車が駐車中に大炎上
目次
● 車の火災事故にご注意下さい
どんな火災があったの?(駐車中に大炎上)
福岡県久留米市にある
ディスカウントストアの駐車場で
日産セレナの車が大炎上する火事がありました。
エンジンをかけた状態のまま
母親が買い物をしていたようなのですが…?
その短い時間の間に車が全焼してしまう悲惨な火事が起きてしまいました。
車には4歳と1歳の子供が乗っており
4歳の子供は何とか自力で逃げ切れたようでありますが、1歳の子供は意識不明の重体です…
エアコンをつけた状態 = アイドリング状態と言うのですが、車のエンジンがかかっている状態で火災は起きてしまったようです。
これまでのケースでは小さなお子様を車内に乘せた状態のまま放置する事で熱中症による死亡事故が毎年のように確認されておりました。
この真夏の暑さの中、5分から10分もしない内に炎天下に駐車してある車に戻ると、もう蒸し風呂状態であります。
そんな車内にはアイスやチョコレートはおろか、生の食べ物すら食中毒の原因になりますから置けません。
ところ今回は、エアコンをつけたまま火災が発生したというのですから摩訶不思議であります。
エアコンは「強い」でつけていたというのであります。
車から離れてから10分後に車が大炎上して燃えていたというのだから驚きであります。
人の命の危機にさらされるリアルの火を目の辺りにした日にはネットにある大炎上とは訳が違います。
そして、必死に子供を助けるためにお母さんまでもが左手に大やけどを覆ってしまうくらいであります。
この事から勇気ある行動であると同時に何も悪くない事が伺えます。
でも、身近にある意外な物が火元の原因となる悪さをしていたりするものです。
最終的にどんな状態になったの?
まっ黒に焦げた状態で
車内にはシートも何もない状態です。
隣の車までを巻き込むくらいの
悲惨な火事になっています。
原因は何だったの?
現時点で火元の原因は明らかになっていないのですが、
最初は
モバイルバッテリー関連
→ スマホ本体/充電器/携帯扇風機はリチウムイオンのリポ系バッテリーなので、非常に燃えやすいです。
車両搭載のバッテリー
→ 中国製バッテリーなら可能性は十分に高いのですが、リチウムイオンバッテリーであってもリポではないリフェであれば可能性は低いです。
特に動く物においては火災に繋がりづらいリフェ系バッテリーを搭載している事が多いので可能性は低いです。
但し、最近ニュースでも話題になっている中国製のEVスクーターならチラホラと火災事故がありますので、要注意であります。
参考までに当方ではリチウムイオンバッテリー(リフェ系)の技術に惚れ込んで長年バイクに搭載しておりますが、未だに問題ありません。
発煙筒&ライター
→ 過去に子供がいたずらして火災が発生してしまう悲惨な出来事がありました。
スプレー缶
→ この真夏の車内の気温であれば簡単に破裂爆発してしまいます。
コロナ関連のアルコールスプレー(消毒用エタノール)
→ 水が含まれていない無水エタノールですら余程の事がない限り可能性は低いと思います。
最初は上記いずれかが原因なのかな?と思ったのですが、どうやら日産では4車種に「リコール情報」が出ています。
それも過去に「4件の火災が発生している」との事であります。
結構、知らない方も多いのではないでしょうか?
というよりも普通に生活しているだけでは政府の給付金と一緒で自分から探しにいかない限りは、こっそり系で目にする機会も少ないですから知らなくて当然であります。
リコール = 車両製造の過程における不具合となります。
ディーラー(お乗りになっているメーカーの車屋さん)に持っていくと無償にて修理をしてもらえます。
リコールが対象となっている車両は、
・セレナ(2008年~2016年) ・キューブ(2008年~2014年) ・NV200バネット(2009年~2018年) ・NV200バネット/NV200(2009年~2018年)
上記4車種の合計48万台がリコールの対象となっています。
2年に1度ある車検を受ける時に必要となります。
車検証から上記の「車体番号」を照らし合わせてチェックすればOKでございます。
不具合箇所については
ボンネットがあるエンジンルーム左側の
電気分配器が不具合の対象になっています。
毎日新聞(2児残された駐車中の車から出火、1歳男児重体 福岡・久留米)
今回の火元を写真で見る限りでは
特にフロントのエンジン部分が激しく燃えた形跡がありますので、完全に一致している気がします…
特に左ヘッドライトが形跡がないくらいまでに消えてしまっている事が全てを物語っています。
ミニ四駆で言う所の肉抜き状態(空洞を作って車体を軽くする改造)であります。
上記の説明だけ見ますと
何がなんだか、さっぱりですね?
簡単に説明しますと
車を動かすために必要な基盤本体の不具合になります。 真夏の高温・多湿環境においては電流の発熱によって車両火災に繋がってしまいます。 車が動いている状態 = 電気が流れている状態で発火してしまう大変重要な欠陥症状になります。
まさに今回のエンジンをかけた状態 = 車が停車のアイドリングで電気が流れた状態となります。
車全体にはバッテリーの(+)電源が流れているのですが、車のフレームに(+)電源をあてるだけで物凄い勢いで火花が飛び散るくらいの発火性があります。
これらをショート(短絡)と言います。
過電流(余計な電気が流れること)で火花が飛び散りまくります。
これが車を動かしただけの何もしていない状態で起きてしまうのですから恐ろしく思います。
火災したセレナはリコール対象ではない可能性が高い?
今回、火災になった日産セレナは
「現行モデルのC27型」の可能性が高くなってきました。
現行モデルのC27型は2016年8月~からの発売となっています。
これはアルミホイールの形状の見た目からマイナーチェンジ後の現行車両と判断できます。
↑ 現行モデルのC27型のホイール(リコール対象外)になります。
(青)左が携帯扇風機のような形をしていて1つ1つの形状が平等になっていますね。
(オレンジ)真ん中のホイールを含めて、若干だけ先端がシャープに細長くトゲトゲ具合のとがった形(▽ / △)になっています。
(火災)右のホイールが今回、火災にあった車両のホイールになります。
(オレンジ)中央のホイールと完全に一致している事が分かります。
これらが今回の「リコール対象ではない現行モデル」になっています。
↑ 前モデルのC26型のホイール(リコール対象)になります。
(緑)左のホイールは形状が現行とよく似ておりますが、じっくり見ると違いますね。
2本ある線の距離が近く→ 隙間 → 2本の距離が近く → 隙間...etcと形がはっきりしています。
(紫)右のホイールは明らかに見た目の違いから隙間があるので分かりやすいですね。
上記がリコール対象車両のホイールとなっています。
この事からリコール対象の車両は「前モデルのC26型」のモデルという事が分かりました。
前期型モデルのC26型は2016年6月までとなっています。
そのため、今回の車両はリコールに該当しない可能性が高くなってきました。
まさかのまさかホイールだけ現行モデルに変更しているという事がなければですね。
そうなりますと火災原因は何だったのか?というお話になりそうであります。
どちらにしてもフロントのエンジン部分が激しく燃えておりますので、まだ発表されていない未知なるリコール対象の不具合でなければ良いのですが…
リコール対象だったら何をすれば良いの?
購入店でなくとも最寄りの日産のディーラーへ持っていきますと
きちんとした対策部品へ無償にて交換してもらえますので、ご安心下さいませ。
もちろん、中古で購入された方もリコール対象となりますので、大丈夫です。
必ず電話をかけて事前に予約をしていく事が大切ですね。
部品を本社に取り寄せたり混み合っている事が多いためであります。
在庫していれば、緊急で対応してくれることもあるかもしれません。
今回のように火災に繋がる重大な欠陥品の場合、報道された事も関係しておりますが、各ディーラーでも早急にリコール対象の部品を大量に確保すると思います。
日産の「セレナ」「キューブ」「N200バネット」にお乗りの方は要チェックであります。
当方も古いバイクで消防車を呼ぶ程の火災になりかねない経験をした事があります。
火というのは恐ろしく、あっという間に見る見る内に燃え上がります。
小さな火のともしびから数秒もしない内に数メートルの高さまで燃え上がる瞬間を目の前で見ております。
実際に目の辺りにすると映像で見るなんかよりも、100倍以上の恐怖であります。
大地震が起きた瞬間に値(あたい)するものがあります。
停車中&走行中に火が出たの時の対処法
やばい自分の車がリコール対象だった!という方で
同じような事が起きましたら
1.すぐにエンジンを切って下さい。
→ 火に油を注ぐではないですが、
電気の流れを止めない限りは永遠と電流が流れ続けてしまいます。
さらなる炎の渦が強力に増していくだけになります。
火元に限らず、車に何らかの異変・異常に気づいたら、すぐにエンジンを停止する事が、とても重要になります。
これはパソコン&スマホでも共通して申し上げられる事であります。
まずは再起動が基本であります。
2.すぐに車から離れて下さい
→ 余裕があればペットボトルの水をかけます。
特に真夏は今回のような危険性&熱中症の心配がありますので、外出時には必ず飲み物を持参する事も大切であります。
もしくは、着ている洋服を脱いで火を抑え込んで下さい。
3.119に電話をします。
→ いざという時に慌てないように必ずスマートフォン&携帯の電話帳へ登録しておきます。
消防車へ電話をかけると勝手に警察車両も来てくれます。
この場合、素直に任意保険の無料レッカーにて
最寄りのディーラーまで手配した方が安心でございます。
車が燃えないために車内に置いてはいけない物とは?
この季節は
1.スマホ本体/充電器/携帯扇風機(モバイルバッテリーが使われている製品) 2.火に関連する燃えやすい物(スプレー缶/発煙筒/ライター) 3.小さなお子様
上記は車内に置かれない方が良いと思います。
小さなお子様がいる方はライター&発煙筒を見えない場所に隠す等の工夫が必要であります。
他にモバイルバッテリーのリチウムイオン系(リポ系)は燃えやすいという理由だけではなく、真夏の「高温の場所」を苦手としています。
他に真冬の「寒さにも弱い」です。
27度以上で寿命が縮みますので、なるべくなら炎天下の所へ置かない方がバッテリーも長持ちになって一石二鳥ですね。
なにせiPhoneのバッテリー交換は昔のガラケーみたいに裏の蓋を外すだけで簡単に交換できないですので、なるべくなら長持ちした方が良いと思います。
もちろん、今回のリコール対象車種じゃなくとも車にお乗りの方は、メーカーのリコール情報で不具合の対象になっていないかどうかも要チェックですね。
特にガソリン&バッテリーを使う製品は燃えやすいので要注意であります。
ちなみに今回はガソリンが直接な原因ではないとは思いますので、今後EV自動車(電気自動車)が普及しても同様なリコール不具合があれば十分に火災に繋がる事になります。
「電気も不具合があれば火事になるんだ!」
という事を頭の隅にいれておく事が何よりも大切であります。
後は自宅を燃やさないためにも年1回の大掃除の時にでも家庭の電源コンセント周りの埃(ホコリ)を取ることも大切であります。
◆ 発火や火事にならないためにも大切なこと
まずは皆様が絶対的に使用しておられます
電源用コンセント&充電用ライトニングといった配線のケーブルが剥き出し&劣化しないように心掛ける事ですね。
これはスマートフォンの充電ケーブルに限らず、生活家電の電気コンセント全てにおいて共通で申し上げられる事であります。
続いて、電源タップやタコ足配線にしても
・電源コンセントの穴は1口 = 15A上限 ・USBの穴は1口 = 5A上限
を守って頂くのは当然なのですが、それよりも大切な事があります。
定期的に電源コンセントの埃(ほこり)の清掃とコンセントを抜き差しをする事が何よりも大切になります。
理想は3ヶ月~半年に1度、最低でも年末の大掃除の時でも1年に1回はチェックして下さいませ。
この日々の積み重ねによる”確認作業”が出来るか?出来ないか?が些細な事ではあるのですが、後々大きなものになります。
電源コンセント関連ではなく壊れやすい昔のバイクでの経験談になりますが、軽いトラブルで助かった事が何度もありました。
定期的にチェックする姿勢が
事前に故障やトラブルを防ぐ "最強で最大のトラブル予防策"になる
と個人的な経験から思っています。
過去の散々なトラブル経験から学ぶ事が出来ました。
それくらい本当に大切だと思っています。
◆ 火事&火災対策として消火器は一家に一台必須
大きな火事にならないためにも
消火器 or 火災スプレーは一家に一台
絶対に用意してあった方が良いと思います。
当方もスマートフォン(iPhone)から直接の発火はないのですが、
・モバイルバッテリーの膨らみ&異音 ・エアコンのリモコン電池からの液漏れ&異音 ・2000年前後にパソコンのマザーボード&電源から発火と煙 ・古いバイクで消防車を呼ぶ程の火災になりかねない経験をした事があります。
ちびまる子ちゃんの長沢くんがひねくれてしまう気持ちが分かるではないのですが、そのくらいまでに火というものは本当に恐ろしいくらいでした。
あっという間という言葉もないくらいまでに見る見る内に物凄い勢いで燃え上がります。
小さな火の灯火(ともしび)から数秒もしない内に人間を超える数メートルの高さまで一気に燃え上がる瞬間を目の前で見ております。
一度でも、あの怖い経験をしたら、絶対に「消火器&火災スプレー」は一家に一台必要だと教訓から学べました。
よく見かける消火器は大きすぎますので、
一般家庭用にはミニタイプの消火器が一番ですね。
・ミニ消火器(高さ38cmx幅13cmx重さ1.0kg)
・ミニ消火器(高さ38cmx幅18cmx重さ1.2kg)
・ミニ消火器(高さ44cmx幅20cmx重さ3.9kg)
一般家庭用としましては
上記いずれかで十分になります。
それでもミニ消火器が邪魔という方は
・火消しスプレー1本
・キッチン消火スプレー1本
・キッチン消化スプレー2本
火災スプレー(簡易消火器)でOKでございます。
そして、少しでも火災の発火を未然に防ぐためにも
リチウムイオンバッテリーの正しい知識をつけておく事が何よりも大切ですね。
色々とまとめておりますので、ぜひ一緒にご覧下さいませ。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。