ダイキン エコキュート J3エラー部品の交換方法手順(温度センサーの吐出サーミスタ)
目次
● ダイキン エコキュート J3エラー部品の交換手順
温度センサーを動かしている吐出サーミスタの故障
ダイキンのエコキュートについて
リモコンに「J3」というエラーが出ました。
当方では13年目(12年4ヶ月目)に入りまして
初めて本格的なエラーが表示されてしまいました。
エコキュートの型番については
・エコキュート本体:TUN37LFV
(お湯を貯めるデカいタンク)
・ヒートポンプ本体:RQWN45LV
(エアコン室外機のような見た目)
上記を使用しております。
ダイキンのエコキュートでしたら本体の型番(品番)問わず
どの商品でも共通して同じエラーが表示される仕組みになっています。
J3エラーについてはエコキュート本体(室外機)の
1.吐出管(としゅつかん)サーミスタの不具合&故障(多くの場合は配線コネクタ接続部の不具合)
→ エアコンにも取り付けられている圧縮機の温度を検知している部品になります。
症状は設定温度通りにならないトラブル症状になります。
2.ヒートポンプユニット基盤の不具合 & 故障(リセットしてもお湯の沸きましが出来ない場合)
→ 空気を熱に変えてタンクの水を温めてくれる部品になります(お湯が出ない症状)
多くのエラー原因として
吐出サーミスタの配線部品を交換する事で改善する事が多いです。
吐出サーミスタについては
大きなタンク(貯湯ユニット)とは別の
エアコン室外機のような見た目をしている
ヒートポンプ(熱で温める機械)側の中に入っている部品のエラー
となります。
今回は吐出サーミスタ部品の交換方法手順の解説になります。
誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。
修理には何の部品&工具が必要になるの?
J3エラーを直すために必要となる
温度センサーの吐出サーミスタ部品になります。
ダイキン DAIKIN エコキュート用吐出サーミスタ(品番2254207)
まず大前提としまして
ヒートポンプユニット本体は長年に渡り
雨にも風にもさらされて外に置かれているためにネジが硬く固着しています。
ご自身で交換された方はカバーを外すためのネジが緩まずに苦戦されている方がいます。
上記問題さえクリアできれば、ケーブル配線を交換するだけなので、簡単に交換出来ます。
間違っても電動ドライバー&インパクトでやってはいけません。
手動のドライバーにてネジを緩めるためにラスペネ(円滑剤)は必須になります。
今回の作業では下記が必要になります。
まずは基本中の基本となるドライバーになります。
基本的に下記を購入しておけば、絶対に間違いありません。
・(+)プラスドライバー 15cm
・(-)マイナスドライバー 15cm
→ 一家に1本あれば絶対に間違いないドライバーになります。
・エンジニアの「鉄腕ハサミGT」
・強力ニッパー エンジニア 全長155mm
・強力ニッパー エンジニア 全長15.3cmmm
→ 万能はさみ or ニッパー(カッター)があればOKです。
吐出サーミスタの断熱筒を切り込む際に必要になります。
ハンマーは錆(サビ)で固まった所へ振動を与えるために必要不可欠になります。
100円均一の物でも大丈夫です。
傷つけたりするのが嫌な方はプラスチックハンマーでも良いですね。
◆ ネジが硬くて回らない固着時に絶対欠かせないです
ラスペネ 350ml(業務用の浸透防錆潤滑剤)
→ ネジが硬くて回らない固着時に絶対欠かせないです。
プロの修理工場&現場で使われるA121後続の新型で「超強力版」になります。
◆ パワーテープ(配線を組んだ後に必須)
・アサヒペン 超強力パワーテープ(シルバー)幅48mm x 長さ25m
・アサヒペン 超強力パワーテープ(ブラック)幅48mm x 長さ25m
・アサヒペン 超強力パワーテープ(ホワイト)幅48mm x 長さ10m
・3Mスコッチ 超強力多用途補修テープ(スタンダード)幅48mm x 長さ27m
・3Mスコッチ 超強力多用途補修テープ(プレミアムグレード)幅48mm x 長さ18m
・3Mスコッチ 超強力多用途補修テープ(キレイに剥がせるタイプ)幅48mm x 長さ18m
万が一、ネジがをなめてしまった場合には下記にて解決いたします。
・ネジ取りインパクト(M2~M6のネジ用)六角非対応 / ビットホルダー付き ・ネジ取りインパクトフルセット(M2~M6のネジ~六角まで対応)
エラーのリセット解除 & 遮断ブレーカーをオフにします
まずはじめに作業中に感電しないために
遮断切断機こと遮断ブレーカーをオフにする必要がございます。
下記の手順にてエラーをリセット解除すればOKでございます。
ダイキンのエコキュート エラーリセット解除方法(漏電ブレーカー)
ヒートポンプユニット本体カバーの分解手順
エアコン室外機のような見た目をしている
ヒートポンプ本体カバーの取り外し方法は下記にて解説しております。
ダイキン エコキュート ヒートポンプユニット分解修理 カバー取り外し手順解説
吐出サーミスタ部品の修理交換手順
今回の本題になります。
室外機にあるヒートポンプユニットの
カバーを取り外した状態になります。
吐出サーミスタについては
手前のカバーを開いたら
右下に布だらけの
防音材の中にあります。
白いヒモでグルグルと
巻かれているだけになります。
防音材を扉のように開くと?
右上の上部にはコネクタが沢山あります。
銀色の配線が吐出サーミスタになります。
白い部分のコネクタは
ツメを押しながら取り外せばOKです。
このシルバー色のコネクタ配線は
右下を通りまして
シルバー色の○の
断熱筒に入っています。
こちらを万能はさみ or ニッパを使って
切り込みを入れます。
再利用するので縦一直線に
カットがおすすめです。
カットした断熱筒だけを
先に外しておきます。
すると…?
吐出サーミスタ部品が見えます。
左にある銀色の配線が
右にある配管にクリップで止まっています。
挟まっているだけになります。
奥側に引っ張るだけで簡単に取り外しが可能になります。
← 古い配線 | 新品配線 →
吐出サーミスタ配線を取り外した状態になります。
シルバー色の金具は新品の配線で
再利用するので外す必要があります。
古い配線を見て気づいたのですが、
無理やり180度も曲げられた状態で取り付けられていました。
これでは配線が千切れてダメになりかねないですね…
再び新品の吐出サーミスタ配線を
上のコネクタ側から取り付けまして
シルバー配線を
下に流しまして
シルバーの金具を
ポチッと取り付ければOKです。
残りの空いている方を
オレンジ色の配管を取り付けます。
シルバーの金具は
奥側から手前に入るように取り付ければOKです。
最後に保護材を再利用しますので、
パワーテープを巻きまして
以上にて吐出サーミスタの交換は完了になります。
当方では「J3エラー」は一度だけ出ておりました。
その後はエラーも出ずに使用出来ていたのですが…?
症状としましては、正常時と比べましても
明らかにお湯がぬるくなっている事が確認出来ておりました。
そのため、温度センサー機能を動かしている吐出サーミスタ部品を交換しました。
部品交換後は、お湯も正常温度になりました。
これで、しばらく数年は使用出来そうです。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
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