ダイニチ 石油ファンヒーターのエラーコード対処法(解決手順)

石油ファンヒーター(灯油ストーブ)04

ダイニチ 石油ファンヒーター エラーコードのトラブル解決策

エラー別に直し方&修理手順を解説(E02/E03/E09/E13/F06/HHH/換気)

ダイニチの石油ファンヒーターは

故障 & 故障前兆の症状になりますと…?

液晶画面にエラーコード(番号)を表示してくれます。

長年使用している事により

・E02エラー(多いです)

・E03エラー(非常に多いです)
・E09エラー(稀にあります)

・E13エラー(稀にあります)

上記のエラーコード(番号)が出やすいですね。

購入したばかりの方だったり
(購入から数年経過している方含む)

これらのエラー番号が出ている内は

・本体裏面にある「排気のフィルター(網目状)」&「回転ファンの清掃」

・灯油タンク内の最下部にある「灯油フィルターの清掃」

ダイニチ 石油ファンヒーター 給油ランプ点滅が消えない原因&解決策(対処法)

ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 回転ファン&フィルター清掃手順(E09/E13/換気)

といった誰にでも出来る簡単な修理で直る事が多いですね。

エラーコードが消えて改善する事があります。

但し、最低5年~10年以上に渡り長年使用していたり

フィルターの清掃を実施しても改善しない場合には

本体内部へアクセスして分解修理の清掃をする必要があります。

手順を見てしまえば、意外にも誰でも簡単にアクセス出来ちゃいます。

もし本体内部を分解&清掃しても改善しない場合には

末期症状の完全な故障になりますと

・F06エラー(一昔前の2000年代前半以前の本体)

・HHHエラー(2005年~2010年以降の最新本体)
・F00エラー

・F15エラー

上記のエラー番号が表示されるようになります。

HHHエラーについては

素早く「0.2秒」間隔で点滅する症状が重症になります。

ゆっくり「1秒」間隔で点滅する症状は換気が必要なだけのの軽症になります。

当方では本体カバーを取り外して内部へアクセスするための分解清掃の手順方法を個別で解説しておりますので、ぜひ一緒にご覧下さいませ。

誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく

簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。


E02エラーコードの意味について

電源を入れた時に火がつかない「着火ミスの症状」になります。

着火・点火ミスを起こす症状で「運転中に自動で停止します」

本体内部では燃焼制御装置が作動しています。

よくありがちな簡単なトラブル内容として

灯油フィルター&タンク内にゴミ&水がたまり

着火ミス または 自動消火してしまいます。

簡単な対処方法として

灯油フィルター & 灯油タンク内のゴミや水を取り除きます。

大抵の場合、灯油フィルター内にゴミが付着しているパターンが多いですね。

また、1年前の古い灯油ではなく、新しい灯油に交換しても試す必要があります。

それでも解決しない場合の

E02エラーコードの重症として

本体内部で火を燃やしている所にあります

燃焼部(左側)の点火プラグ&炎の検知器センサー(細長い棒)が

白く酸化してしまったシリコンが付着してしまった事により

うまく火がつかない点火できない状態になっています。

解決策としましては

火を燃やしている燃焼室のシルバーの棒2本を

紙やすり(耐水ペーパー)で磨く必要があります。

ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 火を燃やす燃焼室の清掃手順(E02/E03/E09)


E03エラーコードの意味について

石油ファンヒーターが動作中に電源が落ちて(火が燃えている最中)

「燃焼が中断してしまう症状」になります。

本体内部の点火安全装置が作動します。

他にも

一度の着火&点火動作で、火がつかない症状になります。

一度で火がつかずに再び火をつけようと着火&点火の動作に入ることがあります。

上記の症状以外にも火をつけようとして失敗して煙が出たり、何度か火をつけようと頑張っています。

先ほどと同様になりますが、

よくありがちな簡単なトラブル内容として

灯油フィルター&タンク内にゴミ&水がたまり

運転中に自動消火してしまいます(電源が落ちます)

簡単な対処方法として

灯油フィルター&灯油タンク内のゴミや水を取り除きます。

古い灯油ではなく新しい灯油を使用します。

それでも解決しない場合の

E03エラーコードの重症&解決策として

灯油を送り込んでいる気化器といった部品の中に入っている

ニードルの棒にカーボン(黒いスス)が溜っている状態となります。

内部を分解して清掃する必要があります。

ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 気化器/ニードル清掃手順(E02/E03/F06/HHH)


E09&E13エラーコードの意味について

内部の燃焼室&回転ファンのフィルター付近にある

空気出入り口が塞がれたり「埃がたまってしまう症状」になります。

自動消火により過熱防止装置が動作します。

本体背面にある回転ファンのフィルターを清掃します。

フィルターの清掃でもNGだった場合には回転ファンを清掃する必要があります。

問題を解決するためには、どうすれば良いの?

これらのE02・E03・E09エラーコードについては

灯油フィルターの清掃で直る事もあるのですが、長年使用している場合には内部の火をつけている燃焼系の清掃が必要になる事が多いですね。

どんな作業が必要になってくるのか?

いずれも本体内部へアクセスしまして

下記3種類の清掃をする必要がございます。

E02:火をつけている燃焼室内の「点火プラグ&炎の検知器センサー(フレームロッド)= 銀の棒2本を清掃して磨きます」
E03:灯油が流れ込んでくる「気化器内のニードル(棒)を清掃します」
F06 or HHH:気化器の本体部品を新品に交換 = 気化器加熱用ヒーターの故障(本体内部にある気化器パーツ部品の故障 or 気化器に繋がっている配線切れ or 基板側の経年劣化による故障が原因になります)

で解消します。

もっとも多いトラブル事例の

大抵の原因としましては

1.火を燃やす付近& 回転ファンの「埃(ほこり)の汚れが原因」

 外側のカバーを外して内部を掃除機 & ブロワーで清掃で解決します。

E09 & E13による換気エラーが頻繁に出る方に多いエラー内容となります。

E02&E03にも関係してくる事もあります。

2.火を燃やすプラグの「銀色の細い棒2本を清掃」

E02に関係してきます。

燃焼内にある点火プラグ&炎の検知器センサー(フレームロッド)=2本の細長い棒に白い酸化したシリコンが付着して点火できない状態 = 火を燃やしている燃焼室の銀の棒を磨く必要があります。

外側のカバーを外して銀色の細い棒2本をヤスリ&ペーパー200番前後で削って解決します。

ヤスリ&ペーパーでも十分なのえすが、理想は「真鍮(しんちゅう)ブラシ」になります。

3.灯油が流れ込んでいる「気化器のニードルを綺麗に清掃」

E03に関係してきます。

灯油を送り込んでいる気化器のニードルの棒にカーボン(黒いスス)が溜っている状態なので、綺麗に清掃する必要があります。

外側のカバーを外して右側にある気化器のニードル(棒)を

消毒用エタノール 500mL(日本薬局方)ラスペネ 350ml(業務用の浸透防錆潤滑剤)

ペーパーで清掃して解決します。

上記1&2番で解決できる事がほとんどです。

極稀に3番が原因だったりもします。

それでも解決しない場合には

気化器の本体の故障が原因となりますので、

気化器を新品に交換する事で解決します。

火を燃やしている内部へアクセスするのは

大変そうに思いがちなのですが、とても簡単です。

本体の外側カバーは取り外すだけなので、手順は意外と簡単です。

1.必ず電源コンセントを抜きます。

2.本体の前下にある2つのプラスネジを外すだけです。
(一昔前の古い本体は真下の左右横にネジがついています)

3.(+)プラスネジを2つ外してカバーをへ引き上げるだけでOKです。

カバーの取り外しましたら、

左にある斜めに入っている銀色のカバーの手前にあるネジを2つ外して

左右にある爪をマイナスドライバーで曲げて手前の下に引っ張れば

火を燃やしている内燃機のプラグ(細い銀色の棒2本)へアクセス可能となっています。

ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 本体カバー取り外し手順

本体カバーを外した右側に灯油が流れ込んでくる「気化器のニードル」があります。

こちらも右側にある六角2本をスパナで緩めて、左のネジを2本外して手前を引っ張るだけで取り外しが可能になっています。

その後、ネジを1本を緩めてカバーを外してペンチでニードルを引っこ抜くだけでOKです。

分解手順は画像付きにて個別に分かりやすく解説しておりますので、ぜひご覧下さいませ。

また調べている内に、とても有益な情報がありました。

ダイニチのOEM製品(ダイニチと同じ構造の商品)として

三菱重工による石油ファンヒーター修理を

専門としていたプロの方より

ダイニチの製品の最大の特長として

とても優秀で灯油を完全にガス化した燃焼してくれるから

「炎が青く燃える」

という事でした。

しかしながら、気化させる装置は

超精密な部品であるために

”1年前の古い灯油”を使うと

「ノズルが詰まって故障する」

という事らしいです。

これらの理由により

ダイニチ 灯油ファンヒーターの故障原因については

気化器の詰まりが100%の原因による故障

という事が判明いたしました。

つまりは

冬のシーズンが終わったら

灯油は完全に使い切るのがベスト(余ったら捨てる)

ダイニチの石油ストーブを

1年でも長く使うためには(長持ちさせるためには)

(1年前の)古い灯油は絶対に使ってはならない

という事になります。

万が一、故障した際には部品さえ入手できれば

比較的、簡単に交換出来そうなのですが、

気化器: 定価3,500円

上記部品は一般では販売されていないようです。

ヤフオク&メルカリにて気長に待つしか入手方法はなさそうです。

ヤフオクで4,500円~900円超で沢山販売されている事が確認出来ました。

気化器はお使いの本体ごとに異なりますので、購入する際には型番を要確認です。

豆知識としまして

全体の炎が青く燃えるのは、とても良い燃焼になります。

赤い領域が多い程、あまり良くない燃料になります。

・青い火 = 正常な状態(早く燃える状態)

・赤い火 = 酸素の空気量が少ない状態(ゆっくり燃える状態)

・全体が黄色~オレンジで煙が出ている状態 = 燃えている温度が低く異常

と覚えておけば完璧ですね。

もしも赤い火が多い場合には

内部にホコリが溜まっている可能性があります。

その場合の対処方法としましては

1.まずは背面フィルターのホコリを清掃。

2.次に回転ファンを取り外してホコリを清掃。

3.本体内部へアクセスしてホコリを清掃します。

4.本体内部にある燃焼室内の銀色の棒2本を磨きます。

5.本体内部にある気化器ニードルの棒を綺麗に清掃します。

上記3点を試しても改善しない場合には

・本体内部にある「基板側の故障(緑色の基盤)」

・本体内部にある「気化器 本体が経年劣化による故障(前兆含む)」

といった可能性が高いです。

上記を交換してもダメな場合には

ダイニチへ修理を依頼する必要がございます。

その場合の費用目安として

家庭用の石油ファンヒーターの場合

1.技術料:6,000円~1万円(税込)

2.部品代:1,000円~5,000円前後(最大1万前後)

が掛かるようです。

業務用の石油ファンヒーターの場合には

技術料が2倍~3倍(1万7,000円~2万4,000円)に跳ね上がります。

さらに誰もが忘れがちではありますが、

絶対に忘れてはいけない

重要な内容として

ダイニチは3年保証となっております。

保証期間内でしたら「無料」で修理を受けられます。

もし購入してから3年~5年以上経過している方は

素直に新品を買い直した方が後々の事も考えて安上がりだと思います。

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当方では既に一番新しい機種で10年以上経過しておりますが、いまだに故障する気配がありません。

もっとも古い機種では20年以上も使用しておりますが、まったく故障知らずです。