群馬一家3人殺人事件の真相 後編(犯人は逃亡?自殺?)

ストーカー男(変質者)19

群馬一家3人殺人事件の真相 後編

ストーカー殺人事件(小暮洋史は逃亡?自殺?)

1998年1月14日(水)の夜

群馬県・群馬町三ツ寺の住宅で
(現在は高崎市)

ストーカー行為の末に起きてしまった

群馬一家3人殺人事件になります。
(ストーカー被害女性の両親と祖母を殺害)

群馬一家3人殺人事件の真相(犯人は逃亡?自殺?)からの続きになります。

殺害後、愛車と共に逃げた男は

今も重要指名手配犯となっており

被害女性にストーカー行為を繰り返していた

・名前: 小暮 洋史
(こぐれ ひろし)

・年齢: 現在55歳(犯行当時28歳)

・生年月日: 昭和44年 = 1969年7月31日(群馬県・前橋市生まれ)

・愛車: 日産シルビア(1996年式)

・カラー: ブラック(黒)

・ナンバー:群馬 33 も 8670

いまだに車ごと発見されていません。


事件当日の出来事(緊迫したやり取り)

1998年1月14日(水)

2年という長きに渡り

ストーカー行為を繰り返していた

小暮洋史が被害女性宅へ突然アポなしでやってきます。

事件直前には小暮のストーカー行為は(一旦)落ち着き、仕事場の搬入も違う担当ドライバーに変わり安堵(あんど)していた矢先に最悪な出来事が起こってしまいます。

普段、施錠をしていなかった被害女性宅(20歳)には

最初に祖母が対応していたとされています。

その後、母親 父親の順番で帰宅した所で殺害されます。

「小暮」という名字しか知らない顔見知り程度の仲で被害に遭っています。

過去に一度だけ小暮の誘いに根負けして、一緒に出掛けています。

被害女性(長女)一家3人の祖母・母・父は

長女が外出中の最中に殺害されています。

長女が帰宅後に

小暮洋史と自宅で

鉢合わせしてしまいます。

長女が自分の部屋に向かって階段をのぼっていた所で背後から襲われます。

鉢合わせ後、

玄関すぐ隣にある

ダイニングキッチンに連れ込まれ
(祖母の和室部屋)

 無理やり引きずり込まれてしまいます。

後ろから襲われた後、

マウントを取られ馬乗り状態で

首を絞められて殺されそうになります。

この時、長女は必死になって抵抗して

大声を出して家族を呼びましたが、

既に家族の反応はなかった。

小暮「何もしないから静かにしろっ!」

と言った直後…?

長女の口をふさいで首を絞めてきます。

すかさず長女が小暮の手の平に噛みついた事で、難を逃れます。

長女がストーカー男に

家族の安否(様子)を確認すると

小暮「家族は薬で眠らせている」

ここで小暮は1点だけ質問をしています。

もし、逃げるんだったら

「山に逃げるか?」「都会に逃げるか?」

どっちに逃げるか?

長女は必死に小暮洋史をなだめて説得します。

1時間40分近くも拘束して

馬乗りなるまでの被害に遭いますが、

手を噛み交渉を続ける事で命は救われました。

その後、小暮洋史は

愛車シルビア(クルマ)で逃亡して

いまだに行方は見つかっておりません。

恐らくなのですが、

長女に対して性的目的の乱暴はなく

そのまま何もせずに逃亡しています。

突然の衝撃的な出来事に長女の記憶も消え去り(後述)

1時間40分の間、どんなやり取りが行われていたのかは明らかになっていません

群馬一家3人殺人事件では

小暮洋史が重要指名手配となっているのですが、

・いまだに、どこかで逃亡し続けているのか?

・既に亡くなっていて自殺してしまったのか?

・事故死なのか?

と言われる事があります。

さらに事件当日

何の目的(動機)で

被害女性宅に行ったのか?

被害女性に好意を伝える告白をするどころか?

捕まったら死刑は確実とされる家族3人を殺害した挙げ句に

最終的に被害女性には危害を一切加えずに「逃亡してしまう始末」となっています。

これらの言動集について

支離滅裂を通り越しまして理解不能で

まったく意味が分からない前代未聞の

ストーカー殺人事件となってしまっています。

1つだけ申し上げられる内容として

恐らく、一家3人の殺害は

「計画的犯行」ではなく

”突発的な犯行”の可能性が高い

という事だけは確かです。

当初は家族(3人)を

”殺害する気はなかった”

のではないかと考えてしまいます。

2年以上にも渡り

ストーカー被害に遭われていた

女性が家族に相談していて

小暮の事をよく思っておらず

逆に懲らしめて殺したいくらいまでに

常日頃から激怒していた両親と祖母は

突然、小暮洋史が目の前に現れた所で

激しい口論にまで発展しまった末に

小暮洋史が”逆ギレして殺害”してしまった

のではないかと思っています。

小暮は怒り心頭から

パニック障害を引き起こして

突発的な犯行で殺害してしまったケースと言えます。

その証拠に

小暮洋史は刃物等の

(恐らく)凶器は持ち込んでいません。

被害者宅にある包丁を使用しています。

ここで1つの疑問が生まれます。


殺害動機について

Q. なぜ突然、長女宅に現れたのか?

(当初は家族を含めて)

「殺害する動機はなかった」

のではないかと言えます。

なぜなら

(単純に)長女と会って

「もう一度、話がしたかった…」

ここでストーカー特有の

激しい思い込みが発動しまして

行動力だけは誰よりも溢れるであろう

何度も諦めずに告白すれば

本当に付き合える
(と思い込んでいた)

という身勝手極まりない

想いは裏切られる事態へ発展します。

1月14日に長女宅へ行った理由として、母親の誕生日と長女の誕生日を間違えていた可能性も否めません(長女の誕生日と勘違いしてしまい記念日に会いに行って告白すれば付き合える!と妄想していた)

いざ長女宅へ出向いてみたら

なぜか長女は不在の中…(誕生日なのにいない!)

親族(祖母)と予想外の口論トラブルに発展してしまい殺害。

長女の車が置いてあった可能性も高そうですが、事件当日は留守だった。

被害者宅に侵入するも

祖母に「小暮ですけど…」と言った瞬間に

これまで散々なまでに孫(長女)が

ストーカー被害に遭って悩まされていた事を聞かされていた

祖母が小暮に激怒して注意する。

最初に祖母と口論の末に

「カッ」となり頭に血が昇り殺害。

証拠隠滅として、階段下の物入れに遺体を隠す。

そのまま長女の帰宅を待っていた所に…?

再び予想は裏切られて

間もなくして父親・母親の順に帰宅後に初対面。

再びストーカー行為の件で

両親が注意した途端に「修羅場に発展」

修羅場の最中に祖母の存在を聞かれた所で

このままでは祖母の殺害がバレると危機を感じた
(祖母殺害の件がバレるとまずいと思い)

激しい口論トラブル&パニックを起こして

小暮は一家もろとも証拠隠滅として

結果的に母・父まで殺害に至ってしまった。

祖母に対する首絞め行為と異なり

父親・母親の殺害方法においては

何箇所も刺し傷がある点が何よりの証拠となっています。

これは直前に突発的に怒り狂ってキレた興奮状態だった事を物語っていそうです。

でも、殺してやりたいくらいまで本当の恨みつらみの憎しみがあったのは被害者一家と言えます。

本事件の不思議な点として

ストーカーした末の殺人事件として

よくある交際中~交際後の

「別れた後の犯行」

もしくは

別れ話をした or 切り出した

直後の犯行ではないのです。

小暮の言動として

過去に”無言電話”はあったとしても

相手に対してストーカー特有でありがちな

「脅迫した」という言動は見受けられませんでした。

ストーカー殺人事件では多くの場合、

元交際相手 & 元夫による別れ話からの

ストーカー行為を開始して口論トラブルの末に

殺人事件から自殺に発展するケースが多いのですが…?

小暮洋史という男は

交際する前からストーキングして

被害者だけを3人も殺害した挙げ句に

好きだった相手は「殺害せずにそのまま逃亡」

それも長女に対しては

最初の馬乗りの首絞め行為以外では

恐らく、危害を一切加えずとなっています。


ストーカー殺人事件の犯行について

1999年~2002年に至るまで

過去のストーカー事件の事例(29例)をみても

非常に珍しい「レアケース」と言われております。

交際前からストーカー行為の末に本人を殺害せずに一家3人だけを皆殺し。

29例中24例は元交際相手 or 元夫となり、相手を殺害。その他、客とホステスが2例・小暮と同じく交際せずに第三者に行為を寄せて事件を起こした事例は3例となっています。

その上で、相手を殺害しているケースは佐世保銃乱射事件のみとなっています。

好きだった相手宅に侵入して兄の携帯を奪い自殺。

殺害後に自殺した事例では、愛知で警官がパチンコ店員にストーカーして警察内部にバレて自殺したケースがあります。

29例中23例はストーカーした相手を殺害しています。29例中14例は、その場で自殺/未遂含むになりますが、逃亡して遠くで自殺したケースは桶川ストーカー事件のみとなっています。

多くは山の中・駐車場・林道の見つかる場所で、自殺という結末を迎えています。

もちろん、小暮洋史と鉢合わせた時に

長女による懸命な「説得」も大きかったと思います。

最後に小暮洋史は今現在も

・生きて逃亡を続けているのか?

・自殺しているのか?

結論から申し上げますと

小暮洋史は「自殺」している可能性が高い

のではないかと思っております。

それも車に乗ったままの状態で

いまだに運良く車&遺体がセットで発見されていないだけとみています。

小暮洋史の父親(当時62歳)が2000年当時に

取材で語っていた内容のままになります。

「(息子は)ダムに入ってしまったのではない思う…」

「私としては(息子を)もう忘れようと思っている」

一応、群馬県警では湖沼(こしょう)なども

捜索していますが、何も発見されず。

父親は事件前から妻子と別居しており

最後に会ったのは小暮の高校時代となっています。

もしくは

「事故死」の可能性もあります。

精神状態が最悪かつ気が動転したまま

高い崖やダムから手を滑らせた勢いで

真夜中に車ごと海に飛び込む自殺に近い形で起きた事故死説も残されています。

その最大の理由として

家族を皆殺しにするほどまでに

1人の女性に対して2年にも渡り

執着していたストーカー男が

なぜか被害者を前にして

逃亡する最後の最後で

小暮洋史より(長女に対して)

「取り返しのつかない事をしてしまった…」

「(俺を)殺してくれ」

一瞬、我に返った状態になりまして

人間としての感情を取り戻しつつも

かなり動揺した様子で

”後悔の言葉”を残しており

いまだに被害女性の前に姿を見せていない(現れず)

という点です。

もちろん、重要指名手配犯であり

3人も殺害して逃亡しているからこそ
(捕まれば、死刑確定の凶悪事件)

被害者女性の前に姿を見せないとも言えますが…

生きて逃亡している可能性は限りなく少ない気がしております。

決定的な理由としましては

ストーカーする人物像の特徴(殺人に発展)

というストーカー男特有の”共通点”にあります。

近年では長きに渡り

重要指名手配犯されていた男が

見つからなかった原因としまして

重要指名手配犯が死亡していた(上地恵栄容疑者)

というケースもございます。

ただ…非常にレアケースとして

全国指名手配犯で1人だけ笑顔を振りまく桐島聡

という運が良かった事例もあるくらいです。

但し、桐島聡さん(重要指名手配犯)が48年も上手く逃げ切れたのも昭和という時代背景と誰一人と”殺人事件を起こしていない”という点が最大のポイントになっています。

上記以外で、重要指名手配犯が確保されたケースがございます。

桐島聡確保の1ヶ月後、2020年に長野県・上伊那で起きた殺人未遂事件+拳銃使用容疑では重要指名手配犯されていた指定暴力団である金成行(きん しげゆき)が”近所の人の通報”により2022年2月1日に逮捕されています。

ただ…事件を起こしてから、そこまで日数が経過しておらず、殺人未遂の逃亡期間2年となっています(仙台市内のアパートに潜伏しており、アパートは暴力団関係会社が法人契約して協力者がいた可能性あり)

この事件も殺人未遂となりますので、殺害には至っておりません。

このような結論になってしまい申し訳ございません。

また需要がありそうでしたら、深堀りして追記してまいります。

最後に被害者遺族の長女さんは

ストーカー殺人という悲惨な事件を忘れず

一人でも多くの方に知ってもらうために

2022年よりインスタを公開しています。

アカウント名:@cold_case_1.14

小暮洋史に繋がる情報提供を求めています。

世田谷一家殺害事件で有名な犯罪被害者の家族会「宙の会」に幹事として参加。

事件直後からPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症して、事件直後の記憶がほぼ失われています。

事件現場には1999年までは親族が月に数回ほど掃除と風通しのために出向いてましたが、現在は家は取り壊されて、駐車場になっています。

唯一の救いとして、被害に遭われた長女はお子様もいて家庭を持っています。

未解決事件&指名手配犯が捕まらない理由(失踪含む)

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