして
水を拭き取って接点復活スプレーをすればOKです。
恐らくは、使用開始して13年未満であれば直る可能性があります。
当方では使用14年目となりますが、完全にNGとなりました。
まずはエコキュートのブレーカーを落とします。
そして、ヒートポンプユニット室外機を取り外します。
すると…?
基盤が入っている
黒いケースへアクセス出来ます。
基盤の黒いカバーは上下にツメで
引っ掛けて止められているだけになります。
ツメは割れやすいので、ご注意下さいませ。
上部のカバーを外すと
ヒートポンプユニットの基盤へアクセス出来ます。
上下左右の(+)プラスネジを外します。
拡大してみますと…?
基盤が水浸し状態になっている事が確認出来ます。
所々でサビも確認出来ています。
雑巾にて水気を拭き取ります。
接点復活剤を基盤全体にスプレーします。
電子基板の腐食を防いでくれる
PCボードプロテクターを全体に塗っておくこともおすすめいたします。
続きまして
基盤の左下にもアクセスしまして
圧縮機本体が繋がっている配線(黄/青/赤)の下側は
黒いケースで凹み形式となっており
同じく水たまりになっているので拭き取ります。
常に水浸しになっている事が原因で正常に動作しなくなっています。
余裕があれば、
基盤に繋がっている配線を
1本ずつ取り外して配線~基盤裏側まで
接点復活剤でスプレーすれば完璧です。
PCボードプロテクターも忘れずにですね。
基盤裏側になっています。
一気に配線を外しますと分からなくなりますので、
必ず1本ずつ外してを繰り返す事が大切です。
基盤は中途半端にしか
持ち上がらないと思いますが…?
この原因は基盤下側にある
白い結束線の4箇所を取り外せば大丈夫です。
左~中央にかけて
白い結束線が3箇所あります。
右は1箇所となります。
すると…?
基盤を簡単に持ち上がりまして
簡単に裏側へアクセスする事ができます。
当方では基盤の裏に取り付けられている
放熱フィンのネジまで取り外してしまいましたが不要となります。
これらの作業にて使用年数が少ない方でしたら、H8エラーを解決する事が出来ます。
使用年数が浅い方は、ぜひお試し下さいませ。
当方と同じく14年以上も使用している方になりますと
基盤を新品に交換すれば直す事が出来ます。
早速、当方でも基盤を新品に交換しようと思ったのですが…?
ダイキンでは修理専門業者のみにしか部品は販売しておらず
個人で問い合わせた所で、基盤(部品)パーツを販売してくれません。
どの家電メーカーでも共通して申し上げられますが、必ず修理を依頼しなければ、いけないようです。
ネットショップでも徹底して探しましたが、販売している所はありませんでした。
その後、現在ネットショップ経由にて
部品を取り寄せて注文できる所を探して見つける事が出来ました。
・ヒートポンプ室外機プリント基板 品番1960181(代替品2102692)
・ワイヤーハーネス組立品 品番1960213(基盤からコンプレッサー圧縮機に繋がっている赤黄青3本の配線)
・基盤用のシール材 品番2530512
基盤上部に水濡れの形跡がある場合には黒いケース箱(蓋)の天面にコの字型のシール材がついていない場合には、(3)のシール材袋詰め品(品番2530512)の同時手配が必要となります。
水濡れ対策として必須となっております。
また左下の黒ケースに赤・黄・青のコンプレッサー圧縮機配線が水浸しになっていた場合にはワイヤーハーネス組立品(品番1960213)も一緒に交換する事をおすすめいたします。
当方では、これらの作業を試みて
H8エラー → L5エラー
となりました。
・H8エラー発生時にはリセット後、約15分後で発生。
・L5エラー発生時にはリセット後、約1時間10分で発生。
少しエラーになる時間が長くなり
お湯を沸かす時間が増えましたが…
結果的に基盤を新品に交換しなければNGとなりました。
それよりも重要な内容として
なぜ基盤が水浸しになってしまったのか?
ヒートポンプユニット側による日々のメンテナンスが大切となります。
今回のケースでは14年も使用したために経年劣化による寿命も考えられますが、もう1つだけ考えられる重大な原因が隠されておりました。
これまでドレンホース(排水ホース)を
定期的にチェックしていなかった事が寿命を早めてしまった1つの原因とも関係しております。
エコキュート ヒートポンプ室外機のドレンホース清掃(故障原因になる)
・接点復活剤
・PCボードプロテクター
・ヒートポンプ室外機プリント基板 品番1960181(代替品2102692)
・ワイヤーハーネス組立品 品番1960213(基盤からコンプレッサー圧縮機に繋がっている赤黄青3本の配線)
・基盤用のシール材 品番2530512
最後に今現在エコキュートの買い替えを検討されている方について
当方が厳選に厳選を重ねたおすすめエコキュートとして
余計な高機能は一切不要にて
標準的なシンプルな機能を搭載した上で
エコキュート工事費込みの最安値として
現在のおすすめ商品は下記となっております。
◆ ダイキン エコキュート(工事費込みの最安値)
・ダイキン エコキュート 370L 標準水圧 その2 / 460L その2
・ダイキンエコキュート 370L 高水圧 / 460L
→ 当方では370Lの標準水圧へ買い替えました。
◆ 三菱電機 エコキュート(工事費込みの最安値)
・三菱 エコキュート 370L 標準水圧 / 460L
・三菱 エコキュート 370L 高水圧 / 460L
◆ パナソニック エコキュート(工事費込みの最安値)
・パナソニック エコキュート 370L 標準水圧 / 460L
・パナソニック エコキュート 370L 高水圧 / 460L
各社メーカーの選び方として
少しでも故障トラブルを避けて
安心・安全にこだわりたい方であれば
ダイキン
を選択しておけば、間違いありません。
価格を少しでも抑えて
コストパフォーマンスを重視される方は
三菱電機 or パナソニック
といった選択になります。
シャワーの水圧に不満を感じていなければ、標準水圧で十分です。
なぜなら、高水圧にすると”水道代が上がってしまいます”ので、ご注意下さいませ。
2F~3Fに浴室を設置されている方でシャワーの水圧が気になる方だけ高圧を選択します。
当方では50%節水シャワーを併用して使用しているくらいですが、まったく気になりません。
エコキュートの機能面については
フルオートタイプの「自動保温&追い焚き可能」が基本となります。
セミオート(追い焚き不可能で、高温のお湯を足す機能あり)or 給湯専用(蛇口式でお湯を張るのみ)でも同じく料金に差はなく、2万~3万円前後の差にて取り扱っている所が少ないです。
タンク容量370L or 460Lの差については
”2万~3万円程度”しか変わらないです。
1人用の180L~大家族用550Lも用意されているのですが、
あまり需要がないためか取り扱っている所も少ないです。
同じく金額も2~3万円程度しか変わりません。
当方では余計なごちゃごちゃした機能は一切不要で
シンプルな機能のみでタンク容量も最小限に抑えたかったために
過去に徹底して調べた事があったのですが…?
つまりは、下記を選ぶと「損」をしてしまいます。
1.給湯専用 & セミオート
2.タンク容量の1人用(180L)& 大家族用(550L)
あまりにも人気がなく各社メーカーでも生産数が少ないために
工事業者も仕入れ価格が高くついてしまうケースが多く取り扱っている所が少ないです。
また既にエコキュートを設置されている方でフルオートの追い焚き → 給湯専用 or セミオートに変更する場合には別途配管工事が必要になりますので、余計な費用が発生してしまいます。
追い焚き配管を塞ぐ工事が発生して損をしてしまうという訳になります。
おとなしく大衆に人気がある最安値のフルオート機能+370L or 460Lを選ぶのが正解になります。
タンク容量の選択ついては
家族1~5人までは「370L」を選択して
4人~7人は「460L」を選択すればOKになります。
なぜなら、タンク容量の370Lと460Lばかりに気を取られてしまい
あまり気にされて選んでいる方が少ない印象を受けるのですが、
実際に使用できる湯量は42度前後のお湯にて
タンク容量370Lで「実質650Lのお湯」が使用できます。
お風呂張り1~2回+シャワー5人分+洗面&台所含む
タンク容量460Lで「実質850Lのお湯」が使用できます。
お風呂張り1~2回+シャワー7人分+洗面&台所含む
この事から大家族でもない限りにおいては、370Lで十分ですね。
エコキュートは10年を超えたあたりから
故障トラブルによるエラーが頻繁に起こりますので、要注意です。
各社メーカーの対応として延長保証も10年までと決まっています。
10年以内でエラーで故障になったり、壊れる方は本当に極稀なケースです。
10年を超えたあたりから買い替えを視野にいれて見積もりをしておく事をおすすめいたします。
なぜなら、10年を超えたあたりから
修理をしても次から次へと繰り返し故障していきます。
10年を超えたあたりから
恐怖に怯えながら過ごす事になりまして
12年~13年目で致命的なトラブルが発生している事が多いですね。
エラーが発生 → 故障を修理 → 今度は違う箇所が故障...etc
結局、延命させる修理費用だけで高くついてしまうケースが後を絶たない事も判明しております。
もちろん、長い方ですと15年~20年もっている方もいます。
但し、上手い話には裏のカラクリがあるようでして
これまで一度も故障トラブルを経験していない訳ではありません。
徹底して調べてみますと…?
これまで一度もトラブルなくして
15年~20年の寿命をもっている訳ではありませんでした。
いずれの方々も
何度かトラブル故障を繰り返しており
既に「数万円~数十万円の費用が掛かっている」
酷い方ですと20年目までに
既に20万~30万円の修理費用を支払っている
という事が判明しております。
正直、少し金額を足せば新品エコキュートが
買い替え出来てしまう金額が掛かっている事が分かりますね。
また、10年以上前と現在では省エネ効率(給湯保温効率)の電気代も変わってきます。
2010年代以前の給湯保温効率が2.5~3.0となりまして
2020年代では給湯保温効率が3.0~4.0となります。
数値が0.1違うと電気料金が年間1,000円変わってくると言われております。
つまりは、10年前と1.0~1.5も違うとなりますと…?
電気代が「年間1万円~1万5,000円」も変わってくる事になりますね!?
突然、故障してシャワー&お風呂に入れない等の余計なトラブルを避ける意味と”電気代を1円でも安くするため”にも、早めの内から買い替えを検討される事もおすすめでございます。
過去の故障トラブル経験談より
理想の交換時期としましては
・故障トラブルが心配な方は「10~12年」
・少しでも長持ちさせたい方は「13年~15年」
上記で買い替えをおすすめいたします。
少なくとも13年~14年以上使用した方であれば、
この機会に素直に買い替えがベストなのかもしれません。
その後、当方では14年目にてダイキン 370Lの標準水圧へ買い替えました。
◆ ダイキン エコキュート(工事費込みの最安値)
・ダイキン エコキュート 370L 標準水圧 その2 / 460L その2
・ダイキンエコキュート 370L 高水圧 / 460L
◆ 三菱電機 エコキュート(工事費込みの最安値)
・三菱 エコキュート 370L 標準水圧 / 460L
・三菱 エコキュート 370L 高水圧 / 460L
◆ パナソニック エコキュート(工事費込みの最安値)
・パナソニック エコキュート 370L 標準水圧 / 460L
・パナソニック エコキュート 370L 高水圧 / 460L
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
エコキュート タンク内の水&お湯の出し方(定期メンテの排水/災害時)
ダイキン エコキュート J3エラー修理手順(吐出サーミスタ部品交換)
ダイキン エコキュート 給湯混合弁&湯はり混合弁部品の入手先
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
エコキュート タンク内の水&お湯の出し方(定期メンテの排水/災害時)
ダイキン エコキュート J3エラー修理手順(吐出サーミスタ部品交換)
ダイキン エコキュート 給湯混合弁&湯はり混合弁部品の入手先