スプリンガーフォークとは?

● スプリンガーフォークとは?

名前の見た目の通りですね!

前から見て2つのスプリンガー(スプリング・バネ)が配置してあるフロントフォークになります。

45・74スプリンガーフォーク

最大の特長は、昔ながらの雰囲気でノスタルジックを感じさせるのがスプリンガーフォークと言います。

元々1930年~1940年のナックルヘッド、パンヘッド、サイドバルブ(フラットヘッド)の時代はスプリンガーフォークが当たり前の時代でした。

スプリンガーフォークには大きく分けて代表的な物として人気の「74スプリンガー」「45スプリンガー」「VLスプリンガー」という種類があります。

さらに凝っていきますと1920年~1930年代には45スプリンガーフォークよりも細くて軽く短いピーシューターフォーク、Iビームフォーク/RL用、見た目が簡素なガーターフォークやら色々な種類があります(あまりにもマイナー過ぎますので今回は省略しています)

74の意味は、74キュービックインチ = 1200ccの排気量エンジンを意味しています。

 ハーレーが純正で採用されていたナックルヘッドからパンヘッドの1200ccが該当します。

45の意味は、45キュービックインチ = 750ccの排気量エンジンを意味しています。

→ ハーレーが純正で採用されていたサイドバルブ(フラットヘッド)エンジンの750ccが該当します。

VLの意味は、1930年~1940年の10年間だけ生産されたサイドバルブ(フラットヘッド)のVL車両(1200cc/74cuin)に搭載されていたVLスプリンガーを意味しています。

他にフラットヘッド(サイドバルブ)シリーズは、有名なWLシリーズ(750cc/45cuin)があります。第二次世界大戦で各国で仕様されたWLA(迷彩のアーミーシリーズ)。

これらの排気量は750ccと小さいので「ベビーツイン」と言われています。

他に1936年~1945年に1340ccの間に排気量アップして生産されたUL(1340cc/80cuin)と1952年~1969年まで生産されたスポーツスターシリーズのKR(744cc)があります。

スプリンガーとは少しかけ離れてしまうのですが、よく74とか80と見かける80の意味は、80キュービックインチ = ショベルヘッド後期&フラットヘッドULの1340ccの排気量エンジンを意味しています。

45/74スプリンガーとVLスプリンガーの見た目は一見すると大きな違いはないのですが、45/74スプリンガーに比べてVLスプリンガーの方が、ほんの少しだけ長さが約1インチ(25.4mm)短くシンプルな構造になっています。これによりタイヤとの隙間が詰まった見た目になります。

スプリンガーフォーク自体の機能性は、

・スプリンガーフォーク = リジッドフレーム

上記をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

一般的なバイクで使用されているフロントフォークのテレスコピックフォークと比べましても地面の衝撃をモロに受けてしまいますので、乗り心地は悪くなってしまいます。

これが最大のデメリットです。

しかしながら、その乗り心地の悪さをカバーしてしまう以上に、とにかく見た目が格好良くなるのが最大のメリットになります。

フロントフォークをテレスコピックフォークからスプリンガーフォークに交換しただけで、ガラリと見た目の雰囲気が変わります。そのくらいの強さを持っています。

見た目がノスタルジックになり、非常に美しいと言わるスプリンガーフォークカスタムはエボリューションからショベルヘッドに関わらず、定番のカスタムになります。

もうスプリンガーフォークと聞いただけで、何か良く感じますね!

スプリンガーフォーク

運転席から見ると、このような感じになっています。

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