松山尚人さんの人物像(電話番の名シーン再び)

● 松山尚人さんの人物像
電話番の名シーン再び(滑舌が悪い理由)
ドキュメンタリー番組
「ヤクザと憲法」より
(東海テレビで2015年3月放送)
電話で相手を驚かせる方法(伝説の部屋住みヤクザ)の続きになります。
番組もクライマックスでの終盤演出ではないですが、
あわよくば、またやらかしてくれるのではないかと
期待に胸を膨らませて「再び電話番の名シーン」がやってきます。
まるで北野武監督や
深作欣(ふかさくきんじ)監督による
ヤクザ映画にありそうなワンシーンのように
ピル、ピルルルルッ(電話が鳴ります)
いつもながら
1コール目ではなく
2コール目で受話器を取る。
清勇会(普通にしゃべる)
トーンを落としつつも
普通に落ち着いた様子で
電話を受けている事が確認出来ました。
さすがに学習していたようです。
もしかしたら、周りに誰も人がいない
一人の時は大丈夫なだけかもしれません。
それでも…?
はい
んあんぇ
はい、はぇ
ごくろうさわえつ。
(静かめに)ハィ…
その後のやり取りについては
相変わらずの滑舌でありました。
最初の”清勇会”という言葉だけは
なぜかハキハキと滑舌良く聞こえますので、
彼の中では何か大切に想うものがあったのかもしれません。
それと1点だけ気づいてしまった内容として
松山尚人さんの滑舌が
なぜここまで悪かったのか?
これは推測になってしまい大変恐縮なのですが、
恐らく、お茶くみのように
ポーズだけは”ええ格好”
ではないですが、
極道(テレビの撮影)を意識して
ヤクザっぽいしゃべりを
意図的にマネしているだけ
なのではないかと思います。
なぜなら、最初の電話の受け答えである
清勇会ですっ!!!
といった
ありえないくらいまでの
気合からの発音(イントネーション)から
へぃ
えぇ、えぇ…
(なぜか静かめに)はいぃ…
いやぁ、ちょっと捨てたもんでねぇ
そこに入れとるんですけども…
あのぉ~、まぁ、ゆうたらぁ
広告と朝刊はとっといてくれ言われととと、、、と、とるんでぇ
夕刊は捨てたん思うんすよねぇ
いやぁ、ちょっと捨てたもんでねぇ
いらへんやおもわれましてね
あのぉ…そういうもんなんですわ
んなじゃないですかねぇ
しつれぇーしやぁす
事務所ゆぅんわ
ワシわぁ~
といった感じの見様見真似で
THE・極道ことヤクザ口調をマネしまして
無理して意識的にやってるような感じを受けてしまいました。
憧れてやまない川口和秀会長の口調をマネているのかもしれません。
インタビューの一部始終を見て、そんな気がしてなりませんでした。
曖昧な返事で”はぐらかす”ではないですが、電話番の”名シーン”だけでも見る一見の価値ありです。
昔ながらの「人情」ではないですが、時には親のように叱って面倒を見てくれる大石舎弟・大野若頭やら先輩組員をはじめとして、このドキュメント番組を見た瞬間に誰もが松山尚人さんのファンになりかねません。
お世話になった組から一言も告げずに黙って逃げ出したり、無一文になった挙げ句に強盗未遂をしてしまった事は絶対にいけない事ではありますが…
少し誤魔化したり、嘘をついてしまう虚言癖はあるかもしれませんが、言動に悪気が一切なく掃除をしっかりと一生懸命、真面目にやってくれる松山尚人さんは根が悪い人物像ではなさそうです。
松山尚人さんの言動集として、意図的に悪気があって嫌がらせ行為をしていない所が最大のポイントになっています。
この憎めなさが先輩ヤーさん方から可愛がられていた一面とも言えます。
それと同時に何か大きなトラブルや問題が起きましたら
意図的に隠したり小細工といった回りくどい言い訳をするのではなく
素直に自分の非を認めた上で、きちんと心から謝罪する行為が
いかに大切かという事を学ばさせてくれる教訓作品となりました。
この事からナオトさんの虚言癖は直す必要はありそうですが、
唯一、1つだけ申し上げられる事として
何らかのトラブルが発生した時には
自分の”非を素直に認めた人”には誰も敵いません。
つまりは「最強」という訳でありました。
でも、自分を守ろうとして
都合の良い事ばかり言ってしまうと…?
なぜか責められてしまう
という摩訶不思議であります。
「ヤクザと憲法」のワンシーンにあります通り
これはヤクザの裏社会であっても表社会であったとしてもですね。
正直者に対して、誰も責めたりはしないのは間違いなさそうです。
例え、ボタンの掛け違いで道を踏み外したり、間違いを犯したとしてもです。
それでも揚げ足を取られたり、因縁をつけて責められるようでしたら
その責めた人間が愚か者であると、はっきりと申し上げられます。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。