ネジが折れた時の外し方&対処法(逆タップ)
● ネジが折れた時の外し方&対処法 簡単解説
ネジ&ボルトをなめて外す時にも有効(逆タップ/エキストラクター)
ネジをなめて緩められない時だったり
ネジの頭が取れたり、ボルトが折れてしまったり
頑固なサビで固着した重症状態の対処法になります。
いずれかの原因により
ネジ・ボルト・ナットの取り外しが不可能だった場合には
プロが利用している最終手段の手法を使う必要がございます。
その名は昔ながらの
「逆タップ = エキストラクター」が最強になります。
逆タップ(エキストラクター)とは?
ネジの頭が取れた最悪状態だったり
完全にサビで固着したネジに対して
ドリルで穴をあけてから新たなネジを突っ込みまして
左回しの緩める方向で取り外す昔ながらの手法になります。
メリットとしましては
どんな最悪状態のネジでも
取り外し出来ない事はないくらいです。
デメリットとしましては
最初に工具を集める費用が掛かり
少し作業に手間が掛かってしまいます。
注意点としましては
新たに突っ込むネジ = エキストラクターが
粗悪品の場合は”緩める過程で非常に折れやすく”なっております。
きちんとしたエキストラクターを購入する事が何よりも大切になります。
まずはドリルで穴を空けるために
インパクトドライバーが必要になります。
下記いずれかが大変おすすめでございます。
・マキタのインパクトドライバー(軽量/トルク25Nm/バッテリー2本付き/充電器付)
・マキタのインパクトドライバー(パワー強力Ver/トルク140Nm/14.4V/バッテリー2本付き/充電器付)
・マキタのインパクトドライバー(パワー最強Ver/トルク180Nm/18V/バッテリー2本付き/充電器付)
・マキタのインパクトドライバー(パワー無敵Ver/トルク220Nm/36V/バッテリー2本付き/充電器付)
手順としましては
はじめに錆びて固着している
ネジ & ボルトに対しましては
熱を与える必要がありますので、
まずはガスバーナー&ヒートガンであぶります。
これはネジを膨張させて広げる意味があります。
ネジやボルトに使われる「鉄」については
・熱を与えると膨張します(広がります)
・冷ますと縮小します(縮みます)
そのため、鉄のねじボルト&ナットを緩める場合にはガスバーナー&ヒートガン等の火であぶる方法も一時的にボルトが膨張して広がるので効果的と言われております。
ボルト側を加熱した場合にはナットよりもねじボルトが膨張して広がるので、サビた部分が強く押される事で剥がれて緩みやすくなります。
サビよりもボルトの方が早く縮小する事で隙間が出来まして、緩みやすくなります。
これはナットとボルトでは熱が伝わる早さが異なるためです。
ナット側を加熱した場合にはナットが膨張して広がりますので、緩みやすくなります。
以上の事から
・ボルトを加熱した時は「十分に冷めてから回して緩める」
・ナットを加熱した時は「加熱直後にすぐ回して緩める」
と覚えておけばOKでございます。
逆ネジ = キストラクターのやり方手順については
1.ポンチ / その2を使ってハンマーで叩いて穴をあける溝を作ります(ドリルの下穴を空けるために必要です)
2.金属ドリル(鉄用) / 金属ドリル(ステンレス用)での穴を開けます。
3.逆タップ = エキストラクター工具 5本セット(角型) / その2(角型)/ その3(スクリュー型)/ その4(スクリュー型)をトンカチで叩いて入れ込みます。
4.モンキーレンチ 200mm / 250mm / 300mm or プライヤー 180mm / 220mm or モーターレンチにて、しっかり挟んで左回しでゆっくり緩めればOKでございます。
最後の緩める方法については
逆タップ用のハンドルも売られているのですが、
プライヤー180m + モンキーレンチ200mm + モーターレンチ等で緩める方法が一番おすすめですね。
上記のトリプル持ちが最強です。
未だかつて上記の手順方法で緩められなかったり
取り外し出来なかったネジはありませんでした。
その前に大抵の場合には下記で紹介した2つの手順にて
ネジをなめた時の外し方(ネジ山が潰れて空回り時の最強対処法)
なめたネジを緩めたり、取り外し出来る事がほとんどでございます。
電動工具のインパクトを使用する際には取り外したいネジ山の大きさに合わせて使い分けるのがベストだと思っています。
小さなネジの取り外しであれば、ベッセルの電ドラでも十分ですね。
直径3~4mm(M3~M4)以下のミニの皿ねじであればベッセルの電ドラで十分になります。
少し大きな中~大ネジ山で使う場合には電ドラでは明らかに力不足となります。
直径4~8mm(M4~M8)の標準ネジ山で使う場合には電ドラでは力不足となります。
マキタのピストル型でもネジの穴開け作業においては、少し厳しい印象を受けています。
最初にドリルで穴を開ける時に力不足で止まってしまう事が後に判明しております。
参考例として
上記のM5(ネジ山の直径5.5mm)以上の六角穴付きボルトでも
ピストル型のインパクト(25Nm)では空回転するだけでドリルの穴あけはNGでした。
このような場合には最初の穴あけにも十分対応できる
マキタの14.4Vインパクトのトルクが丁度良いくらいです。
18Vになりますとプロ用になりまして、一気に5万円台に跳ね上がります。
ちょっとしたトルク(パワーアップ程度)で、一気に値段も跳ね上がります。
プロ向けの業務用・大工さん・車&バイクの整備として、特に”ドリルの穴あけ作業 & 大きなネジやボルト類を緩める時”にはインパクト本来のパワーを発揮するため重要になりますが…?
一般家庭の日曜大工&DIY程度で使う分には14.4Vのインパクトで十分でございます。
何よりもコストパフォーマンスに大変優れております。
但し、ここで大変お買得のマキタの格安18Vインパクトもございます。
プロ仕様向けではなく一般家庭用(日曜大工向け)の18Vとなりまして、十分すぎるトルク(パワー)と性能を持ち合わせています。
14.4Vに+5,000円~8,000円足すだけでバッテリー2個&充電器付きでマキタのコスパに優れた18Vインパクトの格安版を購入する事も出来ます。
こちらなら14.4Vと同じくらいおすすめできます。
安い理由としましては
他の製品と互換性がない容量が少ない = ライトバッテリーを搭載しているからになります(18Vインパクトの価格の高さは高性能バッテリーが大きく関係しています)
それでも、きちんと専用充電器+バッテリーは2個付きとなりますので、十分すぎるくらいまでの性能x価格によるコストパフォーマンスになっています。
何よりも予備を含めたバッテリー2個付きは、滅多に使わない方にとっては久しぶり使う時に「バッテリー切れで使えなかった!」という最悪な事態にならずに済むので安心出来ますね。
個人的にはバッテリーは最初から2個付きの購入がおすすめでございます(ひげ剃り商法と一緒で後からカミソリのみ単体購入 = バッテリーを後から単体で購入すると高くつくからですね)
インパクトを使用する際の重要かつ大切な内容として
どちらも使用する際にはスイッチを常に押しっぱなし(常時回転)するのではなく
少しずつ力を加えながら回していく方法が最大のコツとポイントになります。
最初にネジ頭に対して使用する際には「カチッ♪カチッ♪」と一瞬ずつだけスイッチを押していく方法がベストになります。
これはドリルの穴あけ時 & ネジを緩めたり締める時にも有効になります。
間違っても強力な電動ドリルドライバー&インパクトを使って最初から一気にスイッチを押しっぱなしで大きな穴を開けてはいけません。
奥まで穴を開けすぎてしまい取り返しがつかない最悪な経験をした事がございました。
またネジを緩めたり、締める際にもネジが真っ直ぐ入らないという事も関係しております。
マキタのピストル型では小さな皿ネジの穴あけ作業には向いているのですが、M4~M5の標準ネジに対しての穴あけ作業には少しパワーが弱い感じです。
ベッセルのドラボールでは小さな皿ネジで何とか穴が開けられるパワーとなります。
ちなみにネジを締める&緩めるといった目的用途においてはマキタのピストル型&14.4V/18V(一般家庭用)のどちらを選んでも大丈夫です。
ベッセルのドラボールは、ネジの緩みや締めのちょっとした気軽な作業向けといった感じですね。
今回、使った物は以下の通りになります。
◆ 電動インパクトドライバー
・マキタのインパクトドライバー(パワー強力Ver/トルク140Nm/14.4V/バッテリー2本付き/充電器付)
・マキタのインパクトドライバー(パワー強力Ver/トルク155Nm/18V/バッテリー2本付き/充電器付)
・マキタのインパクトドライバー(パワー最強Ver/トルク180Nm/18V/バッテリー2本付き/充電器付)
・マキタのインパクトドライバー(パワー無敵Ver/トルク220Nm/36V/バッテリー2本付き/充電器付)
→ 迷われたら必要十分なパワー&コスパに優れた
14.4V or 格安版18Vを購入しておけば間違いありません。
◆ 逆タップ(エキストラクター)
・逆タップ = エキストラクター工具 5本セット(角型) / その2(角型)
・逆タップ = エキストラクター工具(らせん型)/ その2(らせん型)
・逆タップ用のハンドル M1~M6 / M2~M10 / M5~M13
・ガスバーナー / ヒートガン
・ポンチ / その2
・金属ドリル(鉄用) / 金属ドリル(ステンレス用)
・モンキーレンチ 200mm / 250mm / 300mm
・プライヤー180mm / 220mm / ネジザウルスのプライヤー(大)/ 小
・モーターレンチ
KURE フリーズルブ 420ml / KURE 凍結浸透ルブ 480ml
→ 固着したネジ・ボルト・ナットを冷やして緩めたり取り外します。
◆ ネジが硬くて回らない固着時に絶対欠かせないです
ラスペネ 350ml(業務用の浸透防錆潤滑剤)
→ プロの修理工場&現場で使われるA121後続の新型で「超強力版」になります。
無臭版との違いは浸透しづらい所でも有効な極圧剤にてフッ素樹脂が配合されており、揮発性のある円滑油 = 石油系溶剤が350ml全容量に含まれています。噴射後に跳ね返って飛び散りやすいですが、最強です。
ぜひ1つの参考にして頂ければ幸いです。
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