大阪ビル火災の簡単解説(25人死亡)

大阪ビル火災の簡単解説
25人死亡
2021年12月17日(金)午前10時20分頃
大阪市北区曽根崎新地1の繁華街にある雑居ビルで火事が発生しました。
通行人より「4階が燃えています」と119番通報が入りました。
雑居ビルの周りは大阪・梅田のド真ん中の繁華街で人通りが多いです。
周りは沢山のお店とオフィス街となっています。
現時点で判明していることは
・JR大阪駅から400mの繁華街・北新地(JR北新地駅から徒歩1分の場所)
・雑居ビルは鉄骨鉄筋コンクリート8階建ての「堂島北ビル」になります。
※ 一部報道&外観は6階建てに見えますが、8階建てビルという事であります。
・横が細く奥行きが広い細長い構造になっています。
・雑居ビルは8階建ての4階部分が燃えました。
・4階には病院の心療内科(西梅田こころとからだのクリニック)が入っています。
・ビルの中には2階:英会話教室 / 3階:エステ / 5階:空き店舗 / 6階:男性の脱毛サロン(メディカルサロン)
・3階より下のフロアにいる方は病院に搬送された方はいないようです。
・心療内科は公式Webサイトより本日は火災があった10時より受付を開始していたようです。
・4階の心療内科にはスタッフ&患者さんが20人近くいました。
・4階は20平方メートル = 畳10帖~12帖が燃えました。
・消防車が70台以上も出動しています。
・火は約30分で消し止められました(10時45分には、ほぼ消えました)
・上空からの写真でシートに寝かされている方は真っ黒い状態になっています。
・病院に搬送(運ばれた)のは23人となっています。
・被害者は男性17人と女性は11人の合計28人
・被害者は合計28人で、この内の3人は「心肺停止」となっています。
・心肺停止28人中「25人の死亡」が確認されました。
・死亡した人は外傷(熱傷含む)はなく高濃度の一酸化炭素中毒(CO2)= 一酸化炭素を吸い込み一瞬で意識&気を失って逃げる間もなかったようです。
・現在までに25人中15名の身元が判明しています。
大阪ビル火災の被害者 クリニック院長の死亡が確認(25人中15人の身元が判明)
放火の疑いがある事が分かりました。
現場で男が火をつけた男性がいるという情報&報道あります。
・現場の状況から何者かが火をつけた疑いもあるとみて捜査をしています。
・60代の男性が放火した疑いがある可能性が高いと言われています。
・60代 男性が液体の入った紙袋を持ち歩いていた。
・現場に紙袋を持った60歳ぐらいの男が袋から流れ出た液体から火が出た
・暖房機器の付近に紙袋を置き蹴り倒して漏れ出た液体が引火したと目撃情報あり
・建物から出た目撃情報がないという事で病院に搬送された可能性が高いです。
・病院に運ばれた被害者の中に犯人がいる可能性もみて調査しています。
その後、
・火をつけたとみられる男性も病院に搬送されて重体になっていた事が判明しました。
・60代男性は心療内科に通っていた大阪市西淀川区在住・61歳の男性という事が分かりました。
・犯行直前の30分前に大阪市西淀川区の自宅にも火をつけた疑いが高まっています。
・現在病院で治療を受けていますが、かなり危険な状態となっています(意識不明の重体)
・病院で燃えた火元の周辺を調べた所、油成分が検出された事が明らかになりました。
・犯行はエレベーターを降りて心療内科に入った直後に床に紙袋(引火性のガソリン等)を置いて暖房機器を蹴り倒したようです。
・病院の防犯カメラには両手に持った大きな紙袋2つを床においてから蹴り倒した後に、しゃがみこんで手を動かした際に出火しているという事で意図的に火をつけたとして放火と放火の疑いで捜査を続けています。
・事件直前に大阪西淀川区から病院まで紙袋を載せた自転車に乗って移動する姿が複数の防犯カメラに写っていた事が確認されました。
・ガソリンの可能性がある液体の他に催涙スプレーと見られる2本の缶も所持していた事が分かりました。
・手に小さな物を握ってライターをつけるような仕草をしていた(現場でライター部品が見つかりました)
・自転車(ママチャリ)に乗っている防犯カメラより後ろの荷台にガソリンと見られる液体を積んでいる姿が写っておりました。
・現場から刃物が見つかりました。
・容疑者は意識不明の重体のままになっています。
・2021年12月30日 死亡が確認されました。
一酸化炭素中毒による脳に酸素が足りない状態で非常に危ない状態になっています。
脳に深刻な障害が負った状態で、このまま事情聴取ができるまで回復は難しいと言われています。
仮に一命を取り留めたとしても脳に障害が残ったまま植物状態の脳死状態となり、最終的に死亡に至るという事でありました。
さらに生活に困り果てていた事が分かりました。
・2010年以降は働いていなかった(収入は不明)
・1987年から大阪市内に所有する3階建ての住宅を所有していて家賃収入を得ていた。
・2009年9月で入居者が退去した後の翌月から残高が1万円未満の状態が続く(この時期から家賃収入が途絶える)
・2021年1月に残高83円を最後に引き出してから銀行口座の「残高が0円」へ
・現場で見つかった容疑者の財布の所持金はわずかしかなかった。
・税金を滞納して所有する住宅(建物&土地)が一時差し押さえられていた状況だった。
・2021年春に生活保護の相談をしていて申請手続きの段階で止まっていた(途中で、もういいですと辞退)
・事件の1ヶ月前に所有している住宅へ10年ぶりに戻ってきたようでありました(離婚前に妻と息子と暮らしていた住宅)
・放火したクリニックには5年前から合計112回通院していて「夜眠れない・体がだるい」と相談していた。
・最後に診察を受けた日(2021/12/13)に消火栓の扉を開かないようにするため接着剤みたいなものを塗っていた。
・使用していたスマホの検索履歴に「死ぬ時くらい注目されたい」「日本史上最悪の凶悪事件はどんな事件がありますか?」と検索していた。
・放火されたビル1階のゴミ箱から容疑者の自転車&8本のカギが見つかる
・スマートフォンの電話帳は0件
という事が判明しました。
容疑者の兄より
酒が入ると、ちょっと気が短くなる
言葉がだんだん荒くなる
酒を飲んで自分が抑えられないんだろう
元職場の社長談より
腕は達者で工場でも一番
若い従業員にも丁寧に技術を教えて慕われるような存在だった。
と語っておられました。

西梅田こころとからだ(心療内科)
入り口入ってすぐの受付 & 待合室になります。
左下手前にエレベーターがあります。
右の椅子部分で火をつけた疑いがあるとしています。
元東京消防庁 警防部長より
・窓の燃え方から入り口付近から液体のような物(ガソリン等)を投げて火をつけた可能性が高い
・但し、ガソリンの場合は爆発音が聞こえて一気に燃えるので何とも言えない
・火元が入り口の可能性が高いので心療内科にいた方は逃げれなかったのではないか?
・狭い部屋の中の放火で一酸化炭素が流れて一口でも吸い込むと体が動かなくなる状態になる
・煙と熱気は上の方へ上がっていくので6Fにいた可能性も被害にあった可能性がある
・5Fは空き店舗なので問題なので問題なし
・このビルは義務化されていないのでスプリンクラーはついていない
・消火器が義務化されています。
・一酸化炭素を吸ってしまった場合は助からない事が多く炎よりも煙を吸う方が怖い
一酸化炭素中毒(CO)とは?
色もニオイもなく毒性が強い期待のため、
ほんの少しでも吸い込んでしまうと気づかない内に中毒になる危険があります。
具体的な症状とは?
・最初に風邪に似ていて気づきにくいです。
・徐々に頭痛・吐き気・手足がしびれて動けなくなります。
・重症になると意識不明なって最終的に死に至ります。
・亡くなった後は綺麗なピンク色に発症するので死因の原因がすぐに分かります。
火災の目撃者より
・10時30分に外が騒がしかったです。
・ビルの4階から黒い煙と日が燃えている状態が見えました(20分~30分燃えていました)
・6階に取り残されている女性が窓から救助を求めていました。
心療内科と精神内科については
・心療内科 = 心の病が原因で症状が「身体」に現れる病気を治療するために行く所
・精神内科 = 心の病が原因で症状も「心」に現れる病気を治療するために行く所
という事で違いがあるようであります。
ビルの法令上として
<消防法>
・スプリンクラー: 11階以上の建物は全フロアに設置義務になります。
・その他、建物の用途&面積の条件によって設置義務があります。
→ 今回の大阪ビル火災は地上8階建てとなりますので「対象外」となります。
<建築基準法>
・6階以上の建物には原則地上まで繋がる階段を2箇所以上設置する義務があります。
・改正法が施行された1974年より前の建物は適用されません。
→ 1970年建設のため適用されませんでした。
大阪ビルの構造においては
消防法 & 建築基準法は、まったく問題はありませんでした。
それでも、このような悲惨な事件が起きてしまいました。
過去に起きた建物火災
・1972年5月: 大阪・ミナミの千日デパートビルで火災(118人が死亡/42人重軽傷)
・1982年2年: 東京都千代田区のホテルニュージャパンで火災(33人が死亡)
・2000年3月: 兵庫県神戸市のテレホンクラブが入るビルで放火(4人死亡)
・2001年9月: 東京・新宿の歌舞伎町で雑居ビルで火災(44人死亡)
・2008年10月: 大阪・ミナミの個室ビデオ店で放火(16人死亡)
・2009年3月: 群馬県渋川市の高齢者施設 静養ホームたまゆらで火災(10人死亡)
・2009年7月: 大阪市此花区のパチンコ店で放火(4人死亡/19人重軽傷)
・2012年5月: 広島県福山市のホテルで火災(7人死亡)
・2015年10月: 広島県広島市の飲食店とメイドカフェが入る雑居ビルでゴキブリ火災(3人死亡)
・2019年7月: 京都市の京都アニメーションのスタジオで放火殺人(36人死亡/32人重軽傷)
・2021年12月: 大阪・北新地で火災・放火殺人の疑い(27人が心肺停止)

