柴又女子大生放火殺人事件の真相 後編(犯人像)
● 柴又女子大生放火殺人事件の真相 後編
上智大生殺人放火事件(犯人像)
1996年9月9日(月)夕方3時50分~4時39分頃
東京都葛飾区柴又3丁目の民家にて
上智大学4年生の女子大生 小林順子さん(21歳)が
何者かによって殺害後、放火された未解決事件になります。
住宅街に囲まれた被害者の一般住宅(2階建て)になります。
※ JR金町駅から1.3km / 京成電鉄金町線柴又駅から約250m
前半で解説した内容からの続き(後編)になっております。
犯人の目的(動機)としまして
1.怨恨の「顔見知り説」
2.変質者による「ストーカー説」
3.金目の物を狙った「強盗説(空き巣説)」
いずれかの犯行説と言われる事が多いです。
◆ 部屋の間取りからの真犯人像について
毎日新聞より
(左上)2階の一番奥にある両親の部屋で、順子さんの遺体が発見されます。
(上段中央)隣が順子さんの部屋で両親の部屋とはふすま区切りの引き戸で繋がっており、すぐ行き来する事が出来ます。
お姉さんの部屋だけがドアが独立して離れています。
顔見知りの招き入れられた説であれば、
お客さんを招き入れる場合には玄関から入って
すぐ隣の部屋で亡くなっていなければ、少し不可解になります。
その理由として、その隣がプライベート空間のキッチン → 和室(居間)→ 2Fとなっています。
よほどの親しい知人関係でなければ、2Fの部屋まで通さなそうとも言えます。
1F玄関先のすぐ部屋で亡くなっていなければ、おかしい事になります。
親しい知人だったとしても小林さんの部屋ではない点が気がかりになります。
唯一の可能性として
何らかの点検&エアコン業者さん(装う含む)であれば、2F両親の寝室まで行けた可能性も少なからず残されています。
小林順子さんは1F和室の居間で犯人と顔を合わせて自分の部屋ではなく、一番奥の両親寝室へ逃げ込んだ可能性が高いと言われています。
警察でも顔見知り & 怨恨の場合には徹底的に調べるのではないかと言われており、小林順子さんの交友関係をあたりまして、約3,000人の指紋を取っている事も判明しております。
仮に、もし顔見知り & 怨恨説だったとした場合には
いつもながらの「外国人説」or「海外逃亡」or「既に死亡している説」になってしまいます。
この線から知り合い説は、薄いのではないかとみております。
また手を縛った際の結び方(からげ結び)にも深い意味は隠されていないのではないかと思っています。
放火については最初から火をつけるつもりじゃなかった可能性が高そうです。
最初から火をつけるのであれば、外から誰もいない寝静まっている時間帯にやりそうです。
この事から怨恨説でもないのではないかと思ってしまいました。
参考までに1年前には有名な未解決事件として「八王子スーパーナンペイ事件」があります(別で解説あり)
凶器は拳銃だったので異なりますが、口には粘着テープが貼られており、両手を粘着テープで縛っている事から参考にしていた可能性もありえそうです。
八王子ナンペイ事件にも共通しておりますが、
怨恨目的だった場合には手足を縛る必要もないと考えておりまして
強盗目的 = 空き巣目的だった場合には
同じく粘着テープ(ガムテープ)を持参してきそうです。
武器は怨恨でも強盗でも脅し目的が必要となりますので、必然的に持参となります。
その他、後に千葉・松戸の事件にも影響を与えています。
※ 2009年10月21日(殺害)~22日(放火) 一人暮らしのマンション2Fの千葉大学4年生が殺害されています。全裸状態で、胸と腹を包丁で刺されて、手・足・口を全部ストッキングで、ぐるぐる巻で遺体に布団をかけていました。
火事で下半身が燃えてしまったために物証はないのですが、性被害ありと言われています。金品は現金5,000円+キャッシュカードとなっています(キャッシュカードを引き出そうとしてATM防犯カメラから特定して逮捕)
21日に空き巣目的で留守宅に侵入して下見をしています(侵入ルートは外壁からベランダ)女性宅と知り、帰宅を待って強姦・殺害。
22日 わざわざ翌日、現場に戻って放火をしています(隠蔽目的で放火)
被害者とは面識がなく・突発的な空き巣目的(住所不定の無職・48歳の男が逮捕)
逮捕された男は、かなりの前科持ちで1979年~2002年(18歳~41歳)もの間に傷害・詐欺罪で少年院に入り、その後も20歳で窃盗 / 強姦罪(懲役1年/執行猶予3年)/ 23歳で強盗強姦罪(懲役7年実刑)/ 41歳で住居侵入 / 強盗罪(懲役7年の実刑)を繰り返していた危険な人物という事も判明しています。
1991年に結婚していて子供あり(トラック運転手をしていた)
2009年9月に出所後、サウナ&ネット喫茶居を転々しながら再び空き巣の強姦&窃盗を繰り返す(9月~11月まで合計9件)
かなりの特殊な悪質な事例となっており、最終的に死刑判決からの「無期懲役刑」になっています。
さらに1996年には刑務所に入っておらず、柴又から近い千葉・松戸に住んでいて、もしかしたら真犯人だと思われがちなのなのですが、警察も一番に怪しんでDNAを調べている事から違うと言われています。
何よりも大きな違いは柴又事件は「暴行&強姦なし」となっています。
後に起きた事件でも何らかのヒントになりえる事があります。
遺体に布団をかけている場合には「顔見知りの犯行」とよく言われる事があります。
理由は、顔見知りの被害者の遺体と目があったりしたら、嫌だからという事が挙げられています(世田谷一家殺害事件でも殺害後に顔を隠した形跡ありで同様でした)
それでも、千葉・松戸の事件では被害者と面識が一切ないのにも関わらず、布団をかけている事から、あまり関係ないとも言われています。
また、松戸の事件を未解決の犯人が分からない状況だけ見れば、「顔見知りによる怨恨?」or「ストーカー説?」だと思われがちではありますが…
捕まってみれば、見事なまでに「強盗目的(空き巣)」という事が判明しております。
以上の事から
当方が調べた限りでは
今の所の真犯人については
単なる「強盗目的(空き巣)」による
犯行だったのではないかと思っております。
それもド素人による突発的な犯行で
顔見知りでも何でもない可能性が高いとみております。
年齢は30代~40代(特に30代半ば~後半前後)
強盗目的で、着衣の乱れなしからの「旧1万円札の窃盗」から推測。
若者ではない理由として
着衣の乱れがなかった事も関係しておりますが、
聖徳太子の”旧札1万円を盗む”あたりが
何となく若者の20代ではなさそうです。
さらには本事件において
1.計画性はなく
2.下見もなく
3.面識もなし
といった人物像だと思っています。
特殊な結び方(からげ結び)も、そこまで深い意味はないと考えております。
強盗目的(空き巣)で、家を物色するために近辺をうろついていた男は
少し離れた場所から、たまたまお母さんが玄関から出かける姿を目撃する。
母は出かける際にカギの施錠をする素振りをしていなかったために「これはチャンス!」と犯人は判断。
念のため、チャイムのピンポンを鳴らしたが…
順子さんの反応がなかった(鳴らさなかった可能性も十分あり)
数秒後にドアを開けてみたら、運良く鍵がしていなかった事に気づく。
そのまま、こっそり家に忍びこんでみた所…
1階は運良く人の気配がせずに誰もいない雰囲気だった。
ここで犯人は油断して「平日の夕方近くで、家に誰もいないかもしれないな…これはいける!(チャイムの応答もないし)」と思い込んで、家を物色しだす。
この時、順子さんは2Fへ戻り着替えたりしていた(トイレタイムの可能性もあり)
そして、家に侵入するやいなや
まずは金目の物がありそうな
一番奥の「和室」まで来て物色しだす。
すぐに目にした場所に飾ってあった
聖徳太子の旧1万円札をポケットに入れる(殺害後かもしれません)
ここで物音がして不審に思った順子さんは
1Fへ降りた瞬間に和室で、犯人と運悪く鉢合わせてしまう。
順子さんは驚いて「(すかさず)どなたかですか?」と尋ねると
強盗目的だった犯人は、すぐに包丁の凶器を取り出して順子さんを追いかける。
犯人は突然、「刃物を見せつけて脅す」
順子さん「きゃーーっ!(大声を出して叫びながら2Fへ逃げる)」
とっさに2Fへ逃げた順子さんは直線となる一番奥の両親の部屋へと逃げ込む。
ここから犯人の言動として
あくまでも空き巣のお金目的(金銭目的)なので
順子さんを殺害つもりもなく刃物で脅しつつも
ひとまず大人しくしてもらうために粘着テープで手足を縛る。
この時に順子さんから必死に抵抗されながらも、何とか縛りこむ事に成功する。
拘束する際に犯人はスムーズにはいかず、かなり手こずり予想外の大ダメージを負う。
さらに追い打ちをかけるようにお金は日本円ではなく、トラベラーズの小切手しかなく、拘束する過程にて抵抗されて出血したり、ケガは負うわのイライラが連続して突然キレだして殺害してしまった。
思ったよりも金目の物が見つからなかったので、頭にきて腹いせに殺害。
事件当日は湿度はあるものの平均気温が20度前後なので、肌寒いです。
外は雨が強まり、気温が23度前後で肌寒く窓は締め切った状態で、悲しくも順子さんの声は外に響かなかった。
犯人は勢いで殺害後、深呼吸して一旦、落ち着く。
そのまま階段を降りて和室に来た所で、スリッパに目がいく
※ この帰り際に最後の最後で旧1万円札を奪った可能性もありえます。
ふと、玄関まで歩きながらにアイデアが思いつく。
このままだと殺害がバレる恐れもあるために些細な偽装工作として
スリッパを1Fから持っていき、再び2F部屋の前に揃えて置いておく。
2Fにあった事から犯人が足跡を隠すために使ったりはしてなさそうですが、途中まで使っていた可能性もありえるかもしれません。
唯一、引っかかる点としましては
なぜ最後の最後で火をつけて燃やしたのか?
単純に考えまして
これは証拠隠滅として
「死体を消したかった」
のではないかと考えています。
殺人放火事件ではなく
単なる通りすがりの放火に見せたかった
とも言えます。
スリッパの2Fへ持ち込みの偽装工作については
燃えたら偽装工作の意味もなくなってしまいますが、殺害した直後は放火をしようなんて考えてもいなかった。
スリッパを並べている最中に「そうだっ!こんな小細工をしなくても家を燃やせば証拠隠滅になる」と決意した可能性がありえます。
これら一連の出来事(殺害した証拠)は「全てなかったことにしようと放火」を決意。
初めての殺害にて人を直に燃やすのは「少し怖い」といった臆病者だからこそ
遺体から一番離れた部屋で、放火を実行した可能性あり。
※ 当初の報道では1F和室(一番奥の部屋)&1F応接室(玄関すぐ隣の部屋)の合計2箇所の放火と言われておりましたが、後になって2F順子さんの遺体があった両親部屋も燃やしたと言われております(どちらかは不明)
どちらにしても仮に順子さんが亡くなられていた2Fの仏壇があった両親部屋でも火がつけられていた場合には「遺体を完全に消して証拠隠滅しようとする」といった
さらなる”隠蔽工作”との辻褄の筋が通りやすくなりました。
なぜなら殺害直後、急に恐怖が襲ってきて怖くなってしまった。
さらに別荘こと牢屋にぶち込まれる = 捕まる事を考えてしまいまして、証拠隠滅を図った。
犯人はDNA鑑定にて「A型の男性」という事が判明しております。
※ 血液型と性格はあまり関係ないかもしれませんが、よくありがちな「几帳面な人物像」と見ておきます。
その証拠に2F両親部屋 + 1F奥の和室(居間)の部屋だけでは火力が物足りないと考えまして
最後の最後で用心深くなりつつも、放火の精度を高めるために玄関横の応接室の部屋のPC付近にある燃えやすい紙につけた可能性が高そうです。
なぜなら、応接部屋のすぐ真上が順子さん亡くなられていた両親部屋にあたります。
確実な隠蔽工作を企てようとする入念な人物とも言えます。
でも、最終的に住宅の火事は全焼には至らず
順子さんの遺体があった両親の部屋については
そこまで燃えていなかった大誤算の結果に終わりました。
火を入念に2~3箇所もつけておきながらも、家は全焼せず。
さらには順子さんの遺体・粘着テープ・ストッキング・スリッパも全て残ってしまうくらいの
素人感丸出しの犯行結果に終わりました。
これまで窃盗は常習犯的に繰り返していただろうけど、殺害・放火は初めての経験だった。
それもあり、どのくらい火が広がる事も未知数で分からなかった。
後に合計3箇所に火をつけた報道ありですが、
もしも火をつけていなかった場合と仮定した場合です。
なぜ順子さんの遺体のある部屋に
火をつけなかったのか?を考えた場合、
一番奥の部屋で、その真下が玄関になります。
ここでも犯人は、火はすぐに燃え広がるものと用心深く考えていて
自分が逃げれない可能性があったためにニ度に渡り火をつけた!
もしくは合計3箇所に火をつけていたという事でしたら
やはり…最後の最後で遺体を完全に燃やしきるために合計3回に渡り、入念に火をつけた!
最初に遺体場所の2Fで火をつけたけど
「あれぇ~?思ったより1Fまで火が広がってこないなぁ~?」
2回目は階段を降りて、すぐの1F和室で火をつけた。
それで帰る間際にも自分が想定していた考えと異なっていた。
「思ったよりも火っていうもんは燃え広がらないもんなんだな?」
「これじゃあ、遺体の証拠隠滅が出来ないじゃないか!(怒)」
しょうがないから、念には念を入れて確実な所をみて
最後の最後で応接室(玄関隣)のPC周りの紙にでも火つけておくか。
という結論になってしまいました。
今回の事件の驚くべき事は
強盗(窃盗)としての肝心な成果は
たったの「1万円のみ(聖徳太子の旧札)」になりました。
でも、本事件より1年前に起きた八王子スーパーナンペイ事件にあった成果報酬「0円」の犯人よりはマシだったのかもしれません。
それでも平成の3大未解決凶悪事件の犯人に共通している内容として
何の成果を果たせていないのにも関わらず
人道を踏み外すといった
人として絶対にやってはならない
人殺しをしてしまうような人間性で、
いつまでも逃げ回っている愚かな
”無能人間だった”
という事だけは間違いなさそうです。
唯一、世田谷一家殺害事件においては
強盗目的ではなく恨みの「怨恨説」とみております。
ちなみに最後の最後で、
玄関先には重要証拠となってしまう
”マッチ箱を落とす(犯人の血痕を残す)”あたりは
世田谷一家殺害事件の犯人と同じく
実におっちょこちょいの人物像でもあります。
これは偽装工作でも何でもなく
素直に”犯人のやらかし”だったとみております。
残りの説としましては、ストーカー説があります。
当時放送されていたSOS TVのチカラより
SOS-089 上智大生殺人放火事件(2005年10月3日放送)
という内容でありました。
これらの情報を見た時に当初は「ストーカー説だ!」と思いましたが…
色々と調べていく内に最終的には「強盗説(空き巣)」といった結論になりました。
事件直前には怪しい男らが沢山いたようなのですが、仮にストーカー説だった場合には警察が一番に怪しい人物を徹底して調べていそうな気がしないでもないです。
3,000人もの指紋を取り、一番にピックアップして今頃は捕まっている可能性も高そうです。
よくありがちな東南アジア系の外人説も疑いましたが…?
1990年代半ばに柴又という下町の住宅街にて外国人だった場合には昼間の夕方4時台では、かなり目立ちそうです。
それこそ目撃情報が外国人と見られていてもおかしくなさそうな感じです。
いまだに捕まっていない事から窃盗は繰り返しやっていた常習犯として、殺人・放火は初めての経験で後悔はしつつ、再犯を繰り返していない人物とみております。
ナンペイ事件でもお話しましたが、
プロによる窃盗の犯行は「3分ルール」と言われています。
プロの空き巣は施錠をせずにゴミ捨てに出たら
「5分~10分以内で仕事を終える」とも言われております。
これは「短時間で家主が戻ってくるかもしれない」という前提での侵入が多いようです。
唯一、強盗目的の計画性として
当初は、脅し目的で刃物を持参する。
ひとまず、刃物で脅しながら、大人しく拘束するために紐(ヒモ)やテープで縛る。
金目のある場所や暗証番号を問いただす過程にて必死に抵抗されたりして、予想外の出来事が発生 = 血がでるほどのケガを追ってしまう。
やられたらやり返す精神にてカッとなってしまい
結果的に殺害に至ってしまうケースは山ほどあると言われております。
よくありがちな強盗目的(空き巣)が、いつの間にやら「強盗殺人」に至ってしまうケースとなります。
これを身近な例で言いますと…?
どうしよう…どうにかしなきゃいけない!(汗)
壊れた物を修理しようと直そうとして分解した所、余計な事をしてしまい最終的に”ぶっ壊してしまう”という取り返しがつかない最悪な事態になってしまうケースと似ております。
結果的に高い代償がついてしまうという訳でありました。
まさにキリスト絵画の変貌(修復失敗)のようにです。
※ 注意:あくまでも”当方の適当な妄想と推測”に過ぎません。
これらの解説した情報につきましては、くれぐれも真に受けないで下さいませ。
ぜひ1つの妄想によるストーリー物語程度に思って頂ければ幸いです。
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