死刑制度

死刑制度 簡単解説
どんな条件で死刑になるの?
現在、日本の死刑制度による判断基準については
基本的に殺害された「死者数(亡くなられた数)」によって決まっています。
・1人の殺害では原則的に「死刑にならず」
・2人殺害では「死刑になる場合」と「ならない場合」があり
・3人以上の殺害では「死刑になる(確定)」と言われております。
このように無差別に近い大量殺人の場合、
「死刑」になっております。
特例としまして
18歳未満の”少年犯罪”の場合には「死刑」になる事はありません。
死刑を科すべき時は「無期懲役」にすると定められています。
無期懲役が選択される場合でも裁判所の裁量で
”懲役刑”にする事が可能になっています。
1人殺害でも死刑になるケースはあるの?
過去に強盗殺人事件で「1人の殺害でも死刑になった判例」もあります。
2011年9月に岡山市で起きた派遣社員の女性(23歳)を襲った強盗殺人に加えて強盗強姦+死体損壊+遺体遺棄と複数の罪に問われた無職の男(30歳)へ異例となる極刑の「死刑判決」となっています。
この死刑囚は「初犯(前科なし)」で、一部の犯行を自白しても酌量(しゃくりょう)すべき事情ではないと、もっとも厳しい判断をされています。
その他、被害者1人のわいせつ目的の殺人事件では死刑確定が合計3件あります。
2人殺害したケースでは知人2人を保険金目的で殺害した男が死刑確定となっています。
一審、二審で死刑判決を受けており、最高裁で上告を退け死刑確定となっています。
過去に殺害をして出所 → 再び繰り返す凶悪殺人の再犯は問答無用で、死刑判決となっています。
※ 強姦+致死傷の実刑7年 → 出所後に逆恨みで1人殺害でも死刑があります(JT女性社員逆恨み殺人事件)
ぎりぎりで、死刑判決をまぬがれた”無期懲役囚”の罪状の多くが1人殺害後、「強盗+殺人(強盗致死傷)」or「強盗+強姦+殺人」のコンボ犯罪となっています。
無期懲役刑を食らった日には「最低32年」は出所することは基本的に不可能になります。
仮釈放が認められる割合は全体の0.5%となっておりますので、一生刑務所で暮らす事になります。
※ 以前まで無期懲役刑は緩かった事もあり、2003年までは「15年」で仮釈放が許されていました。2004年の刑法改正により懲役刑の最大上限年数の30年に合わせて一気に厳しくなりました。
30年以上経過しても全員の仮釈放が許される訳ではなく、ほんの一握りの方が審査対象 → 許された選ばれし者だけが仮釈放となります(全体の0.5%)
刑務所・留置所・拘置所の違いについて
◆ 刑務所について
→ 罪を犯して懲役刑 or 禁固刑を受けた人が更生をするために入る場所になっています。
懲役刑を受けた方はバイトのような刑務作業が義務付けられています。
刑務所は狭いタコ部屋にて無理やり集団生活を強制させられまして、食事~就寝~お風呂~トイレタイムまでプライベートが一切ありません。
禁固刑を受けた方は刑務作業は義務化されてないのですが、自ら希望して刑務作業をしています。
刑務所内でもボケ~っとしつつ、働かなくてOKという意味になります。
刑務所内では名前ではなく、称呼(しょうこ)と言われる数字の番号で呼ばれます。
懲役年数が10年以上のベテラン受刑者(殺人犯&凶悪犯)は「1,000番台(4桁)」となっておりまして、懲役2年では「200番台(3桁)」と懲役年数が分かるようになっているようです。
◆ 留置所について
(りゅうちじょ)
→ 警察に逮捕されてから検察に引き渡しが行われるまでに入る場所になります。
逃亡 & 証拠隠滅をしないように身柄を拘束するための施設になります。
警察署で管理されており、全国に1,300箇所/1日1万4,000人が留置されています。
逃亡の恐れがなく罪が軽い場合には、そのまま保釈されます。
◆ 拘置所について
(こうちじょ)
留置所から検察官に身柄を渡された後に入る場所になります。
検察から起訴されて事件に関する捜査を行ったり
裁判をしている間、身柄を拘束される場所になっています。
拘置所は法務省で管理されており、留置所よりも設置数は少ないと言われております。
最初に解説した通り、死刑囚も入る場所になります。
死刑囚は刑務所ではなく「拘置所」にいます。
→ 留置所ではトイレ付きの独房になっています。
集団生活ではないために刑務所よりは快適に過ごせると言われております。
死刑が執行される拘置所(刑場)は全国8ヶ所にある拘置所のうち、札幌・仙台・東京・名古屋、大阪、広島、福岡の7拘置所に併設されています。
死刑執行を受ける当日の流れ

死刑囚は当日の朝
(午前8時30分~9時30分の間)
突然、「死刑を宣告」されてから午前中に執行(しっこう)されます。
それも朝ごはんを食べた後、死刑執行の約2時間前(死ぬ直前)に告知されてしまうのです。
※ 昔は前日~数日前に死刑を告知されていたようなのですが、死刑執行の前夜に自殺が起こってしまった事により当日の朝一に告知されるように制度が変わりました。
1955年当時の死刑宣告は2日前に告知されまして、死刑囚同士が最後の挨拶まわりで「今日、逝きますから。お世話になりました」と言い放つ余裕のある死刑囚もいるくらいだったようです。

1955年当時は共に過ごしてきた他の死刑囚と職員らと送別会ならぬ「お茶会」が開催されていたようです(全員で蛍の光♪を合唱して別れを告げます)
死刑囚より「みんなに もうたらふくね、これまでねぇ~嫌なことばっかり言うてね(えへぇっ)まぁ、腹立つことばっかり、みんなに言うきたんですけどね」
※ 死ぬ間際の挨拶でも半笑いにて肉声の音声が残っているくらいでありました。
1950年代は「2日前」に告知 → 1971年は「前日の朝」に告知 → 1970年代の途中から現在にかけて「当日の朝」に告知へ変更となりました。
死刑囚は、いつ自分が死刑を執行されるのか?
毎朝、起きる度に”刑務官の足音に怯えて過ごす”と言われています。
日本の死刑制度は「首チョンパの首吊り」になります。
アメリカはガス室、電気椅子、薬物注射となっています。
タイでは銃殺が行われておりましたが、今は薬物となっているようです。

死刑囚は、手錠と目隠しをされまして
執行室に入ると首にロープの太い縄をかけられて
両足を頑丈に縛られます。
まずは

教誨室(きょうかいしつ)では
遺言や所持品の整理が行われます。
ここで精神を安定させるために
教誨師(きょうかいし)と30分間過ごします。



その後、死刑執行の
隣の部屋へ移動しまして

拘置所長より
今日まで良く頑張りましたね。
と再び死刑宣告をされます。

最後に宗教的な儀式が行われます。
死刑囚がキリスト教徒なら教誨師と賛美歌(さんびか)を歌い
仏教徒ならお経を唱えます。

儀式が終わり

教誨師が
部屋を出ると同時に

刑務官5人に
一斉に囲まれまして

死刑囚は
目と口を大きな
グラサンとマスクに覆われ

手錠をかけられます。
この間は、わずか数十秒となります。

目の前にある
カーテンを開けられて

踏み板の上に
乗せられます。

両足を縛られまして

首にロープがかけられます。
首にかけられるロープには
柔らかい鹿の皮が使われています。

すぐ隣の部屋にて
刑務官3人が3つあるボタンを押す事により
バラエティー番組の落とし穴のように首つりによる死刑が実行されます。
※ 駄菓子の当たりクジのように3つあるボタンのいずれか1つのボタンが本物の死刑実行になっています。

地域によってボタンが3つだったり
4つになっており、最大5つまであるようです。

ボタンを押さないと床が開かない仕組みになっています。
3つあるボタンの内、2つは偽物のダミーとなっています。
ボタンには遅延回路(押すと遅れて反応するラグ)が使われており、スイッチを押した直後に一定時間経過後の5秒~10秒だけ遅らせて発動するスイッチ方式の仕組みになっています。
例えば、誰か一人でもボタンを押すタイミングが遅れてズレたとしても…?
遅延回路の機能によってタイムラグが発生して
「誰が押したか = 執行したかどうか分からない仕組み」になっています。
過去に一人だけボタンを押さなかった執行官がおり、死刑執行が行われなかった事件もあったようです。
その対策として
誰がボタンを押したか分からない「ランダム方式」を導入して、遅延回路機能が導入されたようでありました。
刑務官の精神的ストレスを和らげる意味も含まれております。
他にも

過去に電気による”故障トラブル”があったのか?
3つあるボタンが効かなかったトラブル時の対策として
最後にレバーを引いて死刑囚を落とす実行役の人もいるようです。
普段は床にある宝箱のような
木箱に10cmの突起が隠されているようです。

玉手箱のように開けると
小さな黒い棒が見えます。

小さな黒い棒の出っ張りに対して
1メートル程ある
物干し竿みたいな鉄製の棒を

真上から合体させて
差し込むことにより

レバー化して下側の手前に引くと動作するようです。
万が一、レバーも効かなかった場合のケースも気になりましたが…?
最終手段によるレバーの仕組みについては、確実な方法を取るために電気を使わない「手動で床が開く形(機械式タイプ)」に繋がっている可能性が高そうですね。
ここまで用意していたら、もはや4人同時押しでも良いのかもしれません。
万が一、電気トラブルで3人のボタンを故障して効かなかった場合には
結果的に最後の一人が手動で落とす事になりかねるからですね。
この役は、大変気の毒であります。
でも、ボタンの制度を見て気づいた事ではあったのですが
わざわざボタン式にせずとも、死刑当日の決まった時間に自動的に開く仕組み or タイマー式にセットアップしておいて
設定した時間がきたら自動で床が落ちる仕組みでも良いかと思ったのですが、どうやら時間を設定した人が殺した事になるらしいので、NGのようです。
このボタンを押す作業については裁判員裁判制度ではないですが、アルバイトとして「ボタン押し作業」をやりたい方もネットには多数いるようでありました。
しまいには「刑務官全員をクビにして、俺にやらせろっ!(日給5,000円でOK)」「定年退職までやりたい!」「電気代がもったいないから俺が首絞めてやる」という方まで現れる始末でした。
この世の中にはサイコパスではないですが、予想を上回るキチガイの方々も一定数おられますので、バイトとして募集したら、かなりの倍率になる事は間違いなさそうです。
※ サイコパス = 悪い事をしても心が傷まず、何とも思わずに何食わぬ顔をして平然と日常生活を送っている反社会性の偏った考えを持った人の事をいいます(他人への感情&愛情の思いやりがない人)
その一方で世間の声として
せめて「被害を受けた遺族の方にボタンを押させてあげて」という意見が圧倒的でありました。
個人的には思い浮かんだ案としましては、動物の共食いではありませんが、
毎日、死刑執行を怯えながら待っている”死刑囚自身にやらせる”のが一番の精神的苦痛の大ダメージを受けるのではないか?と思ったくらいでありました。
選ばれなかった死刑囚については
マジックミラーの窓ガラス越しから
死刑囚全員に見学させるといった方法も有効であります。
死刑執行の度に、人がもがき苦しんで死ぬ瞬間を間近で見なければいけない罰則。
というのは冗談でございます。
こんな嫌な精神的苦痛を毎回経験すると思うと…?
死刑目的による無差別殺人の抑止力となり、多少なりとも残忍で最悪な犯罪は減るかもしれません(少なくとも、誰もが死刑になりたいとは思わないかもしれません)
いずれも、まともな神経をもった方なら一定の効果はあるかもしれないと思いましたが、既に死刑囚になっているくらいの極悪犯ですので、効き目はないのかもしれません(冤罪除く)
余談になりますが、
さらには近年多くなってきている無差別殺人にて最初から死刑目的で犯罪を行った者に対しては、”あえて死刑にしない”といった選択肢も求められている時代なのかもしれません。
その代わりとして、無期懲役を厳しくしたバージョンではないですが、一生自由が効かない刑務所生活からの+αとして苦しみの嫌がらせ行為の罰を与えなければいけません。
少なくとも死刑を目的とした大量殺人の犯罪者には抑止力として、有効な手段なのではないかと思ってしまいました。
そんな事はおいておきまして

天井にある機械で
首にロープ(図太い縄)をかけられます。
死刑囚の生首には顔に頭巾(ふきん)が被されます。

死刑執行の合図と共に
3人同時にボタンを押すことで
※ 緑色は押したかどうかの点灯ランプで、黒色はボタンになっています。

執行室内より
約1メートル四方(前後左右)になっています。
縦横 1m x 1mとなっております。

赤く書かれた踏み板の
床が開くタイプになっており

下の奥側へスライドして
ドアのように地面が開く仕組みになっています。

そのまま死刑囚は床が抜けて
1Fに落ちる事で死刑が執行されます。
高さは約4メートルとなっています。

元刑務官の坂本さんより
(死刑執行の現場に立ち会い経験あり)
ボタンを押す刑務官も、これは仕事だからと割り切るんですよ。
それでしか割り切れない…
だから、もちろん家族にも言えないし…色々とつらい所はあると思います。
刑務官の中から死刑執行人が
選ばれる選定基準として

最低条件は10年以上の勤務経験者より
・精神的に安定している人
・本人が妊娠 または配偶者に妊婦がいないこと
・病気で入院中の家族がいない事
・結婚予定がない人
とした上で
死刑執行のボタン押しについては
職員の中から順番で回ってくるようです。
拒否については
国家公務員法で”上幹部指示には従え”
という上の者(上司)からの指示に従わなかったら
「懲戒になってしまう」といった規定があるようです。
ボタンを押す係の告知については
前日の「夕方」に知らされます(1日前)
死刑ボタンを告知される方以外の一般職員には知らされません。
一般職員は、死刑囚と同じく当日告知となっているようです。
死刑執行に任命された刑務官は体調&気分を害する事もあるため、早上がりして1週間だけ特別休暇をもらえるようであります。
刑務官にはお駄賃(おだちん)として「特別手当(執行手当 2万円)」も支給されるようでありますが、お寺に行く方もいるようです。
お駄賃の2万円は家族に知られないように昔ながらの日払い現金手渡しとなります。
死刑執行には検事も立ち会います。罰ゲームのように移動してきた日付が一番遅い検事が立ち会いますが、同日だったらくじ引きで決めるようです。
「自分から行かせて下さい」なんていう検事はいないようです。
死刑囚は、死刑を執行される直前に目隠しをされます。
さらに最後の晩餐(ばんさん)として
死刑前には好きな物を1つだけ食べる事ができます。
食べたい物があったら、何でも希望に応じてくれるみたいです。

他に宗教上の理由からお坊さんのお経から線香だったり、お祈り等も出来るようです。
最後に伝言として、言い残す言葉 or 遺族に伝える事があるかどうかを聞かれるようであります。
その後、首チョンパされまして、この世を去っていきます。
遺体は死刑執行から5分間は、そのままの放置状態にしておいてから運ばれていきます。
死刑執行直後に医者が1Fまで降りて行き、死刑囚の心臓に聴診器をあて心臓が止まった事が確認出来たら、所長に報告を入れます。
完全に亡くなった事を確認後、ストレッチャーに移して棺桶にいれて遺体安置室に運ばれます。
※ ドリフのコントやこち亀でありがちな話のように死んだフリではないですが、死刑囚が急に目を覚ましたり、生き返ったら大変な事態になってしまうからだと思います。
死刑執行後は、死刑囚の家族に連絡がいきます。

隣の立ち会い部屋では
拘置所の所長と検察官が死刑執行を見届けるようになっています。
稀なケースとして
最後の最後で死刑囚による
悪あがきによる嫌がらせ行為なのか?
ショック死による自然の流れで出てしまうのか?
糞尿(ふんにょう)を垂れ流す死刑囚がいるため、刑務官は遺体の後処理の大変な作業に追われます。
ボタンを押すだけの簡単な作業と思いがちではありますが、もっとも厄介で誰もが率先してやりたがらない仕事が最後の最後で待ち構えている事も忘れてはなりません。
まさに汚い仕事ほどキレイなものはないという事なのかもしれません。
死刑制度の割合(賛成派/反対派の理由)

