ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 火を燃やす燃焼室の清掃手順(E02/E03/E09)

ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 火を燃やす燃焼室の清掃手順

ダイニチ 石油ファンヒーター分解 火を燃やす燃焼室の清掃手順

E02/E03/E09エラーの解決策(修理&直し方を解説)

ダイニチの石油ファンヒーターは

故障 & 故障前兆の症状になりますと…?

液晶画面にエラーコード(番号)を表示してくれます。

このエラー番号が発生する条件として

1.運転中に何の前触れもなく電源が切れると同時にコードコードが表示

2.電源を入れた瞬間~しばらくしてエラーコードが表示

上記2パターンの症状があります。

トラブル時にはエラーコードの

番号を覚えておく事が大切になりまして

何らかのエラーが発生した事により

「簡単な原因」を教えてくれています。

その中でも特に出やすいエラー番号として

「E02」「E03」「E09」

といったエラーが出やすいですね。

簡単なトラブルの故障内容として

灯油フィルターにゴミが溜ったりして発生する

「E02エラー」&「E03エラー」となります。

この場合、分解修理という大掛かりな作業は不要となります。

まずは灯油タンクを入れる所の最下部にある

灯油フィルターを取り外して清掃をする事が大切になります。

灯油タンクを取り出した後に腕を伸ばして簡単に取り外す事が出来ます。

それでも解決しない場合には本体内部へアクセスして清掃する必要がございます。

当方の過去の経験では

下記いずれかのエラーが出たら

本体内部の分解修理が必要になる事が多いです。

・本体内部のホコリが溜っている場合には「E09エラー」(内部のホコリ清掃が必要)

・火を燃やしている燃焼室(内燃機関)の清掃が必要な場合には「E02エラー」が多いです。

ダイニチ 石油ファンヒーター分解修理 本体カバー取り外し手順解説(E02/E03/HHH)の続きになります。

誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。

何の工具が必要になるの?

内部は埃(ほこり)で凄いことになりますので、

必ず新聞紙&雑誌を手前に敷いておいた方が良いと思います。

他に不要な雑巾・アルコール消毒(消毒用エタノール)を用意した方が良いです。

今回の作業では下記が必要になります。

まずは基本中の基本となるドライバーになります。

基本的に下記を購入しておけば、絶対に間違いありません。

(+)プラスドライバー 15cm(-)マイナスドライバー 15cm

一家に1本あれば絶対に間違いないドライバーになります。

ハンマーは錆(サビ)で固まった所へ振動を与えるために必要不可欠になります。


ホコリを一瞬で飛ばすブロワー

E-Value ハンディブロワー 風量調節機能付(弱/中/大)その2 / その3エレコム エアダスター ECO 逆さ使用OK ノンフロンタイプ

火を燃やす内燃室の棒2本の清掃に必要なブラシ&ヤスリ

紙やすり 耐水ペーパー 120番(18枚入り)/ 240番(22枚入り)/ 400番(22枚入り)紙やすり 耐水ペーパー 120番(12枚入り)/ 240番(12枚入り)/ 400番(12枚入り)真鍮ワイヤーブラシ

気化器の硬い固着したネジ&ニードルを緩める時に絶対に欠かせない

ラスペネ (業務用の浸透防錆潤滑剤)350ml

プロの現場&修理工場で使われるA121後続の新型で「超強力版」になります。

無臭版との違いは浸透しづらい所でも有効な極圧剤にてフッ素樹脂が配合されており、円滑油の石油系溶剤が350mlの全容量に含まれています。

噴射後に跳ね返って飛び散りやすいですが、最強です。

清掃に必須

消毒用エタノール 500mL(日本薬局方)

火を燃やす燃焼室の分解&清掃手順の解説

本体カバーを

取り外す事が出来ましたら

内燃室のカバーを取り外す必要があります。

左にある斜めに入っている

銀色のカバー手前にある

ネジを2つ外します。

左右にある爪(ツメ)を

マイナスドライバーで曲げて

左右の爪(ツメ)を

まっすぐにします。

そのまま手前側の

下へ引っ張れば

火を燃やしている内燃機の

プラグ(細い銀色の棒2本)へ

アクセス可能となっています。

細長い銀色の棒が

見えると思います。

点火プラグになります。

タンクから流れてきた灯油に対して

ここで着火して火をつけています。

火が燃える燃焼部分となります。

フレームロッドこと炎検知器のセンサーになっています。

このセンサーで動作不良(エラーコード)機能を読み取っています。

上記2本の細長い棒に対して

紙やすりこと耐水ペーパー(100番台~200番台)

120番が一番おすすめでございます。

または

ワイヤーブラシ(理想は真鍮ブラシ)で磨けばOKです。

実験してみた結果、ワイヤーブラシは磨きにくいため、紙やすり(耐水ペーパー)がおすすめでございます。

粉がこぼれないように

ティッシュ等を敷いておきます。

左右の細長い棒に対して

白くなっている箇所が消えればOKです。

本来の正常状態はシルバー色になります。

なぜ白く酸化していますのか?

部屋の中でシリコン系のスプレー等(化粧品/ヘアケア/保湿クリーム...etc)を使用する事により

石油ファンヒーターの背面の回転ファン(吸気口)より入り込み白く酸化してしまいます。

詳しくはダイニチさんが公開されている

シリコーン等による石油ファンヒーターへの影響(PDF)にてご確認頂けます。

リンク切れの場合にはこちらからご確認下さいませ。

当方では押し入れのダンボールにフタを開けて保管してある帽子や靴にシリコーンが不着して白くなっていることが確認できましたので、お気をつけくださいませ。

以上にて燃焼室内の清掃は完了になります。

後は取り外しの逆の手順にて

取り付ければOKでございます。

最後にアドバイスとしましては

内部へアクセスすると…?

ホコリまみれで、とんでもない状態になっています。

そんな時には一瞬でホコリを吹き飛ばしてくれる

ブロワーを使うと大変便利でおすすめでございます。

E-Value ハンディブロワー 風量調節機能付 EBL-500Vその2 / その3

最後に

ダイニチは「3年保証」となっております。 

保証期間内でしたら「無料」で修理を受けられます。

もし購入してから3年~5年以上経過している方は

素直に新品を買い直した方が後々の事も考えて安上がりだと思います。

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当方では既に一番新しい機種で10年以上経過しておりますが、いまだに故障する気配がありません。

もっとも古い機種では20年以上も使用しておりますが、まったく故障知らずです。