世田谷一家殺害事件 20年目のスクープ DNA鑑定編

世田谷一家殺害事件 20年目のスクープ(未解決事件SP)
DNA鑑定編
世田谷一家殺害事件について
2020年12月19日(土)
未解決事件SP 世田谷一家殺害事件
20年目のスクープ ~3つの影を持つ男~として
フジテレビで2時間スペシャル番組の特集が放送されました。
その中より
◆ DNA鑑定の簡単まとめ
・2006年 警察が極秘に行った。世田谷一家殺害事件 犯人のDNA鑑定
・当時、実際に依頼されて鑑定を行った研究者が初めてメディアで詳細を語ってくれる事になった
・東海大学・法医学教室客員教授 水口 清さん(72歳)DNAの学会で学会長を務めた権威だ。
・警察から持ち込まれたものは「(犯人の)血痕」で、DNAを抽出して調べた。
・事件から5年後の2005年8月に警察から鑑定依頼があったとされています。
・捜査に行き詰まった警察が法医学と人類学の観点からアプローチする水口の研究に注目した。
・着目したのはある細胞だった。ヒトの細胞で「ミトコンドリアDNA」と言われる物で母親からしか受け継ぐことができないとされており、母方の系統を辿り着く事ができる。
・ミトコンドリアDNAは大きく30のグループに分かれている。鑑定の結果、犯人のDNAは、その中のH系統に属して、当時見つかったばかりの15番目のグループの「H15型」である事が判明。
・H15型の人物は、主に世界のどこに存在しているのか?水口は当時集めることができた全世界10,686件のデータを調査。
・見つかったのは、アジアの方では「インド人に1人(332人中)」・「ヨーロッパで9人(2,917人中)」。日本人の中からH15型は見つからず…
・当時見つかったのは全世界10,686件の中から、わずか「10人」だけだったといいます。
・犯人のDNAと一番近いのは「イタリア(ヨーロッパ系)」で見つかっている。
・後は検査範囲内では「ボスニア」でも犯人と近いDNAが見つかっている。
・結論として犯人の「DNAは日本人に由来するものではない」と分かっています。
・母方は「ヨーロッパ系」
・父方は系統は東アジア系(日本・中国・韓国の可能性が高い)という結論を導き出しました。
・この鑑定書を提出したのは2006年4月に提出。しかし、警察は捜査に余談が挟むとしてDNA鑑定については「非公表」となり、幻の鑑定となってしまいました。
・そして、2020年という15年の時が経ち番組で語ってくれた理由として「遺族の様子を見たりして、ちょっと大変だなという感覚があった。話をした方がいいという気持ちになった」と語っておられました。
・最新のデータで犯人のDNAを調べ直して再解析を行った結果、今度は父親の系統において「新たな事実」が浮かび上がった。
・今回着目したのは父方の系統を辿れる「Y染色体」という細胞になります。
・15年前とは異なる新たな解析方法を使って最新の日本人男性のDNAデータ。3,500件・中国人3万件・韓国人2,500件、それらに加えてフィリピン・マレーシア・シンガポールにも範囲を広げて各国から集めた4万件の膨大なデータを1つ1つ犯人のDNAと照らし合わせていった。
・「フィリピンのルソン島」が犯人の可能性の範囲に入ると言う。
・実は、これに関係する犯人の痕跡がある。
・2019年12月 警察は犯人が持っていた包丁をハンカチで包む方法がフィリピン北部の軍人やギャングの使い方に酷似していると発表した。
・その特殊な包み方は本当に存在するのか?現地で取材をした所、ハンカチを使った同様の巻き方を知っているとされる人物が現れた。その男性に警察が公表した映像を見てもらった。
・フィリピン マニラから車で10時間、フィリピン最北部(北西)田舎の方にあるイロコスノルテ地方にあるソルソナという町。男性に教えてもらった町で聞き込みをたら情報が集まり始めた。
・「ナイフをしまう時に自分の体がキレないように布で巻いていた」「計画的だね。これは手慣れた犯罪者が使うやり方だよ。」といった方が現れる。
・そして、実際にその方法を昔に使っていた人物の所へ向かった所、身元を明かさない事を条件に包丁をハンカチで包む方法を、その場で再現してくれた。
・予めハンカチに開けておいた穴に包丁の持ち手を通してクルリと返すといった感じで指紋も残さない方法を見せてくれました。
・フィリピンにはハンカチを使った同様の手口が根付いていた。

