景気が悪いインフレが進む(円安の良し悪し)

景気が悪いインフレが進む(円安の良し悪し)
円安は景気が良いの?悪いの?
景気が悪いインフレが進んでいます。
円安には良い影響と悪い影響があります。
現状の日本では悪い影響の方が強いと言えます。
簡単に説明しますと
現状のインフレによる”円安は物価高を加速させるばかり”です。
※ 円が10%下落すると、物価は約0.5%~1.0%上昇する傾向にあります(2023年の日銀発表より)
儲かっているのは大手企業と一部投資家のみとなりまして
庶民は何の恩恵を受けられずに良い景気と勘違いしている状況に陥ってしまいがちです。
石油(原油)・天然ガス(ガソリン・軽油)・食料品をはじめとして多くの物を輸入に頼る日本では円安になる事により輸入価格が上がり消費者物価が上昇します。
その1つがガソリン・軽油の値上げが全ての多大なる物に影響を与えています(配送コスト)
※ この背景にはロシア・ウクライナによる戦争も関係しています。
物価に対して給料(賃金)が比例して上がっていない現状状況下では
生活コストばかりが進み「悪いインフレ」となっています。
中小企業から消費者に多くの負担が掛かり
輸入コストが上がったとしても価格には少ししか反映されずに利益が激減。
物価に比例して給料が上がらず、家計も苦しく生活必需品の値上がりで支出が膨らむばかりです。
※ 食料以外にインフラである電気代・ガス代・ガソリン代・保険代・各種サービスの値上げとして家計に直撃しています。
一部の株式・外貨資産を持つ富裕層ばかりが円安で得をしますが、日本円以外の資産を持たない庶民層は損するばかりの現状。
これにより実質的に購買意欲が下がって負の連鎖が続いています。
一方の円安の良い面として
海外から通販で物を買う人も増え観光によるインバウンド効果が見込めます。
世界からは日本の円が安い国となりますので、外国人観光客が増えて観光地・宿泊業・小売業の他にオタク文化のサブカルが儲かります。
その他、海外から投資誘致効果も高まり成長にプラスに働きます(外需主導型の経済成長)
さらに輸出をメインとしている大企業のみが利益が出て儲かるばかりです。
一般的な円安と経済成長として、輸出企業の採算改善(円建てによる収益の増加)により
トヨタ&ソニーのような輸出型企業は、海外で得たドルを円に交換する際に利益が膨らみます。
その結果として
大企業のみ絶好調
↓
株価が上昇
↓
強制的に日経平均を上げる
↓
国民全体が日経平均が上がっているから「景気が良いと思い込む」
ここで円安にて円の価値が下がっている事を忘れてはなりません。
円安というものは
物に対しての値段が上がる事を意味しており
日本の価値が下がっている事を意味します。
ここで忘れてはならない大切な内容として
円安で恩恵を受けて潤っているのは
「日本の1割もない大企業と投資家のみ」となります。
日本の9割以上は、小規模~中小企業で成り立っています。
これにより、さらなる格差社会の貧困差が広まるばかりになります。
日経平均が上がっている = 世間では”景気が良い”と言われますが…
現状は9割以上の国民が恩恵を受けれていない悪いインフレ傾向となってしまっています。
※ 2022年~2024年の実質賃金は連続してマイナス(厚労省統計より)
生活が苦しくなって豊かさが下がると人々は貧しくなり治安が悪化していきます。
※ 国の豊かさは必ずしも為替レートで決まる訳ではなく、生産性・技術力・雇用・所得分配も関係してきます。一時的な円安局面でも実質GDP+所得水準が上がれば、豊かさを維持できる可能性も残されています。
現状の日本においては
大手の輸出企業 + 観光産業と観光客が儲かるだけで、庶民&中小企業は何の恩恵を受ける事が出来ず
日経平均が上がったら”景気が良い”(日本経済の健康状態を表す指標)として言われますが、現実は物価だけが高騰しながら給料が上がらずに円安だけが進み日本の価値が下がっています。
国全体の豊かさが下がっている悪い円安傾向が加速しています。
これを景気停滞(低成長)+物価上昇の同時進行によるスタグフレーション状態となってしまっています。
※ 一応は2025年以降の賃上げ率が4%超と過去最高水準には達しているため、ようやく実質賃金回復の兆しが見え始めているとは言われおり、GDPも緩やかに回復基調となってはいます。
また日本は完全なスタグフレーション状況ではなく、物価上昇率は2~3%程度で欧米の高インフラとは少しだけ事情が異なっています。
スタグフレーション状況下での
最大のデメリットとして
(マイナス面)
・輸入物価の上昇加速(石油・ガス・食料の輸入品の価格が跳ね上がり、企業&生活のコストが上昇) ・給料による所得の大幅減少(物価に対して賃金が追いつかずに購買意欲が下がり家計消費が落ち込むばかり) ・金融引き締め圧力(円安由来のインフラを抑えるために金利を上げれば、景気がさらに落ち込む)
メリットとして
(プラス面はかなり限定的)
一部の大手輸出・製造企業のみが儲かる構造(自動車&機械産業)
結論として
一般的に円安は景気が良いと言われますが、
スタグフレーションでは円安 = 成長という理論は成立しにくい(可能性あり)
スタグフレーション状況下での円安 = 成長という理論は成立しにくく
輸入インフレ → コスト増し → 消費者の購買意欲が下がる負の連鎖が続きます。
現状では悪い円安として、景気回復というよりもスタグフレーションをさらに悪化させる可能性が高くなってしまっています。
過去の歴史的背景をみても
1970年代の石油危機だった日本において
円安が輸入の原油価格を押し上げてコスト増しのインフレが深刻化しています。
これにより輸出競争力の改善効果よりもコスト高の不況が勝ち誇っています。
近年の円安(2022年~2024年の日本)においても大手の輸出企業のみは儲かりましたが、新型コロナ以降は家計の実質賃金は低下したまま、景気は悪化しているばかりとなっています。
※ 2022年~2024年の日本の物価上昇は円安と輸入物上昇が重なった「コストプッシュ型インフレ」として説明されています。
以上を簡単にまとめますと
景気停滞(低成長)+物価上昇によるスタグフレーション状況下では
悪い円安として経済成長は見込めずに円安 = インフレ加速・所得低下の影響が強く
日本経済成長理論は崩れてしまう可能性が高い
という現状になってしまっています。
つまりは、現状の日本として、景気が良くない円安 = 悪いインフレ状況が加速して進んでいます。
これは日本円のお金だけでは損をしていくばかりとなりまして、外資(海外通貨)・金(ゴールド)・物(価値があるモノ)に換えた方が得するという事を意味しています。
※ 日本総合研究所(JRI)・みずほ銀行・三菱UFJ銀行の考えとして、現状の円安傾向(150円台は一時的に続くけれども)は長く安定的に続かないと言われており、140円台で安定するとも予測されています。
とは言いつつも
為替相場や日経平均の未来予想なんて誰にも予測できません。
それどころか素人がへたに今から投資を始めても損をするばかりです。
過去にも解説しておりますが、
お金でお金を増やそうとする行為は プロの世界に”ド素人が参入する”みたいなものであります。
結局は金持ちのカモにされてしまい
最終的に”損をしてしまう方”が圧倒的大多数で終わることが多いので、要注意です。
日本円の価値がなくなっていきながらも博打&ギャンブルのような大損はしないという意味でも、結局は何もしない「貯金が安定」という結果(結末)になるかもしれません。
少額の投資と短期間で、おいしい話なんてある訳ありませんので、近年流行りの投資詐欺にご注意下さい。
投資をする際には最低3年 or 5年 or 10年単位の長いスパンを1つの目安として、それなりの金額でリスクをもってやらなければリターンを得ることは難しいです。
1つだけ可能性がある投資法として、いずれ大災害・戦争が起こる遠い未来を想像(想定)しまして、逆張り戦略がもっとも効率が良い投資となりそうです(冗談です)
という過去に株式投資 & FXで痛い大損を経験した者からのアドバイスとなります。
世間で話題になるはるか昔から当時ビットコインを、とりあえず一気に10万円分 or 100万円分を買い込んでおこうかどうかを迷いながらも結局は買わずじまいで、何の恩恵を受けれずにNISAすらもやっておりません。
もはや…お金でお金を増やす行為に、まったく興味が沸かないという過去の痛い失敗経験から痛感しております。
どれに投資した方が迷っている方は、とりあえずNISAのインデックス投資だけはおすすめらしいです。
実際に当方でやっている訳ではありませんので、安心しておすすめはできません。
日本の未来について、いつ・どうなるかなんて誰にも予想がつきません。
唯一、地震大国として、いずれ日本で起こるであろうと言われている巨大地震(大災害)だけが想定されておりますが、本当の所は誰にも分かりません。
1つだけ確実に言える事として、大災害~戦争の不況時に買っておけば間違いなさそうです(先ほどは冗談と言いましたが…)
なぜなら、落ちる所の極限まで落ちてしまったら、次は平成バブル再来のように景気回復からの這い上がる事しかない未来に期待する事も忘れてはなりません。
ちなみに不況というものが、まさに今この最悪な状況に置かれている現在なのかもしれませんね!?
2020年の新型コロナ以降から体感的にも肌として感じられるほどまでに日本が徐々に貧しく不況に陥っておりますが、既に5年が経過してしまっているために、それすらも分からなくなりつつあります。
少なくとも日本経済のみならず、人々の心まで貧しくなっている事は間違いなさそうです。
正確には2010年代以前と比べても2020年代以降は人々の心に余裕がなくなっている気がします(ここ近況5年の出来事・体験談からも感じています)
心に余裕がある優しい人々まで悪影響に侵され徐々に手を差し伸べなくなっていきながら(富裕層は税金がっぽりで海外逃亡)、日本に住む残された人々は心まで貧しく息苦しいギスギスした世の中へ変わっていっているような気がしております。
これこそが、まさに円安からの物価高が続いている不況時代が当たり前になりつつある”現状不満足の恐ろしさ”とも言えます。

