和歌山カレー事件 ヒ素の鑑定ミスはなぜ起きたのか?

和歌山毒物カレー事件 ヒ素の鑑定ミスはなぜ起きたのか?
ヒ素の鑑定ミスが起きた理由(冤罪疑惑の理由)
1998年7月25日 土曜日
夏祭りに起きた和歌山毒物カレー事件について
ニュース・コメンタリー(2013年08月31日)

神保哲生さんと宮台真司さんが
鋭い視点から深掘りして詳しく解説しています。
簡単に内容をまとめますと…?
1.夏祭りのカレーに入っていたヒ素(カレー鍋に混入して事件へ発展)
2.カレーを作っていた住宅ガレージにあった紙コップのヒ素(ゴミ袋に捨ててあった)
3.林真須美さんの自宅キッチン下の容器から見つかったヒ素(70人~80人近くいた捜査員が4日目で発見)
これらが全て合致(一致)していたと
いい加減な鑑定が大々的に報道されてしまった事により
唯一の「物証」として認められて林真須美さんは有罪の死刑判決となっています。
検察の主張により

この4つが裁判で認められて
有罪になった確定的な要素と言われています。
1.ヒ素を入れられたのは真須美さんだけ
お昼0時20分~1時の間は林真須美さん一人だけしかいなかった。
他は2人チーム制と言われて林真須美さんだけが疑われる的になりました。
実際には他にも一人で見張りをしていた方はいたと言われています。
ヒ素を入れられる状況にあったのは林真須美さんだけと断定。
2.ガレージでカレーの見張り番をした時の動きが不自然
真向かいの家の女子高生が2階の窓から目撃した証言となります(当初は1階から見たと証言)
後に違う鍋であったという事もノンフィクションライターの片岡建さんによって判明しています。
飲食店バイトをしていた当時16歳少年もヒ素入り紙コップ&カレーを作っていたガレージでの出来事を証言しておりますが、裁判の証言台では語られる事はありませんでした。
3.ヒ素が合致したと報道
ヒ素が一致したと鑑定&報道されています。
林家の自宅にあったとされるヒ素の容器とカレー調理場ガレージのゴミ袋に捨ててあったヒ素入り紙コップの容器が合致と断定しています。
鑑定結果に疑惑があり、冤罪が疑われている再審請求が受理された内容となっています。
4.過去にヒ素を使って人を殺害しようとした前歴がある
過去に保険金詐欺をしていた前歴とされていますが、保険金詐欺は認めています。
この中でも物証として、逮捕の最大の決め手となったのは(3)の「ヒ素が合致していた」という内容になっています。
これらが受け入られて林真須美さんに有罪の「死刑判決」が出ています。
林真須美さんの旦那である林健治さんは白アリの駆除業を営んでいました。
そのため、自宅にあったヒ素とカレーを作っていた住宅ガレージのゴミ袋に入っていた紙コップのヒ素が合致していた唯一の物証とされています。
自宅から発見されたヒ素は事件直後に健治さんは保険金詐欺の方がバレると思って用水路へ全て破棄して捨てていたようです。
息子さんも見たことがない容器(タッパー)だったと語っています。
なぜか捜索から4日目で発見された事になっています。
唯一の物証であるヒ素が合致した内容について
どうも違って怪しいのではないか長年言われて再審請求となっています。
京都大学の河合潤教授が詳しく鑑定結果を調べてみた所…?
狭い範囲ではヒ素は合致するのだけれど
大きい範囲ではヒ素は合致せず大きな差があった
だから、実際は違うものではないか?
といった指摘があった事により
「冤罪」とも言われています。
実際にヒ素の鑑定は限られた範囲でしか行われていなかっただけではなく
1.ヒ素鑑定の依頼内容
2.鑑定内容の検察&裁判官の解釈の違い
による問題があったとも指摘されています。
今回の鑑定内容として

どういうヒ素(亜ヒ酸)だったかと言いますと…?
鉱山(ヒ素が取れる山)より
※ 左上の鉱山から矢印順に見ると分かりやすいです(E日本国内は見なくて大丈夫です)
・(左上)中国の鉱山から入ってきたヒ素が同じ工場で作られて和歌山県内に入ってくる
・N商店が中国から輸入して緑色のドラム缶(図解中央)に分けた状態でヒ素を販売
・そのヒ素がM氏・H氏(林真須美さん一家)・K氏・T氏に分けられる。
今回の鑑定内容というのはヒ素が
・1~4番:(右上)Mさんの所では4つに分かれていた。
・5番:(右下)Tさん所にも1つあった。
・6番: H = 林真須美家にキッチンの下で見つかった(容器タッパー)
・7番: カレーを作っていた住宅ガレージのゴミ袋で見つかった紙コップ
・8~9番は省略(今回の内容とは関係ないので)
・10番: お祭りのカレーの中に入っていたヒ素になります。
和歌山毒物カレー事件の各社報道では
6番・7番・10番のヒ素が合致したと言われています。
林真須美さんの自宅にあったヒ素(6番)
↓
紙コップ(7番)で入れられて
↓
夏祭りのカレーに入れられた(10番)と言われています。
実は、これらは間違いになります。
6番・7番・10番の「同一性には鑑定には入っていない」
依頼されたヒ素鑑定内容として

鑑定書では
1~10の異動識別(いどうしきべつ)としか書かれていないようです。
最初に裁判で鑑定した中井さんは

1~10番のヒ素は全て
「緑色のドラム缶からきた物」という事を鑑定しただけ
これに対して
京大の河合潤教授が問題と指摘している点として
いや、それは違うでしょ?
(一番肝心な)6番・7番・10番の異動を違うのか?
違わないのか?見なきゃだめでしょ?
という内容に矛盾が出ています。
ここで宮台さんより鋭い指摘が入ります。
もし林真須美さんが犯人でなかったとしたら
ありえないような結果を検証しなきゃいけないんです。
ところが今回の依頼内容の異動識別の結果、
全て緑色のドラム缶に由来する(ドラム缶から流通した物と共通)と分かったとしても…?
それは林真須美さんが犯人でなくとも成り立つんですよね。
犯人でなくとも成り立つのに
まるで犯人でないと成り立たないような
つまり、逆に言えば、
真須美さんが犯人である事の証明のように扱われてしまった。
神保さんより
それは「間違いだ」という事ですね。
つまり、他にも色々と(ヒ素を)入れられる人がいたという訳だから
有罪を証明するための材料を欲しければ、全部ヒ素が同じだってことになれば、一応(有罪を)サポートする物にはなるんですよね。
でも、もしかしたら「無罪かもしれない可能性がある」っていう事を
きちんと配慮しておく必要があるから鑑定をするんだったら

この3つ(6番・7番・10番)を
もう少し詳しく調べないといけない。

宮台さんより
もし、このヒ素鑑定(異動識別)の結果、
緑色のドラム缶にヒ素が由来しないと分かった場合には
林真須美さんが犯人ではないという事になるんですね。
つまり、必要条件・十分条件の関係と言っても良いんですが、もし緑色のドラム缶に由来していない別のルーツがあるとなると…?
それは「林真須美さんが犯人でない事の証明」になりますが、同じ緑色のドラム缶に由来するという事が証明されたとしても…?
その事が「真須美さんが犯人でない」という事と両立をするという事なんですよね

神保さんより
結局、3つ(6番・7番・10番)の同一性を証明するのであれば(中井説)
共通の部分を見れば、同梱です。
同じ所から来てますと言えるじゃないですか?
だって、同じ中国の鉱山から来て同じ工場輸入したんだから、当たり前なんですよ。
だから、「共通項を見出すための鑑定」と「差異の違いを見出す鑑定」がありえて
もし「無罪」を証明をしようと思ったら、これの差異(違い)を見て差異があれば無罪の証明に使える。
それに対して共通項を見つければ、有罪の可能性が1ミリなのか1センチなのか分からないですけど…だって、全然違う物であると言ったら崩れて無罪になりますからね。
一応、同じ物であったという事なんで、(有罪に)サポートする物にはなるんだと思うんだけど
宮台さんより
それを数学で言うと
←(矢印)矢印の先(先端)が「十分条件」
矢印の根本の手前(後ろの部分)が「必要条件」
同じ緑色のドラム缶に由来するという事は真須美さんを犯人であるという事を証明するための「必要条件」なんですね。
しかし、「十分条件」ではないです。
つまり、同じ緑色のドラム缶に由来すると証明されたとしても
真須美さんが犯人じゃない可能性があるんです。
神保さんより
十分、他にも出来る人が一杯いるというね。
宮台さんより
だから、多分この鑑定を依頼した人は
算数が数学が出来ない人だったという事で
もう一度、小学校・中学校の証明問題からやってもらう必要があるかもしれませんね。
神保さんより
和歌山地検ですけどね

(矢印の先端の)十分条件を出そうと思ったら、この3つが一緒であれば
それ事態が十分条件かどうかは別にしても、かなり「有効な物証」になるでしょう。
もちろん、真須美さん以外に家族、林家にアクセスできる方がいたかどうかは分からないですけど…
状況証拠で見張り番をしていたという事で林真須美さんが疑われているので
少なくとも
この3つが同じ物か?違う物なのか?
驚いた事に見てないんですよ。
共通したヒ素の成分があって、そのヒ素が同じ所から来た物だという事が証明されたと中井先生は鑑定した。
それが、なぜか林真須美さんが自宅から紙コップを持ってカレーに入れたと報道されている。
ただね、そっから先が僕から言わせると罪が重いというか厄介な話になるんですよ。
まず最初の1点目
報道は、確かにヒ素が合致(一致)したとなってました。
だけど、(裁判の)一審は死刑になってます。
死刑になってるのに、その点を指摘してるんですよ。
この鑑定では林家から紙コップを持ってカレーをいれた事にならないのではないか?と、より総合的な状況から判断されるべきであると。
総合的な状況というのは

さっき言った3番の「亜ヒ酸(ヒ素)が合致」の事ですよ。
総合的な状況から判断して、一審ではヒ素が合致したとは言えないって言ってるわけ。
はっきり鑑定からは、正しいと言えませんと。
だけど、一審で「死刑」と言っている。
二審に至っては崩れてしまって
あたかも、ヒ素の証拠が十分にあるかのように書かれている
その辺から独り歩きが始まった状態になっている。
一審は、ヒ素鑑定の問題を認識していたにも関わらず、まず報道内容は違った。
報道内容は明らかに3つのヒ素が一致したかのような報道になってましたということ。
二審は、そこがうやむやになってしまっていた。
ヒ素鑑定について
わざとだったら、まだ救われるし
小学校の算数をやってないからだったら、救われるんだけど…
もしかしたらですよ?
有罪を証明するために「この人が犯人である事の有罪の証明に役立つ事だけを見つけて来い」っていうのが基本的に捜査の歴史例であり、命令であり、それをやる人間が捜査官として残れる。
もしかしたら違うかもしれない材料を持ってくる奴というのは「お前、何やってるの?いらない、そんなものと」
ましてや、それを持ってきて林真須美さんが犯人でないと証明されて冤罪を防いだとしても、その人が出世するとは思えないでしょ?
って事は、もしかしたら
この検察サークルというのは必要条件(矢印の後ろ)だけを、とにかく集めてくれば…?
それで裁判所が認定してくれるっていう前提で動いているのではないかと。
そうすると、よほど報道とか弁護側とかが厳しいチェックをしてないと、要するに余談のかたまりな訳ですよね。
多分、そこで不利になる証拠を集めてきた人は、捜査から外されるっていうんだったら、手にしても持ってこないだろうし。
もう1つ問題を言っておくと、例えばですよ
ある人を有罪をするために色々と捜査をしたら、100個の証拠が集まりました。
その内の80個は有罪を濃くするものかもしれないけど、残りの20個は無罪の証明に使われるものがあるとなると、当然、それは証拠提出されないし、日本では、その証拠の開示義務はないと。
ってことは…?
とにかく有罪の材料を集めてきて、真っ黒に塗れれば、合理的な疑いを差し挟むしかないように見えるようにもってければ、有罪に取れるって事で捜査をやった事で鑑定が、こんな事になったのではないか?
それが、たまたま京都大学の河合潤さんが弁護側から、その再鑑定を頼まれたら、「え?見てないの?」と河合さんは「当然3つのヒ素を比べたと思ってた」と語ってるんですよ。
鑑定内容を見て驚いたって言ってるですよ。
もう1つ河合さんの指摘を言っておきますね。
「今回は異動識別の依頼書に目的が書かれていない」と「どういう目的のために異動識別をするかによって何をどれくらいの範囲まで見るかが書かれていない」

だから、中井さんの解釈では
これを見れば、こっちを見ればいいだろうという風になったと。
1~10の異動識別と書いてあるのだから、決して中井さんが間違ってない可能性があるんですよ。
1~10と書いてあれば、これを見るだろうと。
ただ、それがなぜか裁判かメディア社会では3つのヒ素が捉えられているという…

それで面白いのがね
林真須美さんの所にあった6番のヒ素と
住宅ガレージにあった7番の紙コップのヒ素

7番の方が「ヒ素の純度が高い」んだって
だから、もう魔法の紙コップですよ。
この紙コップで林家からヒ素を救うと…?
なぜか不純物が消えてくれて
純度が高いヒ素が出来るという「魔法のコップ」
今日、あえて踏み込みませんでしたけど
実はこのコップが青のはずなのに、実際の証拠を見たら「黄色だった」とかですね。
司法の闇について
検察は有罪になる材料を集めてきて
「こんなのお前、真っ黒だろ?」
報道も真っ黒と言っていると。
で、多くの方は自白しちゃうんですよ
自白偏重主義で、もう有罪ですよ。
※ 自白偏重(じはくへんちょう)主義 = 100%確実な証拠ではない状況証拠のみで自白を強要させる事を言います。
これまで、それでやってきたから逆に、そういう捜査になってるんじゃない?
宮台さん
その通りでしょう。
恐らく、証拠を積み上げて有罪性を積み上げる訓練も出来ていない。
神保さんより
そういう人間は組織内で上にあがれないのではないかと。
だから、本当の犯人を捕まえられる人っていうのは書類の整理とかやっている可能性がある。
もうなんでもいいから、とにかく有罪の材料を集めてこれる人が特捜とか捜査官とかで活躍している可能性がある。
でも、最後は自白を取っちゃえば、勝ったようなもん。
だから、自白をしなかった時に「何、こんなずさんな証拠だったの?」という話になるというのが表面化してる話じゃない?
(林真須美さんは)頑張ったから証拠が本当に見る事になって、この証拠だけじゃ有罪にできないだろうってなったけど、まだ林さんは再審請求が通ってないから、どうにでもまた言ってくるかもしれないですよ。
裁判所、検察が言ってること
裁判所も、それに乗ってるということは
もし、ここまで状況証拠を示しているのに犯人じゃないと言うならば、そうじゃない証拠を証明してみろと言ってきた訳だよね。
向こうは必要条件を一杯出せば良くて、必要条件が一杯出てきたら、弁護側が無罪である事の十分状況を提示しろっていう話になってるのが今の裁判になってるじゃないかと。
それで自白っていうものがあるから、それに追いかけさせられたのではないかと。
自白しなかった瞬間に全てがバレたとなったら、これヤバイですよ。
今回、ヒ素の中身が違うっていう単純な問題ではなくて
司法全体の大きな問題があったということ僕らも含めてですよ。
見逃してきたっていうのは衝撃を受けてしまったんですよ。

繰り返し言いますけど
鑑定は3つのヒ素(6番・7番・10番)の同一性を証明した鑑定ではなかったんですよ。
ここにある全部のヒ素が緑色のドラム缶、中国の鉱山から来た同じ由来のヒ素でいう事を中井鑑定が示しただけだったという。
それが報道では、なぜか3つのヒ素が合致したという。
まぁ、一致はしてるんですよ。何が一致したかですけどね。
これが一致したというのは嘘じゃないですよ。
ものすごく不正解ですけど、この3つのヒ素が一致していたという言い方は。
同じ所から来てるという意味では一致してたんだけど。
京都大学の河合潤さんが3つのヒ素の中身を見ようと
この3つの違いを見るには、もっと広く見ないとダメだと。
リンだったか何だったか忘れましたけど
随分と成分も違っていてヒ素の純度も紙コップ(7番)一番高い
要するに明らかに「無罪の証明」に使えると。
ただね、検察っていうのは、そういう材料(状況証拠)をバンバン集めてきて、しょちゅう負ければ良いわけですよ。本当はね。
そしたら、検察も、もうちょっとしっかりとした十分条件を持ってくる事になるでしょ?
そこで、もう1つの問題として
弁護側がヒ素鑑定の中身を主張したとしても
裁判所は簡単には認めないんですよ。
しかも、検察側に入ってきた証拠の中で
もしかしたら不利になるような証拠があっても
それも結局、開示義務がない。
そこもポイントのような気がします。
検察が、いい加減に都合の良い証拠をバンバン出してきて、いい加減な事をやってると。
弁護側が同じように証拠にアクセス出来て、それを否定するものを見つけたら無罪になるじゃないですか?
そしたら、検察も変わるざるをえなくなる。だけど、結局はそこ。
だから、自白偏重主義というのは密室だから、ほとんど騙したり強要してるのに、それが分からないまま自白ありましたという事になる。
証拠の開示義務がない。
そうした事を変えていくという事が、結局は「和歌山毒物カレー事件」が変えていくのが前提なのかなと思ったんですよ。
宮台さんより
どんぶり勘定。状況証拠に過ぎないもの。
林真須美さんが犯人だとすれば、そういう事もあるかもしれない。
ありそうだなみたいな物を集めると。集めまくると有罪になってしまうみたいな事があれば、それは集めた検察官が出世するのが当たり前ですよ。
神保さんより
そしたら、裁判所が悪いね。
宮台さんより
その通り。
しかしね、状況証拠なんて、いくら集めたって、ただの状況証拠。
なぜ、ただのっていうかというと
だとしても、真須美さんが犯人じゃないという実証と両立するからですよ(可能性が十分に残っている)
合理的な余地があり、無罪にしなければいけないのが刑事手法の原則ですよね。
もし裁判所が厳格して適用していれば、状況証拠集めてくる検察官は裁判で負けるから出世しないんですよ。
つまり、検察官をチェックする(裁く)刑事法定が実は機能を果たせていないという事ですよね。
神保さんより
裁判所を変えるのは、なかなか大変だよね。
またね、政治が手を出すと三権分立がどうのこうのって…
宮台さんより
それとやっぱり、僕たちを含めたね。
マスメディア、インターネットの個人メディアでも構わないんだけどね。
あの~、今の日本の裁判所のレベルは、この程度のものにしか過ぎなくて。
従って状況証拠を積み重ねただけの検察のね
「インチキ論集によって有罪が実現してしまう」
といった事があるという事をどんどん言っていかなきゃいけない

神保さんより
やっぱり、報道がね~
3つのヒ素(6番・7番・10番)が一緒だったという事を言ったら
普通の人は「もう間違いないな」と思いますよ。
何が一緒だったかというと…?
「3つともヒ素の期限が一緒だった」
と言ってるだけで、この3つが林さんの家のヒ素(6番)から紙コップ(7番)で救ってカレーに入れた(10番)なんてことには、まったくなっていないという報道が、なぜ出来なかったという事ですよね。
それ言われたら「誰だって犯人だと思うよね」
でも、それは「嘘」
3つが合致したというのは「合致した部分があった」というだけ。
やっぱり、司法の問題ですよね。他の事件っていうのは大体、自白しちゃうから問題にならないんですよ。
怪しい、怪しさという物を集めて証拠だとしても本人の自白があれば、争っても仕方がないでしょ。それで争われなかったと思うんですよね。
大事な特長は、林真須美さんは自白をしていない。
だから、証拠が問題となり、見てみたら情けないずさんな証拠だったと。
もしかしすると、これまでも全部、そんな証拠だったんじゃないの?という事の疑いが出てきてるという事ですよね。自白しなかった事と、もう1つあるのは
メディア主導の事件だったという事なんですよ。
日本テレビが林真須美さんが逮捕される前に家に上がりこんでインタビューまで撮った。
保険金詐欺やヒ素の話も出てきていて
「もう世の中がコイツが犯人に決まっている」
という思うような空気の中で逮捕して、それから証拠集めをする。
その人を逮捕して犯人にするための捜査をするような状況がメディア主導で作られていたと。
メディアや世の中から、何でそいつが捕まらないんだ?
犯人に決まってるじゃないか?
という空気の中で、捜査をするから犯人性の証明とおぼしきものを集めてくると。
だから、違うかもしれないという証拠が働きにくくなっている。
それはね、一番思い出すのは(三浦さんの)ロス疑惑なんですよ。
メディア主導の疑惑の銃弾で、三浦という人間に白羽の矢が立って、とにかく怪しいという話があることないこと後から本人訴訟で、
ほとんどが嘘だったという事が明らかになってるんだけど、最高裁で無罪になったでしょ?
メディアが突っ走って、その後を検察が追うようになると、
メディアや社会が「もうこいつが犯人なんだ」
「コイツをなんとかしないとだめだろう」
という風になった時に後追いで逮捕した場合は、その人が有罪だという材料を集める事しか考えられないんじゃないかと思うんですよね。
もし、まだメディアからも何も注目されていなかった段階だったら、捜査線上に挙がった人間がいても、もしかしたら、そうじゃないかもしれないという考えるんじゃないかと思いたいんですけどもね。
林真須美さんのようになっちゃうと、後手に回ったという意味では、そういう捜査になるという事も関係あるのかもしれない。
今回、実はこの事件のね。
ヒ素鑑定の事も含めて主要メディアに出てないじゃないですか?
それはメディアがあれだけ犯人扱いをして、メディア主導で犯人扱いをした人間を今となってですね。
どうも我々は間違っていたかもしれないという話は、今までのメディアの関連からすると基本的にはしない。しないけど再審請求があったら、再審請求があった事だけ報じて、無罪になったらといったら、突然、検証みたいな事をやると。
僕は、それも問題だと思う。
つまり、それが報じられれば、裁判所が世論に実は凄く影響を受けるという事をある程度、知っているという意味で言うとメディアが、やっぱり、これおかしいなって話になれば、再審請求が認められる可能性が上がるんだけど、メディアがこれだけ黙殺してると…
まぁ、再審請求はそのままでもいいじゃないかという話になりかねないと。
その意味でも今回はメディアも大きな役割と罪を起こしたという事が1つと、3つのヒ素鑑定の結果を誤って報道をしてしまっているという事も罪が重い。
今回、(ヒ素鑑定)がおかしいじゃないかとなっても、その事を積極的に偽言がでている。しかも、専門誌の雑誌の公開の場で論争が展開されているのに、基本的にメディアは黙殺しているという事をもってしても、二重三重にメディアの罪は重いのかなと。
どうも「冤罪事件の影にメディアあり」っていうのは今までのケースであるからね。
まぁ、またかよっていう裁判所の問題であり、メディアの問題であると言えるのかなと。
凄く良心的に見れば、検察はやる事はやってるんだろうと。
あまりレベルは高くないけど、やる事はやってるんだろうと、それをひっくり返せない裁判所。
それを、きちんと問題を指摘できないメディアの方に、もしかしたら問題の本質があるのかもしれないという風に思うわけですよね。
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