厳しくても愛がある指導方法(オネエ系の菅井英憲さん)
● 厳しくも愛がある指導方法
オネエ系のプロ指導者 菅井英憲さん
どんな知らない業界でも
人として学べる事は沢山あると思っています。
そんな中、とても印象に残った方がいたので、
簡単に紹介させていただきますね。
◆ その人物とは?
オペラ歌手 兼
ボイストレーナーの
菅井 秀憲さんになります。
(すがい ひでのり)
アイドルやボイストレーナー事情の事は知らなくても
何とも愛がある真剣な指導方法の姿に見入ってしまうシーンがありました。
これも菅井先生の魅力とでも言うのでしょうか?
ボイストレーナーの指導方法と言いますか?
人に対する教え方が「天下一品」です。
厳しさの裏には、とても愛が感じられる教え方になります。
菅井英憲名場面集 2006 - 2009より(削除済み)
オーディション合宿を途中で逃げ出してしまった
生徒さんが後で後悔して(罪悪感を感じて)
自分のケジメをつけるために菅井先生に謝りに行った所から始まります。
逃げてしまった生徒さんに対して
優しく愛のある言葉を投げかけてあげているやり取りになります。
この動画のワンシーンが心に残っておりましたので、お伝えさせて頂きますね。
─ 逃げた生徒さんより
この間の合宿の時は逃げてしまって…
先生にやっぱり謝らなきゃ…
あそこの合宿を中途半端にしたっていう…
─ 菅井秀憲さんより
あなたがこうやって
あたしに会いに来るのは
凄く勇気がいったことだと思うわけ
だから、その辺はすごく
あなたの事を尊厳をもって見てあげられるわけ 偉いなぁ~って思う
でも、あそこでやった事っていうのは
身に降り掛かってくるわけだ。
絶対に降り掛かってくるから
それは自分のケジメとして覚悟して、オーディションを望みなさい。
→ 最大のポイントとして
途中で黙って逃げてしまった生徒にも関わらず
頭ごなしに怒ることもせず、冷静に相手の気持ちになって素直に謝りにきた生徒に対しまして、厳しい言葉を交えつつも「褒めてあげている」という点です。
もちろん、逃げた事に対して、きちんとケジメの覚悟をつけるために、お叱りをしています。
人に注意する時の上手な伝え方(ヤクザの指導方法)と同じですが、人に何かを注意する時には初めから全否定するのではなく、最初の前置きの一言が本当に大切ですね。
これは何に対しても共通して言える事だと思っています。
相手に対しての敬意を払う心遣いではないのですが、人には「言い方」や「伝え方」というモノがあると思います。
頭ごなしに怒って注意されたり、きつい口調で注意された日には…
それこそ、注意を受けた側の”心の中には何も残らない”と個人的には思います。
エネルギーの無駄遣いではないですが、まったく意味がなくなってしまいますね。
そこを上手くバランスを取ってカバーするのが「最初に大切な一言(良かった所)」を伝える事ですね。
さらに他の話に続きます。
オーディションで真面目にレッスンをやってくれない生徒さんに対して
真剣に向き合って自分の本音を涙と一緒にぶつけています。
─ 菅井秀憲さんより
仕事だと思ってる?
仕事じゃないんだよ!(怒)
俺はね、モーニング娘が凄く好きなの…
そこに新しく入ってくる人たちを育てたいの…
でも、あなたに、その気がないんだったら、自分でやりなさい
音楽をあまく見ないで下さい
みんな、あそこにいる人達が、どれだけ毎日、大変なレッスンしているか?
あんたには分からないでしょ?
─ ここで菅井先生の目から
涙が出る真剣な名シーンになります。
自分も、こういうレッスンに来れる事に感謝しなさい
親にも、人にも、選んでもらった人にも
自分がなりたくて来たんでしょ?
どれだけキラキラしているモノの後ろにさぁ~
辛いことがあるか分かる?
あなた、その辛さを今、乗り越えなきゃだめだよ
そんだけ、いい才能もってるんだから
今のは…僕、一番許せない
→ 常に真剣で、一言一言の「言葉」がもう素晴らしいですね。
生徒さん以上に菅井先生自体がノリノリで
物凄く一生懸命に指導している点も本当に素晴らしいです。
さらに他の話に続きます。
練習をしてこなかった
生徒さんにあ然として怒った先生は、
翌日に、きちんと楽しく歌えている生徒さんに対しても、きちんと褒めています。
─ 菅井秀憲さん
昨日、怒ったけど… 今のあなたの(動きを)見てて
あぁ、素晴らしいなぁ~って思ったの
出てきて、ちゃんと楽しく歌えている時に
手がこうなり始めてる(リズムに乗って歌えている)
他にも
あなた、いい声もらったんだから 神様や お父さんや お母さんから いい声もらったんだから きっと、その心の中にある、自分の良い物とか悪いモノ、自分の嫌いな事もあるかもしれない。
自分の好きな部分もあるかもしれないし、
そういう事を全部歌に出せたらいいじゃない 昨日までは、ずっと隠してて、自分の良い所しか、見せようとしていなかった。
さらには
こだわりなさい"音に" 歌手なんでしょ!!
1万何千人を騙す事になるのよ!
分かってるの?
その自分の重大さを
みんな、あなたのコンサートとかさぁ
CD買うためにさ、一生懸命バイトしてさぁ~
お金貯めたりとか、ないお金使って買っている子だっているかもしれないのよ。
その人たちを騙せないでしょ!
もっと欲を出しなさい。一歩上、一歩上、一歩上って。
→ 最大の魅力と極めつけは
決して人格否定をする訳でもなく
厳しく叱る所はトコトン叱って良い所は、きちんと褒めてあげているという点ですね。
まさに「アメとムチが上手な愛(情)がある素晴らしい指導者」でありました。
菅井先生の最大の特徴である”素敵な女性らしいお姉口調”と言いますか?
人に対する言い方が”厳しく”もありつつも、時には”とても優しく温もり”が感じられます。
時には厳しく叱る時には「男口調」に変貌する姿も最大の魅力であります。
歌やボイスレッスンの事が分からないど素人の当方が言える立場ではないのですが、結局は歌が上手いとかではないんですよね。
本人のやる気 = 真剣に取り組もうとする一生懸命な姿勢と感情表現を、どれだけ上手く自分の中に取り入れて”自分らしさを表現できるかどうかが大切”なのかな?と思ってしまいますね。
菅井先生の指導姿を見て一番心に残ったと言いますか?
本当に大切だと思った事として
単純に歌の上手さだけを教えている訳ではなく
きちんと”人として大切な事を指導”しています。
こういう人こそが本当の選ばれし、超一流のプロ指導者であると思いました。
これは人に教える立場の方でしたら、何事においても共通していそうですね!?
菅井先生のように本質的な指導をしてくれる学校の先生(恩師)に出会いたかったなぁ~っと感じた1日でありました。
そんな中…菅井先生のそっくりさんと言わんばかりの
オネエ系の職質プロ警察官現るを見つけてしまいました。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。