原付免許で一部125ccが運転可能へ
原付免許で一部125ccが運転可能へ
最高出力基準で制限(パワー制限)
車の運転免許を取得しますと
自動的におまけとしてついてくる
原付一種こと原付バイクの免許(50cc)について
警察庁より発表がありまして
2025年4月1日(火)より
原付免許で一部125ccまで乗れるようになる
という事が分かりました。
このニュースだけを見た感じですと
原付免許で「125ccのバイクが乗れるようになる!」
と誰もが勘違いしかねません。
正確には
原付免許で運転可能になるのは
「全ての125ccが対象」という訳ではありません。
あくまでも今後主流になるであろう
EV電動バイクの最高出力を「4キロワット以下に制御した小型二輪のみ」となります。
現行で言うガソリン車の場合は「5.4馬力以下に制御した小型二輪のみ」となっています。
原付規格の区分としましては
◆ 現行(2025年3月31日まで)
・原付一種: 50cc以下
・原付二種: 51cc~125ccまでOK。
◆ 新(2025年4月1日以降)
・原付一種: 125cc以下で5.4馬力以下が条件(EVは4キロワット以下)
・原付二種: 51cc~125cc以下で出力制限なし(何も変わらず)
今後、EV電動バイクとして発売される原付(50cc)が125cc化に伴いまして、最大出力を基準以下に抑えた一部車両が原付バイク代わりとなって乗れるようなるという意味になります。
この背景には世界の排気ガス規制問題が関係しており
バイクメーカーによる原付バイク(50cc)の生産コスト高が原因となっています。
つまりは、加速性能は”原付バイク並”となりまして
普通自動車免許&原付免許で、
小型二輪のバイク = 125ccまでが乗れるようになった訳ではなく
1.法定速度30キロルール(速度規制)
2.二段階右折(交差点内の曲がり方)
3.2人乗り禁止
上記3点については
従来の原付(50cc)ルールのまま変わらず
免許の取得方法も、まったく同じになります。
簡単に内容をまとめますと
今後はバイクメーカーが50ccのバイクを作れなくなった。
その代わりに125ccまで乗れるバイクにパワー制限(規制)を設けて乗れるようになります!
但し、バイク性能は50ccのまま変わらずですよ。
さらに
交通ルール&免許制度も今までと何も変えません!
原付バイクは30キロ制限・二段階右折必須・2人乗り禁止のままです。
免許区分は、原付免許(50ccまで)・小型二輪バイク免許(~125ccまで)と変わらないので、もっとパワーが欲しいバイクが乗りたければ、今まで通りちゃんとバイクの免許を取ってね。
EV電気バイクの普及に伴いまして
世界の厳しい排ガス規制によりバイクメーカーが50ccのバイクを作れなくなったので、まさかの排気量区分が”余計にややこしくなっただけ”という一騒動となりました。
こうして数年前より何かあるごとに騒がれていた原付免許規制による”30キロ制限は危険”と言われていた「本質的な問題」は長い時間だけが過ぎ去りまして
散々なまでに世間を期待させておいて、結局は何も変わらない「結末」に終えました。
まさに日本の政治が何も変わらないように同じ運命共同体となっております。
この事から我々が注意すべき点は、ただ1つとなります。
今後も原付バイクは”白バイのカモになり続けます”ので
「30キロ制限だけ」には十分お気をつけ下さいませ。
と思っていた所…?
今後は新たに”自転車もカモ”にされそうです。
こうして日本という国は今までの体質と何も変わらずに
税金の収入源となる利権だけが増えていくのだと感じた1日となりました。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。