キリスト絵画の変貌(修復失敗から大逆転)

キリスト絵画の変貌(修復失敗から大逆転)
スペインにあるキリスト絵画の変貌
2012年 スペインにある
小さな町の教会で事件は起こりました。
1930年代 画家によって教会の壁に描かれた

「この人を見よ」というキリストの絵画になります。
1930年代から2012年に至るまで
82年にも渡り壁に飾られていました。
空気に触れる事により
絵は次第に経年劣化によって

ボロボロと剥がれていきました。
そんな中、教会へ熱心に通われていた
当時80歳のおばあちゃんは心を痛めてしまいます。
そんな時に余計な事をしかねない「修復」を決意します。
その名はセシリア・ヒメネスさんになります。

↑ 元の正常だった
オリジナル絵画になります。

82年の時が過ぎて経年劣化により
修復前の絵は次第に剥がれてしまい
かなり劣化した状態になってしまいました。
そして…
高齢のおばあちゃんが

懸命な想いで「修復した絵」になります。
この絵を見た瞬間に思った事ですが、
絵の修復というよりは…?
このいかにもといった
ド素人が描いたであろう 何とも「味のある絵」に変貌してしまいました。
なぜ、このような絵になってしまったのか?
何度もx2 試行錯誤して
修正を重ねた事も影響しています。

特に口周りなんて修復作業と言うよりは
単に”ボカシを入れただけ”
それこそ
ウエス(ペーパー)に消毒用エタノールをつけて さらっと適当に拭き取っただけで完成した出来栄え
と勘違いするくらいでした。
最大の驚くべき点は
おばあちゃんは趣味で絵を書く程度の技量だった
というのです。
あまり知られていないのですが、
この絵が発覚した報道当初は
世界中で大問題と騒がれてしまいましたが…?
実は、そこまで「価値がある絵ではなかった」らしいのです。
その理由として
ここからが衝撃的な内容だったのですが、
無名の画家が描いた絵だったのです。
何とも騒がしい一騒動でありました。
その後の逸話(いつわ)としまして
同じ絵がアンティークショップで見つかり
教会に描かれた時代よりも前の絵も発見されております。
それも絵の状態は、かなり良い物が見つかっているようでありました。
この事から世間が騒ぐほど貴重の絵ではなかったという真実が判明しました。
その一方で…?
今回の一騒動にて話題になった影響により
教会には観光客が一気に急増してしてしまいます。
毎年、修復された絵の関連グッズが飛ぶように売れるようになったとの事でした。
総額にして毎年800万円以上の売上で
Tシャツやらマグカップといった色々なグッズが販売されたようです。
しまいには、絵を修復したおばあちゃんのテーマソングのオペラ(曲)まで作られました。
こうして、おばあちゃんが描いた味のある絵は教会に貢献したお話となりました。
ここでの最大のポイントとして
無名の作家までをも有名にさせてあげて
ある意味では”プロよりも芸術作品”となってしまいました。
何よりも元の絵のタイトル名通りになりまして
”この人を見よ”ではないですが、

まさに「この変貌を見よ」
という絵画に生まれ変わりました。
修復作業については
意図的にわざとではないにせよ
今で言う所の炎上商法になってしまい
結果的に、みんながハッピーエンドになったのでありました。
他にも似たような事例がありまして

元のオリジナル版である
聖母マリアの絵画について
経年劣化してしまった事で
同じように修正を試みた所…?

1回目の修復では
とぼけた表情のような
上の空状態のようになりまして
さすがに、このままではマズイと思ったのか?
2回目で、さらなる修復を加えまして
最終的には見事なまでの

上手な小学生が描いた作品
に変わってしまいました。

この変貌を見る限りでは
わざと”愉快犯的に狙ってやっている”
ようにしか見えなかったのですが…?
本人は善意による真剣そのもので、修復を試みていたようです。
必死な思いで、何度もx2 修復している姿が背景にあります。
修復した内容が誰もの予想を裏切るまでのド素人レベルの出来だった!
という点が最大の見所になっています。

この絵を初めて見た時に
率直に感じた感想ではありますが、
指名手配犯の「似顔絵レベル」とも言えます。
一昔前にありそうな凶悪犯でありがちな
昔のお姉さんではないですが、飲み屋の常連客に対して
保険金殺害をしてしまった指名手配犯を紹介する時に使われかねない似顔絵とも言えます。
1990年代の学園ドラマに出てきそうな似顔絵レベルとも言えます(みにくいアヒルの子)
まさに小学生が書いた絵の出来栄えとなってしまっています。
最大の特長として
一昔前に流行った心霊写真でありがちな
何とも言えない”不気味さ”を醸し出している感じの雰囲気がポイントになっています。
これらを身近な例で言いますと…?
どうしよう…どうにかしなきゃいけない!(汗)
壊れた物を無理やり直そうとして分解した所、最終的に”ぶっ壊してしまう”という取り返しがつかない余計な事をしてしまい最悪な事態になってしまうケースと似ております。
結果的に高い代償がついてしまうという訳でありました。
しかしながら、今回のケースでは最悪な状態から、まさかのみんながハッピーになったのでありました。
こうしてスペインの絵画修復は平和に幕を閉じました。

