アビガンの簡単解説(新型コロナウイルス治療薬)

アビガンの簡単解説(新型コロナウイルス治療薬)
はじめ
新型コロナウイルス感染症について
2020年1月から2月頃にかけて徐々に話題になってきました。
2月~3月中には多くの方の中では大きな話題になりました。
2月頃から世間では「ちょっとやばいのではない?」といった雰囲気が漂いまして、
3月から「本格的にやばくなってきたのではないか?」といった感じに代わり
そして、4月から緊急事態が発令されました。
その最中に救世主のように出てきたのが「アビガン」であります。
もしかしたら、新型コロナウイルスの画期的な治療薬になるのではないか?と
あのカメラの富士フイルム富山化学のグループが開発した
アビガンが大変期待されておりました。
その当時、期待に胸を膨らませて簡単にまとめた内容になっております。
2020年7月に公開された研究結果を最後にメディアでも話題にはならなくなってしまいました。
そして気づいたら時間だけが過ぎて、なぜだか徐々に話題が薄まっていきまして、
当方でも気にもかけなくなってしまいました。
最近では新型コロナウイルス治療薬として
「ベルメクチン」が話題になってきています。
誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです
新型コロナウイルス治療薬「アビガン」の簡単解説
・富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」に期待です。 ・外国(30カ国以上)へ無償提供して臨床試験(人の実験)が行われています。 ・既に中国では新型コロナ患者で実験が行われており有効であると発表されています。 ・中国・深センで行われた臨床結果によると、アビガンを使った人は4日でウイルスが消えた(千里金蘭大学 白木公康教授)と言われています。 ・ドイツ政府が「アビガン」購入決定(数百万錠・重症者に投与) ・死者が激増するイタリアでも臨床試験が行われています。 ・インドネシア政府も多数発注しています。 ・イスラエルは80人に臨床実験を行っています。 ・2014年に製造・販売の承認を得ていますが、国が新型インフルエンザの流行に備えて備蓄する特殊な治療薬で一般に流通はしていないようです。 ・アビガンは2014年に抗インフルエンザ薬として承認されています。2014年当時アフリカではエボラ出血熱が流行しておりエボラ出血熱には特効薬がありませんでした。 ・イギリスのグループがアビガンをコロナウイルスの予防対策に使用しました。 ・今回の感染症で一番重要な肺炎については「アビガンを使った人は14日間(2週間)で91%の人が改善している」(千里金蘭大学 白木公康教授)と言われています。 ・日本では現時点で200万人分の備蓄を持ち「タミフル」など既存のインフルエンザ治療薬が効かないような新型インフルエンザウイルスが流行した時に初めて国がアビガンの投与開始を検討するようです。 ・アビガンの最大のメリットは条件付きではあるのですが、国の承認が既に得られています(残りは効果の検証が行われれば、すぐにでも投与可能になります) ・アビガン治験(実験)は2020年6月末にも第3相臨床試験が終了予定なのですが、1日も早く一般に流通する事を願っています。 ・アビガンが有効で一般に流通すれば自然とコロナは収束する可能性が高いと言われています。
アビガンの実験結果
藤田医科大学グループが患者に投与する臨床研究で
「明確な有効性は確認できなかった結果」
を発表しました。
軽症~無症状の入院患者88人に投与して臨床研究を行いました。
初日から最長10日間するグループと最初の5日間は投与せずに入院6日目から投与するグループに分けて実験を行いました。
ウイルスが検出された結果は
・初日10日間投与したグループの結果「66.7%」 ・5日間投与しなかったグループの結果「56.1%」
となったようでありました。
熱が下るまでに掛かった平均日数は
・初日から投与すると「2.1日」 ・5日間投与しなかった場合「3.2日」
という事が分かりました。
さらに
・重大な副作用は確認されなかった
と言います。
これを受けて、藤田医科大学は
今回の結果をどう扱うのかや 新型コロナウイルスの治療薬としての 承認を今後申請するかどうかは製薬企業の判断だ。 申請された場合は厚生労働省として改めて審議する必要がある
と言っておりました。
これらの結果から「統計的に明確な有効性は確認出来なかった」とされました。
しかしながら、この結果で諦めずに
富士フィルムは
藤田医科大学の発表内容を精査しています。 企業として行っている治験は現在も継続していて、引き続き行っていきます
と言っています。
この結果が発表されてからは何も話題にもされなくなりました。
その後について
・アビガンは2020年10月中に国に製造販売の承認申請したまま許可されずに終わりました。 ・最終的にアビガンは催奇形性が高い事から危険に伴い許可されていない事が判明いたしました。
※ 催奇形性(さいきけいせい) = 妊娠中の女性が薬物を服用した時に胎児に奇形が起こる危険性がある事を言います。
・4種の哺乳動物(サルを含む)の動物実験により、かなり高い確率で胚(はい)に奇形が発生する事が確認されています。
※ 胚(はい)= 生き物が誕生する初期段階
・アビガンの服用量は6,000mgとなっておりまして、抗ウィルス作用を発揮するために4,000mg必要になっています。それを厚労省は3,200mgでやるようにと言われているようであります。 ・海外の一部では実際に使用されている事も確認できました。 ・中国で特許申請されています。 ・日本ではアビガンの特許が生きておりますので、個人輸入では差止めの対象となるようです。

・イベルメクチンの特許は昔に切れておりますので、世界中でも安く出回っています。 ・最終的にはワクチンが出来れば自然と収まると言われています。
→ その後、ワクチンの感染防止効果において
「6ヶ月~7ヶ月」の賞味期限/消費期限がある事が判明。
苦しく重症化しない症状は長く1年前後有効と判明しました
・現在はコロナウイルス騒動での自粛が凄い事になっています(2020年4月) ・最終的には風邪のインフルエンザと同じような位置づけ&死活問題である”経済を活かす事が重要”だと気づきだしてコロナより優先されていくのではないかと言われています
→ その後、2021年現在は「2類」or「5類」の問題で騒がれています。
・理研と京都大学の研究チームが行ったスパコンによる研究結果の上位にはイベルメクチン(確定)の他にアビガンと思われる薬が入っていたとされています。
→ コロナウイルスに効く治療薬を自動判別 スパコン 富岳の簡単解説(イベルメクチン)
2022年10月14日(金)
富士フィルムと富士フィルム富山科学が
新型コロナウイルス感染症を対象とした開発を中止した事を発表しました。
2021年に新型コロナウイルス感染症患者に対して
国内臨床第3相試験をしておりましたが
良い結果を得られなかったようでした。
ぜひ1つの参考にしていただければ嬉しく思います。

