スパコン富岳(コロナウイルス治療薬を判別)

スパコン 富岳の簡単解説
京都大学研究チームの実験(イベルメクチンが含まれる)
スーパーコンピューターこと略して
スパコンの富岳をご存知でしょうか?
(ふがく)
皆様が使われているパソコンにて
ありえない超ハイスペックとなります。
計算速度のランキングは世界TOPランキング500もある中の
世界第1位といった超スーパーハイスペックPCとなっています。
スパコンを使った実験は2020年7月頃より
新型コロナウイルスに効く治療薬として研究しているチームがあります。
それが理化学研究所の「理研 x 京都大学の研究チーム」になります。
実験内容としましては
皆様が普段、病気になった時に
飲まれている2,128種類ある薬の中より
新型コロナウイルスの治療薬候補になる数十種類までに選定しました。

数十種類の薬を使ってコロナウイルスが増殖する際に使うタンパク質(メインプロテアーゼ)と実験の薬が安定的に結合(合体)して増殖を抑えるかどうかの実験となっています。
新型コロナウイルスの特長として
1.接触
2.侵入
3.増殖する
といった過程があるのですが、
この中の増殖する上で働くタンパク質となります。
簡単に言いますと
新型コロナウイルスに実験薬がくっつきだして
たんぱく質の働きを邪魔するかどうかを見る実験となります。
この結果によると…?
ほとんどの薬は合体(結合)して
くっつかなかったようではあったのですが、
12種類の薬のみが”結合能力が高い事が判明”したようであります。
良い結果が見られた薬には
な、なんとっ!?
抗寄生虫薬である
イベルメクチンが含まれていた!?
寄生虫の疥癬(かいせん)の治療薬に使われている世界中で実績がある薬になります。
特許も切れており、価格が安く副作用も少ないくらいと安全性も確認されています。
現在はコロナウイルスの治療薬に有効ではないかと期待されています。
ニクロサミド / ニタゾキサニド
ニクロサミドは寄生虫のサナダ虫を駆除する治療薬になっています。
妊婦でも服用可能で、価格が安いのが特長であります。
但し、国内では承認が取られていません。
ニタゾキサニドはC型肝炎ウイルスの治療薬としても検討された事もあるくらいでした。
上記を含めた「合計12種類」の薬が選ばれていたようであります。
いずれも海外で臨床試験&治験が行われている薬で、スパコンの結果とリンクしている事が判明したようです。
その後、一部の結果のみは公表されておりました。

X(赤)= 臨床研究治験が実施されている薬剤12種類になります。
・横軸 = 全体の総合スコア(タンパク質の表面全体に薬剤が滞在している時間のスコア)
・縦軸 = ポケットスコア(活性ポケットに薬剤が滞在している時間のスコア)
・オレンジ点線: ランキング上位100個の境線
簡単に説明しますと
図表の右上にいれば、
最強(優秀)
という意味になります。
この結果で
ニクロサミド / ニタゾキサニド
だけが公表されています。
さらに
ニクロサミドが2番目に良いスコア(2位)
となっておりまして
1番目(1位)のスコアは
「名前だけが独り歩きすると社会的な影響も大きい」
という理由から公表される事はありませんでした。
ヒントとして
1.日本の製薬会社がオリジナルで開発して特許を持っています。
2.海外では臨床研究や論文などが報告されていない。
3.この医薬会社と話し合いを行って製品化に向かって進めていきたい。
上記が「アビガン」だった可能性も高いとも言われています。
さらに3位は
日本でも市販されていて
手軽に手に入る薬剤である
という事であります。
縦軸 = ポケットスコアのランキングをまとめますと…?
・1位:日本の製薬会社が開発/特許を持っている(アビガンの可能性)
・2位:ニクロサミド(寄生虫のサナダ虫を駆除する治療薬)
・3位:イベルメクチン(寄生虫の疥癬を駆除する治療薬)
さらに

(緑枠部分)一番右上の薬剤(青い点)について
比較的、古い薬剤であり
特許が切れているものである
これは恐らくというより間違いなく…
まさに
イベルメクチン
の事であると思われます。
イベルメクチンの気になる結果は…?
・横軸 = 全体のスコア: 2位
・縦軸 = ポケットスコア: 3位
とんでもない結果になっている事が分かります。
イベルメクチンという特許が切れた薬は…
全体の結合スコア2位
凄すぎますね。
その他の結果も明らかにされてはいないのですが、
奥野恭史・京都大教授によりますと
製薬会社に情報を開示して
医学研究者と臨床研究&治験を進めたい
当初、公式の発表では
上位には国産の一般的な市販薬も含まれており
現段階ではいずれの「品名も非公表」
だったはずであったのですが、
報道 1930では…?
(2020年4月20日の放送)
しっかりと

スパコンで解明する7つの「特効薬」とは…
抗寄生虫薬 イベルメクチン
といった紹介(リーク?)がありました。
この当時は7つの特効薬と紹介しておりました。

さらには簡単になりますが、
イベルメクチンの紹介がされておりました。

錠剤の映像についても
番組では紹介されております。

他に現在コロナ治療薬として使われている
レムデシビル
ウイルスの増殖の抑止効果として
中等症以上で病院で使われています。
新型コロナウイルスの治療薬 3種類を同時接種で死亡率が2%と判明ことも分かってきております。
最初に大変注目されていた
・アビガン
・シクレソニド
・カレトラ
・ナファスタット
として、コロナの治療薬として紹介されておりました。
このスパコンの凄い所は
通常は1年以上かかる計算(実験)を
わずか「10日」あまりで完了してしまったというのです。
まさに、こち亀の両さんがやりそうな夢のような話であります。
新型コロナウイルスが出始めたばかりの頃は
人(人体)のシュミレーションを行い
・性能と予算の無駄遣いですわ
・分かりきった実験をやるな!(怒)
といった一部の方々にお叱りを受けたり
小馬鹿にされた風潮がありましたが…
今回の内容を見る限りでは
かなり優秀という事が分かりました。
どんな優れた医師・専門家・小難しい論文なんかよりも
圧倒的に正確な答えを導き出すとも言われているくらいであります。
とても期待が持てるスパコンではあるのですが、
1つだけ注意しなければいけないのは、
必ずしもスパコンの結果 =(人に対して)コロナウイルスに有効性・効果があるとは限らない
という事ですね。
あくまでもスパコン(富岳)の計算によって導き出された数値に過ぎないために、
実際に人に感染した状態のコロナウイルスに効くかどうか?は臨床試験(治験)の結果によって判明するという内容となっております。
この点は東京農工大の研究チームが実験した「納豆実験」と似ていますね。
納豆がコロナウイルス感染を防いでくれる事が判明!?(納豆菌パワー)
とは言いつつも
スパコンの結果を見た限りでは、現状の有効性とリンクしていますので、かなりの確率で信頼できるのではないか?と期待してしまいます。
その他、スパコンの検証実験は下記の通りになっております。

