物干し竿が回らないトラブル解決策(錆で固着して動かない)

目次
● 物干し竿が回らないトラブルの解決策
物干し竿が固まって動かない&錆で固着して動かないトラブル
「さおやぁ~ さおだけぇ~♪」
90年代には、よく耳にしましたね。
いしやぁ~きぃいも「食・べ・か・け」
という焼き芋屋さんと似たようなキャッチフレーズです。
そんな事はおいておきまして
当方の家のベランダでは
かなり年季が入った安物の物干し竿があります。
な、なんとっ!?
驚く事に35年以上も使用しております。
そして、ここ10年間は調整すらしていないので、全然動かしておらず…
正確には「10年と4ヶ月」になります。
10年という長い時を経て
久しぶりに竿の高さを調整したくなったので、
伸び縮みの変更をしようと動かした所…?
まったく動かずに
物干し竿を”ぶっ壊す勢い”で回しても
1ミリも微動(びどう)だにしませんでした。
きっと10年の間に台風、暴風、大雨に濡れて
竿の内部が錆によって固着したり固まっているのだと思います。
なんとか苦戦しつつも試行錯誤を繰り返した所…?
無事に解決する事が出来ましたので、同じように困った方は、ぜひ参考にして下さいませ。
参考情報としまして

物干し竿が伸びずに困っていたT様より
粗大ゴミに出す所だったのに 手順通りにやったら「無事に解決出来た!」
という律儀な方からメッセージが届いておりますので、間違いなさそうです。
10年間も動かさなかった物が動くようになりましたので、1つの参考にして頂けると思います。
下記のような事で、お困りの方にピッタリな内容になっております!
1.物干し竿が固くて回らない/動かない/調整出来ない 2.物干し竿を伸ばしたり縮めたりの伸縮が出来なくなった 3.物干し竿の内部が錆/錆の固着により固まってびくともしない
これらのトラブルの解決策を誰でも理解できるように1つ1つ分かりやすく簡単に解説しておりますので、ぜひご覧になって頂ければ幸いです。
はじめに何を用意したら良いの?
1.滑り止めのゴム手袋
→ 絶対に必須になります。
100円均一にも売っています。
激安店ですと88円で売っています。
当方では最初に素手で何度もトライしたのですが、手の皮が剥けてしまいエライ目にあってしまいました。
皆様も同じ目に遭わないためにも最初から竿を、しっかり手で固定できるゴム手袋をして下さいませ。
ゴム手袋には、しっかりと固定しつつ「力をパワーアップさせる作用」がございますので、このような時には大変おすすめでございます。
ちなみに軍手でも代用出来ないかと思って試したのですが…?
滑って回ってしまうのでだめですね。
2.トンカチ(ハンマー)/ ハンマー2 / ハンマー3 / ハンマー4
→ 錆(サビ)で固まった所へ振動を与えるために必要不可欠になります。
100円均一の物でも大丈夫です。
傷つけたりするのが嫌な方はプラスチックハンマーでも良いですね。
ネジが硬くて回らない固着時に絶対欠かせないです
3.ラスペネ or シリコンスプレー ・ラスペネ 350ml(業務用の浸透防錆潤滑剤) → プロの現場&修理工場で使われるA121後続の新型で「超強力版」になります(無臭版との違いは浸透しづらい所でも有効な極圧剤にてフッ素樹脂が配合されており、円滑油の石油系溶剤が350mlの全容量に含まれています。噴射後に跳ね返って飛び散りやすいですが、最強です) ・ラスペネ(無臭版の浸透潤滑剤)420ml → ニオイがしない無臭版の霧状噴射で日用使用に最適になります(噴射しやすいように円滑油の石油系溶剤が半分の200ml程度しか入っておらず、残りの半分はガスが混ざっています。噴射後に乾きやすく跳ね返りづらいです)
→ 物干し竿だけではなく色々な用途で使用できて浸透力が凄い錆潤滑剤になります。
超強力な浸透力がある「浸透防錆・潤滑剤(フッソ樹脂配合)」になります。
※ 浸透力 = どんな隙間でも入り込むスプレー液体の作用 / 錆潤滑剤(どんな強力な錆や固い物でも緩めてしまうパワー)という意味になります。
・主に「固着したネジ」 &「ボルトの緩める時」に効果的です(何かを緩める時に大活躍です) ・錆落とし & 錆止め にも大変効果的です。 ・数時間~1日置くと簡単に外れます。
市販の円滑剤の中ではワコーズのラスペネが一番最強で間違いないです。
各種ネジや何かを緩める時と防錆機能(サビ防止)
自転車など機械類の金属部分の潤滑と防錆にも効果的です。
水に濡れた状態でも最大限に効果を発揮します。
360度、どの角度でも全ての傾きで噴射可能な特殊バルブと折りたたみ式ノズルを採用しておりますので遠距離や狭い場所へも容易に噴射できます。
ノズルは折りたたみ時には広く噴射出来て、細いノズルをつけた状態では細く噴射する2WAYタイプになっています。
ワコーズのラスペネは市販では最強の潤滑油になります。
お持ちでない方は滑りを良くするシリコンスプレーでもOKですが、強力な固着を緩める時には弱いですね。
ワコーズのラスペネは何かを緩めたり円滑剤の役割として、一家に一個あると何かと便利ですので、大変おすすめでございます。
ちなみにクレ556(CRC556)は一時的な用途には安くて良いのですが、物干し竿などの長期間使用する物には長期的にみるとサビが大量発生してしまいますので、今回の用途では絶対におすすめできません。
錆落とし、錆止め、何かを緩めるためには「ラスペネ」が最強と覚えておけば完璧です。
値段だけが非常に高くてネックなのですが、それ以上の価値はあると思います。
貧乏性の当方が購入したくらいですので間違いないです。
また、一度購入すれば一生使えるのではないか?くらいの量がありますね。
本当は皆様の近くにあるホームセンターで安く売っていれば良いのですが、ラスペネはアマゾンが最安値で間違いないと思います。
4.長期防錆スプレー
→ 同じような固着をしないように今後スムーズに動くようにするためのサビ対策になります。
但し、ラスペネには錆止め防止機能が含まれておりますので、長期防錆スプレーは無理に購入されないでも良いと思います。
全てを用意しなくても良いのですが、
最低3年以上動かしていない物干し竿には
1.滑り止めのゴム手袋 2.トンカチ(ハンマー) 3.ラスペネ 350ml(業務用の浸透防錆潤滑剤) / ラスペネ(無臭版の浸透潤滑剤)420ml 4.強力ニッパー エンジニア 全長155mm / 強力ニッパー エンジニア 全長15.3cmmm
上記3点は必須だと思っています。
※ 強力ニッパについては物干し竿のカバーを外す方以外は必要ありません。
どんな物干し竿だったの?
よくある昔ながらの
安物の物干し竿になります。
パイプの周りにはプラスチック製のカバーを覆った安物の物干し竿になります。
赤い部分をご覧になって頂けるとお分かりになるのですが、
全体がプラスチック製のカバーで覆われておりまして
内部(中身)は金属パイプ(シルバー色)になっています。
最低35年以上(もしかしたら38年物かもしれません)は使っていると思います。
どのくらい動かしていなかったの?
当方ではベランダで使用しておりまして
「10年と4ヶ月」まったく動かしておりませんでした。
10年の間に台風、暴風、大雨に濡れて竿の内部が錆によって固着したり固まっている状態でした。
10年4ヶ月も動かしていない物が動くようになりましたので、皆様の所にある竿は同じ手順にて解決出来ると思います!
物干し竿って何が原因で動かなくなるの?
赤い部分の回る調整部分(ジョイント部分)の内部が錆(サビ)で固着している事が原因で動かなくなってしまいます。
物干し竿には2つの種類があります。
◆ 安物の物干し竿の見分け方とは?
当方と同じく安物の物干し竿は中身が「鉄パイプ」になっています。
鉄パイプの周りにはステンレス製&プラスチック製の薄板のカバー張った物が多いですね。
長年使用する事で…?
内部にある鉄部分がサビで固着してしまうトラブルが多発します。
そして、錆により腐食する事で強度も弱くなってしまいます。
強度が弱くなると沢山の洗濯物を干したりしたら曲がったりしますね。
◆ 高い物干し竿の見分け方とは?
一方で、それなりにお値段がする
高い物干し竿は完全な「ステンレス製」となっています。
ステンレスと言いますのは
錆に強いので非常にサビづらくなります。
錆とは無縁になりまして長期間使用しても、安物竿のように固着して動かなくなったりといったトラブルは無縁になります。
高い物干し竿のステンレスは、しっかりとした強度で作られています。
安物の鉄製に比べて強度が素晴らしいので沢山の洗濯物を同時にかけても曲がったりといった事も全然ありません。
但し、金額を考えた場合、頻繁に物干し竿を調整したり触ったりする事がなければ安物で十分なくらいですね!
そのくらい安物と高いものでは価格差が激しいです。
どんな事をしたら物干し竿が回って動くようになるの?
1.ラスペネ&シリコンスプレーを注油します。
ラスペネ または シリコンスプレーを使いまして
伸び縮する調整で回る部分(ジョイント部分)の内部に注油をします(赤矢印部分)
→ ここで大切なポイントとコツとして
ラスペネやシリコンスプレーを注油してから
しばらく時間を置くという事です。
理想は一晩なのですが、
最低でも「30分~1時間」になります。
2.ハンマー(トンカチ)で衝撃を与えます。
→ 赤枠部分の回る調整部分(ジョイント部分)の内部が
錆(サビ)で固着している事が原因で動かなくなっている事が原因となります。
この部分を回しながら
ぐるりと一周(360度)の全体に渡って回しながら
ハンマー(トンカチ)を使って衝撃を与えていきます。
→ 同じように赤枠部分の伸縮する部分側もぐるりと一周(360度)の全体に渡って回しながらハンマー(トンカチ)を使って衝撃を与えていきます。
ご覧の通り、力を入れすぎますと…?
緑色のプラスチックカバーの一部が割れてしまいます(笑)
そして、力を入れすぎますと凹み(へこみ)が出来てしまいますので、ご注意下さいませ。
竿のカバーが割れてから初めて気づいたのですが、カバーが経年劣化で汚れておりますので、これは内部をむき出しにした方が綺麗かもしれません。
その場合は、ハンマー(トンカチ)で思いっきり叩きますとヒビが入りますので、ニッパがあれば全体を覆っている竿のカバーが取り外し出来ると思います。
3.いよいよ物干し竿の回る調整部分を動かしていきます。
ここも大切なポイントとしましては
しっかりと右手を固定をした状態を保ったままにしておきます。
左手を下に回す事で緩ませる事が出来ます。
この時に右手は固定した状態のままです。
→ 但し、この状態では、ほんの少しだけ下へ動くのですが、固着している状態では全然びくともしません。
下へ緩めたり、上へ締めたりの方向へ回して動かそうとしても、ほんの少ししか動かない状態になっています。
ほんの少し上下に動くだけとなってしまいます。
その後、色々と試行錯誤して判明した事があります。
錆(サビ)たり経年劣化で固着した物干し竿を動かす大切なコツとポイントになるのですが、実は回して縮めたりするのは得策ではありません。
固着した物干し竿を動かす最大コツ(大切なポイント)
右手は固定したままの状態にしておきます。
ここで、ようやく固定出来る
滑り止め手袋が役立つ時がきます。
左手を下に回して縮める方法ではなく
シンプルに「右に押し込む形で力を入れる」のが最大のコツになります!
すると、意外とあっさりと物干し竿が少しずつ縮まっていく事が可能になります!
今後の対策として、
最後に赤枠部分へぐるりと一周(360度)回しながら
「長期防錆スプレー」または「ラスペネ」を塗って縮めたり伸ばしたりすればOKです。
今後もスムーズに動くようにするためのサビ対策になります。
最後に皆様へ1つだけ大切なアドバイスがあります。
また同じように何年も放置してしまいますと…?
絶対に固着して動かなくなってしまいますね。
その対策として
1年に「1回」だけでも竿を回してあげますと…?
このようなトラブルを避けられますので、おすすめですね。
そうは言いましても自然と忘れてしまうと思いますので、年に1回の年末のお掃除の時にでも思い出して回す習慣をつけておくと間違いないですね!
個人的なアイデアとしましては冬と夏では日照時間が異なりますので、「冬」と「夏」で、定期的に物干し竿の位置を変更するように心掛けるようにしました(^^)/
でも、人間は不思議な物で忘れてしまうものです。
◆ 物干し竿の端っこについているキャップは消耗品なの?
物干し竿の左右端についているキャップを
物干し竿の「エンドキャップ」と言います。
エンドキャップは消耗品になりますので、定期的に交換する事が出来ます。
近所のホームセンターにある物干し竿のコーナーへ行けば売っております。
当方では購入時から購入しておりませんが、ご覧の通り問題ありません。
最後に物干し竿の処分に困りましたら、下記をご覧下さいませ。
物干し竿を処分&カットする場合には、どうしたら良いの?
下記にて解説しておりますので、ぜひ一緒のご覧下さいませ。
今回、物干し竿を回すために使用した道具について
1.滑り止めのゴム手袋 2.トンカチ(ハンマー)/ ハンマー2 / ハンマー3 / ハンマー4 3.ラスペネ (業務用の浸透防錆潤滑剤)350ml / ラスペネ(無臭版の浸透潤滑剤)420ml or シリコンスプレー 4.強力ニッパー エンジニア 全長155mm / 強力ニッパー エンジニア 全長15.3cmm
ぜひ1つの参考にして頂ければ嬉しく思います。