75歳以上の運転免許更新(実車試験内容)
目次
● 75歳以上の運転免許更新
いつから免許更新時に実車試験が必要になるの?(75歳以上)
2022年5月13日(水)より
75歳以上の高齢ドライバーに対して
免許更新時に運転技能検査の実車試験制度を導入される事になりました。
◆ 運転技能試験が追加された理由として
以前より高齢者による
・建物への突っ込み(アクセルとブレーキの踏み間違い)
・老害運転(自分は偉いと勘違いしてしまう俺様運転)
・逆走(車線を認知していない)
といった危険運転&事故が多発している事から
社会では大きな問題となっています。
特に多い事故が
1.アクセルとブレーキの「踏み間違い」
2.一般道 & 高速道路での「逆走」
になります。
道路に一歩でも出たら黙って待っているだけの
信号待ちでも
追突事故で殺されかれないために政府では対策が必要だ!
という事で75歳以上の高齢者講習の内容が変わります。
免許の更新は
3年(グリーン/ブルー免許証)= 初心者の方&交通違反をした方
または
5年(ゴールド免許証)= 無事故・無違反の方
に一度あります。
その運転免許証の更新時に行われる高齢者講習の内容が見直されて改正されます。
若かりし頃に運転免許証を取得するために最寄りの試験場で受けた誰もが通ったであろう普通自動車免許の技能試験ですね。
この高齢者版であります「運転技能検査」が免許更新時に追加されるというのです。
免許更新時に実際に車を運転する「運転技能試験」が追加されて義務化となります。
この目的は、きちんと運転&物事の判断と認知ができるかどうかの?
認知機能検査の内容を強化するといった内容になっています。
どんな人が対象になるの?
1.75歳以上の高齢ドライバーの方が対象になります。
→ 運転免許証をお持ちになっている方が
普通自動車免許更新時に必要になります。
2.過去3年間以内に「11種類の違反をした人が対象」になります。
運転免許更新に通知が届いた時点の誕生日160日前(約5ヶ月前)を起点としまして
2022年10月12日以降に誕生日を迎える人が該当となります。
過去3年の間に一般的な交通違反である
下記11種類の交通違反をした方が実車試験の対象となってしまいます。
◆ 11種類の交通違反について
1.信号無視(信号無視違反)
2.スピード経過(速度オーバー&遅すぎもNG = ±10km/hの範囲で走行)
3.横断歩行者の通行妨害(歩行者妨害違反)
4.逆走(反対車線へのはみ出し通行区分違反)
5.追い越し車線の走行(高速道路等で長時間に渡り追い越し車線の通行/通行帯違反等)
6.Uターン禁止違反(横断等禁止違反)
7.踏切直前での一時停止不停止(音が鳴り出してから遮断踏切内への立ち入り)
8.右折&左折の違反(通行禁止違反&通行区分違反)
9.交差点進入時の違反(交差点安全進行義務違反 = 横断歩道を跨いで停車&前が詰まっているのに交差点内へ進入して他社に迷惑が掛かる行為)
10.前方不注意による安全運転義務違反(優先道路の進行妨害等)
11.携帯電話を操作しながらのながらのよそ見運転(携帯電話使用等)
75歳以上でも
交通違反をしない方だったら
技能試験は対象にはなりません
少しだけ恐ろしい話ではありますが…
年に1度 or 3年に1度 or 5年に1度だけ乗って
たまたま交通違反を起こさなかったら対象にはならないという事であります。
でも、よく考えてみますと…?
◆ ペーパードライバーの人はどうしたら良いの?
特にペーパードライバーの方なんかは困ってしまいそうですね。
そのような方は免許の自主返納していそうだと思ったのですが、元々ペーパードライバーの方は交通違反に該当しないので問題なさそうであります。
この令和の時代ではマイナンバーカードといった身分証明書がありますので問題はなさそうですが、免許証を身分証明書に使われている方も未だに多くいらっしゃると思います。
そんな方は、ひと安心だと思います。
※ マイナンバーカードの前には身分証明書代わりとして住民基調カード(写真付きの公的身分証明書)がございました。
どんな試験内容なの?(合格基準)
指導員から指示された速度で周回コースを走ります。
1.指示した速度による走行(±10km/h以内での走行)
2.一時停止(停止線手前で停められるかどうか?)
3.右折 & 左折(反対車線にはみ出さずに右折&左折出来るかどうか)
4.信号通過(きちんと信号を守れるかどうか?横断歩道&交差点にはみ出さないかどうか)
5.段差の乗り上げ(段差に乗り上げて停止する課題があります)
上記5項目の速度&一時停止から
左折・右折の他に信号機の通過・段差の乗り上げの課題が出ます。
この時に
1.ハンドル操作からの認知能力
2.他人に危害を及ばない速度を保てるのか?
3.正しく安全運転が出来ているかどうか?
を指導員が見極めます。
100点満点中から減点方式で採点されて
「70点以上」が合格になります。
減点される点数方式として
・指示速度による走行 = 10km/h以上 速い速度 or 遅い速度で走行した場合 = マイナス10点の減点
・一時停止で停まらなかった場合 = マイナス10点~20点の減点
(停止線を超えた場合 = 10点 / 交差点にはいるくらいまで超えた場合 = 20点減点)
・段差の乗り上げ課題 = 段差に乗り上げてから約1mの間に停止しなかった場合 = 20点の減点
といった感じでミスが許されるのは「2~3回まで」といった感じになっています。
例えば、
信号無視 = 最大40点の減点
(横断歩道に入るまでの停止 = 10減点 / 横断歩道に入るまで停止しなかった場合 = 40点の減点)
・右折&左折の課題 = 車体の全部が中央線を超えて反対車線にはみ出して走行した場合 = 40点の減点
となりまして
一度のミスで「不合格」になります。
試験を受けられる期間はどのくらいなの?
免許有効期限の「6か月前」から受験する事が可能なります。
つまり、6ヶ月(半年)の猶予が設けられております。
早め早めに受けた方が何回でも受けられるので間違いないですね。
例え、技能試験に落ちたとしても何回でも受ける事が出来ます。
免許の更新ハガキが届いてから(誕生日から6ヶ月以内)に試験に受かればOKでございます。
実車試験に受からなかったらどうなるの?
実車試験に合格しないと
免許の更新が出来なくなります。
とは言いつつも何回でも再チャレンジ出来ますので、ご安心下さいませ。
◆ 料金の手数料も値上げになるの?
70歳以上の方におかれまして
これまでは高齢者講習の手数料として
・座学(座ってビデオを見たり話を聞く)
・運転適性検査(1時間)
・実車(1時間)
合計2時間ちょっとで「5,100円」でした。
2022年5月13日より
最大1,350円の引き上げとなりまして、
高齢者講習の手数料は6,450円になります。
もしも技能試験に落ちた場合には
運転技能検査(試験)の「1回 3,550円」が掛かる事になります。
◆ どのくらいの人が対象になるの?
75歳以上の運転免許証を持つ高齢ドライバーは直近10年で200万人以上に増えました。
2020年末時点で590万人もいらっしゃいます。
590万人の中より
11種類の違反をした方 = 75歳以上の7%程度に当たる
年間約15万人が受験対象となります。
◆ 安全運転サポート車限定免許とは?(サポカー限定免許)
高齢者講習の見直しに伴いまして
さらに新しく事故が起こしにくいようにするための安全運転サポート車(サポカー)の限定免許制度も同じ日に新設されます。
免許の自主返納に踏み切れない高齢者のみならず
運転が苦手な方&不安に覚える方であれば、年齢に関係なく「安全運転サポート車限定免許」へ切り替える事ができます。
◆ 安全運転サポート車とは?
現時点では正式な定義が決まっておりません。
・危険を察知すると自動的に回避する機能(衝突軽減ブレーキ)
・アクセル&ブレーキペダルの踏み間違え時の急加速を防止する装置
といった車が想定されているようです。
2021年中に詳細な機能を含めて公開される予定となっています。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
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