ワープロは将来なくなる?(1989年各社の回答)

ワープロ

ワープロは将来なくなるのですか?

1989年当時の各メーカーへ問いかけ

1989年10月発売された雑誌「DIME」にて

業界の公開質問状に対する各社メーカーの回答になります。

まだパソコンが流行っていない時代の1989年当時

ワープロは将来的にどうなっていくのか?の見解になります。

質問内容について

Q. ワープロは将来なくなるのですか?

NECの回答より

ワープロは文章を書く機械として特化されていますから

その必要性はなくならないんじゃないじゃないかな。

ただ、パソコンとワープロを分解すれば同じもの。
基本的にはイコール(=)なのですから

どちらかが消えることになっても

それは単に名前が変わっただけってことになると思いますが…

TOSHIBA(東芝)の回答より

そんな事、誰が言っているのですか?

パソコンとワープロは、これからますます共存共栄していきますよ。
今はワープロとパソコンの台数がほぼ同数ですが、将来的にはワープロ10に対してパソコン1ぐらいの割合になると思います。

文章を打つだけで良いなら、パソコンの面倒な事をするよりも、ワープロを併用します。

実際にそういう使い方をされている方が多くなっています。

CANON(キャノン)の回答より

ワープロがパソコンに取り込まれることはないでしょう。

これからも共存し、今よりも、さらに密接に連帯していくとは思いますけど。
ワープロのみが持っている機能を求めるユーザーが多いのではないでしょうか。

これから伸びるのは、住所録などの個人の情報処理用、清書書き機能を発揮したプレゼンテーション用といったジャンルでしょう。

FUJITSU(富士通)の回答より

例えば、車の会社を考えてみてください。

セダンをワープロとすれば、パソコンはトラックに相当します。

両方を持っている人はいても、セダンをトラックで代用することも、その逆もないでしょう。
これからは、ワープロの使い方を仕事から趣味へと広げていく時期です。

特にワープロ通信が普及し、将来的には誰もが1日に1回はアクセスすることになるでしょう。

SHARP(シャープ)の回答より

歴史の流れから考えると、コンピューターからオフコンへ

そしてパソコン、ワープロという順で技が広がっていったのです。

そうすると、ワープロは文章専用の端末機、電卓は計算専用の端末機なわけです。
人間の扱う道具は使いやすいことが一番だと思いますから

ワープロは文書専用機として残るでしょう。

またワープロ通信を使った、新しいコミュニケーション手段としての可能性もあります。

現在はソフトが不足していますが、これから各社とも力を入れてくるでしょう。

Panasonic(パナソニック)の回答より

5年前、パソコンの普及台数は100万台、今は120万台と伸びはゆるやかです。

一方、ワープロは30万台が280万台にまで伸びています。

この数字を見ただけでも、パソコン社会よりワープロ社会到来の方が早いと考える材料になります。

また、ワープロがパソコンに進化する可能性も高い。

ワープロを必要としなかった主婦層などの知的部分を刺激する。

通信機能も充実していき、生活型の機械になっていくでしょう。

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