勝新太郎さん正直すぎる伝説の記者会見

● 勝新太郎さん正直すぎる伝説の記者会見
あの座頭市物語では名演技を演じた
「生きる伝説」と呼ばれている
名俳優の勝新(かつしん)こと
勝 新太郎さんの正直すぎる伝説の記者会見になります。
最初に申し上げておかなければいけないのですが、
この記者会見は
「がんを公表するための記者会見」
になっています。

記者からの質問より
酒 タバコをやめたと
聞いたんですけど、本当ですか?
勝新太郎さんは
やめた
とシンプルに答えます。
さらに続けて
やめたっていうより
なんていうのかな…
(タバコを)
吸いたくなくなっちゃった!
そう話していた
勝さんではあったのですが、
会見が進むと…?
何をするのかと思いきや
突然、たばこをくわえ始めます。
これには記者から思わず
「たばこをやめた」って言ってたじゃないですか?(強めの口調)
と突っ込みが入ります。
ここでのポイントは
勝さんがタバコをくわえた瞬間に
即座に付き人に火をつけてもらっている所も
さすがの日活俳優と言われていた姿が
ここに健在でありました。
”タバコを辞めた”といった矢先に
大勢の人がいるであろう
がん公表の記者会見だろうが
勝さんにとってはおかまいなして
緊張もへったくれも何もありません。
正々堂々とタバコを吸う姿がありました。
再び記者より
勝さん だめだよ タバコは!
と複数の記者から一斉に突っ込みが入ります。
これに対しても…?
正々堂々と”たばこを持ちながら”
役者の名シーンさながらの
タバコは絶対やめた
と自信を持ちながら言いつつ
記者から注意を受けたので
タバコの火を消すのかと思いきや?
再びタバコを吸い始めます
右手にタバコを持ちながら吹かしつつ
まるで休日に家でリラックスしながら
タバコを吸っているかのような?
余裕の表情と仕草であります。
記者より
(喫煙は)お医者さんから
一番禁止されている行為では?
と質問されます。
これに対して
勝さんは、ここでも
記者から散々言われようが
自らのスタイルとペースを崩さずに
タバコ お酒
とゆっくり話しながら
うん
と正直に答えます。
さらに再び記者から
お酒は、まったく辞めていますか?
と質問が入ります。
これに対する答えが…?
この笑顔であります。
誰もが
辞めています
と言うのか?と予想していたはずだったのですが、
さらに何を言うのかと思いましたら
予想を裏切るくらいまでに
なぜか、ここでビールの
旨さ(うまさ)について力説し始めます。
ビールがねぇ~
どういう風にウマいかというと
オレンジジュースみたいな旨さ
と子供さながらに無邪気に語っておられました。
もう、このレベルの領域にまで達しますと
記者会見自体が
勝新太郎「ワールド全開」
であり、
もはや…
勝さん自身が
癌(がん)という
悲しい闘病を忘れさせてしまうくらいまでに
芸能レポートを利用して(転がして)遊んでいる状態
であります。
この記者会見を一言で言うならば
勝新太郎「劇場」であります。
記者会見をする側の立場としては
何を質問されるんだろうか?…と
普通の方であれば、心配と不安になりつつ
芸能レポーターから意地悪な質問をされて
嫌な場面ではあるはずなのですが、
なぜだか勝さんにかかってしまえば
全てを”パフォーマンスのお笑い”に変えてしまっています。
つまりは「記者会見を演じていた」という事であります。
さらに癌(がん)である事を見ている側も
どこ吹く風で、すっかり忘れてしまいかねない
やり取りになっていますね。
さすが昔ながらの日活 名俳優の「エンターテイナー」でありました。
ちなみに後日談として
勝新のイメージを守るために
全てが本当のパフォーマンスだったらしいです。
さすがの役者であります。
さらに驚いた事に
この記者会見自体も限界ギリギリの状態だったらしく
たばこを一口吸うだけでも息が出来ないくらいまでに病状も進んでいた
らしいとの事です。
プライベートの日常までもが役者全開の「漢」でした。
※ 漢(オトコ)= 男の中の男(本当の男)という意味になります。
多くの著名人は
・映画への情熱は凄かった
・ああいう人はいないんだよ
・あんなに茶化して世の中を見ていた人はいない
・あんな人いないから、もうみんなが凄い凄い言うんだよ。
さらに共通して
・誰もが会ったら好きになる!(亡くなった後も愛され続ける)
と言われるくらいであり
松平健さんからは
怖い反面
凄く子供っぽいというか
可愛いらしい
と言われ
あのビートたけしさん(北野武さん)が
勝さん面白いね。
勝さんの悪口を言う人はいなんだよ。
あの野郎、本当にタダじゃおかねぇっていう人出るはずなんだけど、誰も言わないね
と言うだけありました。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。